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『妹さえいればいい。 8』 感想

 

妹さえいればいい。 8 (ガガガ文庫) 

平坂 読 (著), カントク (イラスト)

 

神くらい倒せなくて、何が主人公だ。

 

青春群像劇の最高峰作品最新刊

 

土岐健次郎、切腹……!?

年が明け、『妹のすべて』のアニメ化発表が着々と近づいていたある日、なにげなくエゴサーチをした伊月が見たものは「妹すべ、アニメ化決定!」という新刊の画像付きツイートだった。その画像の出所はなんとギフト出版の公式サイトで……。伊月やアニメ関係者からの信用を失ったGF文庫編集部が放つ、起死回生の一手とは……!? 伊月や土岐がアニメに翻弄される一方で、春斗や京、他の新人作家たちの物語も進んでいき、千尋の心にも大きな変化が訪れて――。
動き続ける青春ラブコメ群像劇、第8弾登場!!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7.5/10

 

感想

ぶっちゃけこの巻でどう話が進んだかと言われれば、ほとんど進んでいないと言えるでしょう。

それでも面白いのがこの作品の凄さ!!

あいも変わらず日常描写がすばらしいです。テーブルゲームをウイイレ・パワプロ・桃鉄・スマブラあたりに置き換えたら、まんま大学生の日常って感じで、まさに青春の一風景といった所。

こたつでゲームやったり、普通に酒飲んでるだけの日常描写をここまで魅力的に描けるのは、この作品くらいじゃないだろうかと思います。

 

ストーリー

今巻では細かく色んな人物にちょっとずつスポットを当てていった感じですね。

これといった大きなイベントは用意されていないんですが、各キャラの物語を少しづつ動かして言った感じ。

序盤は『妹の全て』のアニメ化情報流出を軸にした主人公の担当編集者、土岐にスポットを当てた話。

何気に彼を中心としたエピソードが新鮮でした。

 

あとは最近1冊の中に1エピソードは挟まれる春斗と初の絡みがほのぼのしてていい感じだなと。

何となく春斗は伊月やなゆにからかわれたり、京にどきまぎしてる姿より、先輩風吹かしてる時の方が生き生きしてるように見えます。

その他になゆ、京、蚕がルームシェアを始めたり、千尋が抱える爆弾の導火線にいよいよ火が点きかけたりと、主人公がいないところでもしっかりと物語が進んでいっています。

この少しずつ色んなキャラが関わり合って、日常や各々の関係性が変化していく様子の描き方が相変わらず秀逸で、まさに群像劇の醍醐味といった所

 

キャラ

羽島 伊月

前巻同様、カニ公とのイチャイチャっぷりが目を引くラノベ界屈指のリア充主人公。

ラブコメ方面ではこのままカニ公ルートを突っ走ってほしい。

ラノベ作家としてのストーリーはアニメ化作業がひと段落し、今後どんな展開になっていくのか注目。

 

可児 那由多

今回、天才としての一端を垣間見せたメインヒロインにしてラスボス。

そして今巻でもとどまる所を知らない主人公への愛情と変態性。

今巻も幸せオーラ全開で主人公とイチャついてます。

とりあえず彼女に関しては心の底から幸せになってほしい。

 

白川 京

毎度のことながら恋に、友情に、自分の価値に悩み続ける青春三冠王。

その悩みがあまりにもリアルな大学生。

幸せになってほしいけど、仮に主人公以外と結ばれたとすると、ちょっと複雑な気分になること間違いなし。

 

不破 春斗

白川 京と微妙に進展したかと思えば、相生 初ともいい雰囲気になったり、なんか主人公よりはるかにラブコメっぽい展開になっている気がするのは決して気のせいでないはず。

個人的には相生 初と接してる時の理解ある先輩っぽいキャラの方がかっこいいと思う。

 

羽島 千尋

ちょっとずつ導火線に火が着き始めている作品が抱え続ける爆弾娘?

彼女が物語においてどういう役割を担うことになるのか未だに読めない。

 

 

 

 

 

 

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『始まりの魔法使い 2 言葉の時代』 感想

 

始まりの魔法使い 2 言葉の時代 (富士見ファンタジア文庫)

石之宮 カント (著),    ファルまろ (イラスト)

 

この世に生きるものは皆、望むと望まざるとにかかわらず、

変わらずにはいられないんだよ。

定命のものも長命種も、不死者でさえ同じことだ。

 

壮大で優しく切ない、一つの世界の歴史を描いた物語

 

竜歴509年。将来の食糧危機を見据え、“私”は新たに農耕と牧畜を始めることを決めた。とはいえ、異世界の動植物に知見がない“私”は、その方法を他種族から学ぶべく、人魚や半人半狼、蜥蜴人の留学生を迎えることに。しかし、価値観の異なる生徒たちとの授業は困難の連続だった!そして、“私”が留学生を世界中から集めたもう一つの理由、それは魔法学校を有名にすることだった。いつか、“彼女”がこの場所に迷わずに戻れるように。―「でも、今はいないじゃない」剣部の一族の少女・ユウキの赤い瞳が真っ直ぐに“私”を映し出す。これは、すべての“始まり”を創った竜の魔法使いの物語。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★★ 9/10

 

感想

1巻があまりにも素晴らしかったために、めちゃくちゃ楽しみにしてた『始まりの魔法使い』の2巻。

いやぁ、今巻も最高でした!!

ここまで上がりきった期待に完璧以上に応えてくれるのは凄いの一言です!!

ストーリー

あとがきにもあるように時代は旧石器時代から新石器時代へ。生活文化は狩猟・採集から農耕・牧畜へと移っていきます。

前世の地球の知識を用いて異世界の生活文化を改革していくことは異世界転生ものの定番ではあるんですが、とにかくその試行錯誤の描写が秀逸

失敗や実験を繰り返し、苦労しながら新たな文化が根付いていく様子は、まるで本当に史実を垣間見ているかのようなリアリティがあり、あたかももう一つの世界の歴史を体感しているような気持ちにさせてくれます

そこに上手く魔法や異世界特有のファンタジー要素を絡めたストーリー構成も見事!!

あまりにも壮大で、優しさ切なさを感じさせる物語、胸に染み渡るような読後の余韻。

本当に異世界転生というジャンルの中でも、唯一無二と言えるほど特別な気持ちにさせてくれる作品です。

 

1巻から2巻への物語の流れも完璧で、特に2巻を読み終わった後に再度1巻の序章を読むと、またなんともいえない感慨が押し寄せてきます。もう、1巻→2巻→1巻とエンドレスで読んでいたいくらい素晴らしい!!

 

キャラ

キャラについての今巻の特徴は、人間とエルフ以外の種族が多数登場することじゃないでしょうか。

それに合わせてかなりの数の新キャラが登場します。というか1巻から500年程立っているので、エルフ以外のキャラは総入れ替えですね。

でもすごいのが、皆わざとらしく作りこまれたあざとい感じが全くなく、自然とキャラが立っているというところ

また、あくまで物語の中心は主人公と2巻におけるメインヒロインのユウキですが、ちょっとした群像劇の要素も入っており、そこもまたこの作品の魅力かなと。

個人的にこういう群像劇の要素は大好物なので、今後も力を入れていってくれると嬉しいなと思ったり……

 

主人公

ちょっと頼りなくも優しく、皆に愛される「先生」。

彼の語りと心情描写がこの作品に奥行を持たせているんだと思ってます。

そして彼が苦悩する悠久の時を生きるものと定命のものとの隔たりが、1巻から続く作品の大きなテーマとなっています。

 

ニーナ

作品全体のメインヒロイン。……のはず。

2巻でも主人公のよき理解者ポジションに立ち、要所要所でいい働きをしてうれている隠れた苦労人。

そして彼女はこれから先何度、主人公に対して夫婦の祝福を宣言することになるんでしょうか。

でも1巻挿話での彼女の心情描写を考えると、心の底から幸せになってほしいと願わずにはいれないです。

あわよくば彼女のエピソードをもっと増やしいてほしいというのが個人的な願い。

 

ユウキ

2巻におけるメインヒロイン。

1巻のアイとはしっかり差別化されたキャラになっており、ストーリーも彼女のキャラを上手く活かしているなと。

この辺りの書き方というか、1巻との書き分けもホント上手いと思います。

そして第30話の挿絵はずるい。これぞラノベの力。

 

シグ

彼がこの作品に恋愛面だけじゃない面白さをもたらしてくれたと言ってもいいくらい大切なキャラ。

何気に彼のエピソードは今巻のお気に入りの一つ。

 

ルカ、リン、紫

人間以外の種族代表として主人公の学校に通うことになった世界最古の留学生(シグ含む)。

今後さらに世界が広がっていくにつれ、彼女らの存在が重要な意味を持ってくるんじゃないかと密かに期待。

 

総評

現実の歴史に照らし合わせて考えると、まだ物語の序盤も序盤といった所ですが、

現時点でさえここまで面白いというのが末恐ろしい。

これから先さらに時代が進んで世界が広がっていき、物語もより深みを増していくことを考えると、シリーズ通してどれほどの傑作になるんだと

そんなハンパない期待をさせてくれる『始まりの魔法使い』シリーズ第2巻でした。

 

 

 

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『29とJK3 ~社畜のいやしはJK~』 感想

 

29とJK3 ~社畜のいやしはJK~ (GA文庫)

裕時 悠示 (著), Yan-Yam (イラスト)

 

正しいのは僕か。君か。十一年前の決着を付けよう

 

物語の方向性を一変させかねない大きな布石の巻

 

社畜、後輩にJK(カノジョ)を目撃される!
ついに修羅場到来!?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!

「先輩の妹さんって、すごく可愛いんですね」
29歳社畜、槍羽鋭二。後輩の渡良瀬が目撃した「妹」というのは淫行……もとい交際中のJK・花恋のことだった!
花恋を妹として、会社の草野球に呼ぶハメになる槍羽だが、そこに元カノや妹(真)もやってきて……!?
そして正月。槍羽は帰省して同窓会に出席する。目的は、昔の親友と会うため。11年ぶりの再会となるはずが、元カノ・沙樹と花恋の出会いにより、それは奇妙な方向へ進む。
語られる槍羽の少年時代。沙樹と、親友と、三人で駆け抜けた胸躍る冒険とほろ苦い挫折。この再会は、今の槍羽と花恋に何をもたらす?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 6/10

 

感想

29歳のサラリーマンとJKによる禁断の年の差ラブコメ。

・・・・・・と思わせておいて、僕にとってこの作品の最大の魅力は、主人公が会社で巻き起こる理不尽な仕打ちに、時に真っ向から、時に絡めてで立ち向かう半沢直樹的な勧善懲悪リーマン物語だと思っています。

で、今回はその最大の魅力であるお仕事パートが箸休み的な感じだったので、正直肩透かしを食らった感がいなめなかったかなと

その分次巻に向けての布石をじっくりと描いた、繋ぎの巻となっております。

 

ストーリー

序盤は社内の球技大会での野球接待のお話。

最後に主人公のかっこよさを見せ付けられる、この作品らしい熱い展開でしたが、これに関してはむしろ、こんな接待で接待になっていると思っているこの会社の社員のヤバさにドン引きました。

それより、この場面は各種女性陣とのドタバタコメディ的なノリが結構おもしろかったです

妹が登場した時の掛け合いとか普通に笑ったわ。

 

中盤以降は主人公の帰省~幼馴染と親友との過去~次巻への布石というシリアスな展開。

なんか3巻にしていきなり物語の舵を大きく切ってきたなという印象。

これまではお仕事パートでは蚊帳の外だったメインヒロインも本格的に絡んできそうな勢い。

さらに今巻でほとんど進展の無かった小説執筆パートはどんな展開になっていくのか。

そして主人公とJKの恋愛はどこへ向かうのか、他のヒロインにも多少の見せ場はおとずれるのか。

 

・・・・・・なんか一作品に色んな要素をどんどん詰め込んでいってる気がするけど、これを平行して進めつつ話をまとめていくとなると、おそろしく大変な気がします。その分上手くまとめきれたなら、凄いと言わざるを得ないですね。

 

キャラ

実は僕にとってのこの作品の最大の問題はメインヒロイン南里花恋がいまいちハマらなかったということなんですよね。(えー

まあ、それでも「めちゃくちゃおもしろい!!」と思ってしまうほど、この作品のお仕事パートが素晴らしかったわけですが・・・・・・・。

 

そんな過去最高レベルで偏見にまみれた各キャラ毎の感想です。

メインヒロイン押しの方すいません。(えー

 

槍羽鋭二

29歳担当。あいかわらず仕事関係に関しては、男でも惚れそうな程かっこいいのに、恋愛面に関してはファンタジスタ過ぎてその感性についていけてないです。フラグをへし折っていくスタイルとか豪語しておいて、一度もフラグをへし折る様を見れてないばかりか、2巻にしてメインヒロインに陥落するという圧倒的チョロさ。3巻ではいきなり普通に付き合ってる体になっててビビりました。

 

南里花恋

JK枠。キャラ的には嫌いなわけじゃないけど、ラブコメ的にあまりにも有利過ぎて、どうしても他のヒロインに同情してしまう。今巻でも絶対王者のごとく主人公とのラブコメの中心に存在。

 

渡良瀬綾

キャラ的には結構好きなので応援したくなりますが、仕事面はともかく恋愛面ではいまいち見せ場が少ない不憫な子。3巻でもせっかくの社内行事をいまいち活かせず他のヒロインズに見せ場を持っていかれた感じ。

 

岬紗樹

幼馴染で元カノという圧倒的「サブ」ヒロイン設定。キャラ的にも主人公との関係的にも凄く好きなので、まさかの展開での一発逆転を期待したいけど、現状そうなる予感は皆無。

3巻で一気にキャラを掘り下げてきた感じで、今後ストーリーにどう絡んでくるのか。

 

槍羽雛菜

相変わらず主人公とのやりとりが面白い。ただそんな簡単に花恋に懐柔されんなよという点だけは不満。

 

 

やっぱ結構待ちに待った待望の3巻で、期待してたお仕事方面の展開がほとんど無かった分、ちょっと厳しめの感想になってしまいました。。。

まあその分、物語が本格的に動くはずの次巻に乞うご期待。

ぜひ1~2巻のような会社の理不尽に抗う熱いノリを期待したいです。

後はとりあえず早く出してくれ!!

 

 

 

 

 

 

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『異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~』 感想

 

異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~ (GA文庫) 

白石 新 (著), 一色 (イラスト)

 

冒険者ギルドの地下階。

そこには、王族や皇族ですらも予約待ちにさせるような……とんでもない人気の定食屋があるという――

 

飯テロ+定食屋を舞台にした異世界人間模様が魅力

 

「お待ちどう。豚の生姜焼き定食だ」
異世界にある冒険者ギルドの地下。そこには、絶品料理を出すと評判の食堂が、突如出現するらしい。
魔王を鎮めるカレー、皇帝の決定を覆す肉料理、魔術師が驚く酒の肴、若き英雄を導く賄い飯、乙女の純愛を叶えるデザートなど、お客が口に
するのは不可思議な料理ばかり……。
「その反応を見たかったんだよ俺は」
現代日本の調理技術を持つ店主が、築地市場より直送(?)された、極上の食材から作る一皿で、チートキャラたちの味覚と心を虜にする!?
日本食文化の偉大さを教えてくれる、心温まる系スローライフ料理無双譚。書き下ろしも付けて、いま開店!!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想

小説家になろう発の新たな飯テロ作品。

短編連載形式で、ギルド地下に繋がった定食屋で、異世界の人々が地球の料理に舌鼓を打つ様子や人間模様を描いた作品。

他の異世界料理ものと似ている部分もありますが、キャラがより立っていてコメディ色強めかなという感じです。

 

異世界で代々続く地球の料理を提供する定食屋を舞台とした物語

日替わりで異世界中にあるギルドの地下にお店の入口があるという設定は、『異世界食堂』とかなり似ていますが、あちらは食事描写がメインなのに対して、こちらは料理を通したお客さんのドラマ性にも力を入れてる感じです。その辺りの描写はどちらかというと『異世界居酒屋のぶ』に近い気がしますね。

 

他の異世界料理ものと大きく違う設定なのが、主人公が元地球人ではなく、生粋の異世界人ということ。

ただその主人公の営む定食屋には秘密があって、お店の裏口が日本とつながっており、そこで日本と行き来して食材を仕入れているというわけです。

ようは他の作品が、日本から異世界へ行き来しているのと全く逆で、この作品では異世界から日本へ行き来できる食堂という設定になっています。

もう一つ特徴的なのが、舞台となる定食屋も、主人公の先祖代々から続く異世界では有名なお店で、地球の料理についても親子代々受け継がれてきたものであるという点ですね。

 

この辺りの設定をストーリーに上手く盛り込んでいるなという印象を受けました。

例えばコーネリアの話では、先祖の代から店をやっているという設定が、書き下ろしのお袋の味では異世界中のギルド地下と繋がっているという設定が活かされています。

イフリートの炎剣の話も、数か月に一度全てのギルド地下とお店が同時に繋がり、色んな国の人々が顔見知りだったりする設定を上手く活かしており、期待通りの展開で読んでいて痛快でした

 

ただ後半の異世界料理選手権に関しては正直不要だったかなと。

料理選手権だとあまりにも主人公が強すぎて、単なるチートバトルものを読んでる印象を受けてしましました。

そういう勝負事の展開より、定食屋を舞台にした人間ドラマの方が正直読みたいなと。

 

 

 

極上の地球料理と生ビール

食事描写については食事メインにしている『異世界食堂』に比べると少し控えめかなという印象。それでも十分こちらの食欲を刺激されます。

出てくる料理もカツカレーに豚の生姜焼きなど、大衆食堂の王道メニューなのも個人的にポイント高かったですね。

あとは皇帝がビール飲む描写が妙に力が入っていて秀逸でした。

マジで焼き肉食いながら、ビール飲みたくなります!

 

ただ、ラーメンは基本全部化学調味料使ってますって描写は、ラーメン好きとして納得できない!

今のラーメン屋は無化調のラーメン出すところも多いですし、僕が好きなのも無化調のラーメンです!!

異世界人が普通に麺をすすって食ってたのは、「彼らは欧米人じゃななくて、異世界人だからきっと麺をすする文化があるんだろう」ってことで納得できるんですが、これは別。

せっかく地の文でフォロー入れてるんだから、そこでちゃんとしたラーメン屋は化学調味料を一切使わないところもある的な説明も加えておいてくれれば気にならなかったのに……。

まあ、これは僕がラーメン好きだから気になっただけで、ストーリー的にはなんの影響もない部分なんで、単なる言いがかりみたいなもんですが。(えー

 

 

ということで気になる点もありますが、全体としては面白おかしく気軽に読める飯テロ作品といった感じでおススメです。

 

 

 

 

 

 

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『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙III』 感想

 

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙III (電撃文庫)

支倉 凍砂 (著), 文倉 十 (イラスト)

 

「あなたは、羊の皮をかぶった羊ですね」

 

まさに『狼と香辛料』の続編というべきストーリー展開

 

賢狼ホロの娘・ミューリの旅、舞台は島国ウィンフィール王国へ!

聖職者志望の青年コルの旅の連れは、「お嫁さんにしてほしい」と迫ってくる賢狼の娘ミューリ。海賊の島から出た二人は、嵐に巻き込まれウィンフィール王国の港町デザレフにたどり着く。
教会が機能していないその町で、コルは「薄明の枢機卿」と呼ばれ、まるで救世主のような扱いを受けることに。
そしてコルはミューリの求愛に向きあうべく、自らを「兄様」と呼ぶことを禁止し、関係を変化させようとするのだった。
そんなコルたちの前に、イレニアと名乗る商人の娘が現れる。彼女はなんと羊の化身であり、“ある大きな計画”に協力してほしいと持ちかけてきて――?

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想

名作『狼と香辛料』の正統なる続編、『狼と羊皮紙』の3巻の感想ですが、

評価としては『狼と羊皮紙』シリーズで一番面白かった!!

あるいは、ようやく面白くなってきたという所でしょうか。

なにより3巻にしてようやくコルに活躍の出番が!!

展開的にはこれまでで一番『狼と香辛料』に近いものがあったかなと思います。

そこも今作が『狼と羊皮紙』シリーズで一番面白いと思ったポイントの一つですね。

 

ストーリー

北の群島から港町アティフに戻る途中に船が嵐で流され、辿り着いたのは羊毛業が盛んな港町デザレフ。教会が機能しない島国で歓待を受ける中、とある商人の娘と出会い、ある相談を持ちかけられる。……といった内容の3巻ですが、宗教がらみの価値観や権力闘争が中心だったのに対し今巻では商業的な話も本格的に絡んできます。

人同士の駆け引きや騙し合いがまさに前作を彷彿とさせる展開でした。

気分としては「やっぱ『狼と香辛料』シリーズといったらこれでしょう!!」って感じですね!

主人公のコルが聖職者志望なんで、宗教がらみの話が物語の軸になってくるのはしょうがないし、そこが前作との差別化なんでしょうが、やっぱ今巻みたいな商業絡みメインの話の方が面白いと思ってしまいます。

今巻は上手く宗教絡みの話も交えて、すごくいいバランスだったのかなと。

ストーリー的にも二転三転して、黒幕や先を予想させない展開は見事でした。

 

あと、今までは流されているだけにしか思えなかったコルが初めて、一度立ち止まって物事を冷静に判断できるようになった点も、成長が伺えて良かったですね。

土壇場での機転もまるで前作のロレンスのようでした。

それでもまだまだ機転の利かし方も爽快感も弱いかなというのが正直なところですが……。

 

前作のロレンスとホロの旅から繋がってる話や設定も登場して、まさに『狼と香辛料』の続編と思える内容だったんじゃないかなと思います。

 

 

キャラ

初めてコルが主人公らしい行動と活躍を見せた!!(えー

今巻はこれに尽きます!!

前巻までは「ずっと私のターン!」とばかりに問題解決でも窮地脱出のシーンでもひたすらミューリが活躍し、もはや「ミューリが主人公でコルがヒロインじゃねえの?」と疑うレベルだったんですが、3巻にしてついにコルのターンが回ってきたといった感じです。

 

コル

3巻にしてようやく主人公っぽいことができた主人公。

言い合いで初めてミューリにしてやったシーンが合っただけでも、前巻までと比べて目覚ましい活躍と言いたい。

ただ詰めの甘さもあってまだまだ面目躍如とまでは言えないところが残念。

恋愛面に関しては、3巻にしてすでにミューリに陥落寸前まで追い込まれてる気がしないでもない。

 

ミューリ

これまでのように八面六臂の大活躍!とまではいかないまでも十分に見せ場はあり。

ただ性格がヒロインよりも主人公っぽ過ぎるので、個人的にはもう少しホロみたいに意外な弱さが欲しいところ。

 

オータム

このままだとミスターパシリの道を歩むことにならないか若干心配。

 

イレニア

羊の皮をかぶった羊。

 

 

個人的名言・名シーン

「あなたは、羊の皮をかぶった羊ですね」

「褒め言葉でしょうか」

「私は今後、羊のようだと言われても、誇りに思うことでしょう」

by コル&イレニア

 

 

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『ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル』 感想

 

ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル (電撃文庫)

川原 礫 (著) , abec (イラスト)

 

「もう一度、《戦争》が起きる……!」

 

平和になったアンダーワールドの、その後を描いた物語

 

山ゴブリン族オロイによる、人界人ヤゼンの殺害。《禁忌目録》と《力の掟》によって縛られたアンダーワールドの住人には、決して起こすことのできない事件が発生した。

真相を探るキリトは、暗黒界軍の総司令官イスカーンの助力を得るも、すんでのところで犯人とおぼしき《黒ローブの男》に逃げられてしまう。
調査が難航する中、アスナは殺害現場である宿屋で《過去覗術》の詠唱を試す。すると意外な映像が浮かび上がり……。 そして、整合騎士見習いのロニエとティーゼに《真犯人》の毒牙が迫る――!
《ムーン・クレイドル》編、完結!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 6/10

 

 

感想

前巻から続いた《ムーン・クレイドル》編の後半、物語の解決編といったところ。

前巻で起こったシステム的に不可能な殺人事件ですが、圏内事件みたいなトリックが使われているわけでもありませんでしたね。

どちらかというと事件そのものより、アンダーワールドにおける人種問題?を浮き彫りにするというのがメインだったのかなと。

 

ただ、あとがきでアンダーワールドの話はいったん終了みたいなこと書いてあったけど、むしろこっから先が本番で、これはプロローグですよって感じのストーリーだったんですが……

 

ストーリー

ストーリー的には前巻に引続き完全に、ロニエメイン回でしたね。

キリトやアスナは完全にオブザーバー的なポジションとなってました。

それでもおいしいところはかっさらっていくところがキリトがキリトな所以ですが……。

 

それにしても2巻の時もそうでしたが、他のキャラの視点で語られるとキリトの無敵っぷりがホント際立ちますね。

ま、個人的には心意より二刀流でバーサーカーみたいに敵をなぎ倒していくキリトの戦い方の方が好きですが。

 

というわけで殺人犯も捕まって《ムーン・クレイドル》編、堂々の完結!

……えっ!?これ、完結したの!?

いや、確かに実行犯は倒したけど、黒幕も見つかってないし……

というかこの《ムーン・クレイドル》編って、ロニエとティーゼがそれぞれの気持ちに決着をつけるのがテーマだと思ってたんですけど!!

その部分に関しては、びた一文たりとも進展してねぇじゃねぇか!!

最後の最後に多少ティーゼの方は進展するイベントがありましたが、それってキリトが無理やり進展させただけですし、結局決着をつけるところまで至ってないし!!

もしや、川原先生どう落としどころをつけるか決めてなくて、問題を先送りにしたんじゃないだろうな……

 

しかもこっからさらにストーリーが広がっていきそうな引きで終わっておいて、次巻は現実世界に帰還したキリトとアスナがメインの完全な新章だと……?

それはそれですごく読みたいから文句が言いづらいじゃないか。というかむしろSAOの続編発表があった時に期待してたのはそういうお話だったのですごくうれしいのが複雑なところです。

 

ただアンダーワールド編もこの終わり方だと、そのうち続きを書きそうな気もしますね。

――まさかプログレッシブみたいに本編と別シリーズでやるつもりじゃないだろうな……?

 

そんな今巻の見所ですが、やっぱりメインのロニエの活躍……と言いたいところですが、むしろ僕的には月影のかわいさと活躍のインパクトが半端なかった!

とりあえずピナといい月影と言い、abecさんの書くモフモフ系の動物は可愛すぎる!!

 

あとは最近プログレッシブを読み返してたので、アスナのキリトに対する純度100%のデレデレっぷりに感慨深いものがありましたね。

 

キャラ

キリト

今巻でのキリトの見せ場は心意による無双よりも、不可侵とされている「不朽の壁」をショートカットの通路代わりに利用するという、悪ガキっぷりだと思います。

 

アスナ

描写はあまり多くないですが、キリトに甘えるアスナが純粋にかわいい。アスナはツンデレ時よりも恋する乙女モードの方が個人的には魅力的。

 

ロニエ

《ムーン・クレイドル》編における主人公にして、ヒロイン。でもキリトへの想いに関してはなんら進展なし。

 

ティーゼ

前巻はほぼ出番なしだったが、後編になって一気にメインキャラに。でもユージオへの想いに関しては多少の進展を見せるも決着はつけれず。

 

月影

今巻の真の主役にしてヒロイン? とにかくモフりたい。

 

 

 

 






 

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『リア充にもオタクにもなれない俺の青春』 感想

 

リア充にもオタクにもなれない俺の青春 (電撃文庫) 

弘前 龍 (著), 冬馬 来彩 (イラスト)

 

「……どうして、こんなに、色々、面倒くさいんだよ」

本音と建前を使い分け、嘘の上に嘘を重ねる高校生活。

微妙なパワーバランスを維持していくことが、何よりも優先される日々。

一体、これは、何なんだろうか。

 

リア充でもオタクでもない、もしくはそこそこオタクでほどほどにリア充なラノベファン必見の作品

 

リア充は読むな、オタクも読むな。これは俺たちの青春だ!

一奈々子。オタク女子。3ヶ月ごとに「嫁」が変わるタイプの絵師。おどおど小動物系の美少女。口には出さないけど、俺は密かに≪イナゴさん≫と呼んでいる。
上井恵久。リア充女子。カラオケでタンバリン叩いてた人。いつもいい匂いがするクール系の美少女。こっちも口には出さないけど、俺は密かに≪ウェーイさん≫と呼んでいる。
クラスこそ一緒だけど、イナゴさんも、ウェーイさんも、俺とは別世界の住人だ。リア充でもオタクでもない俺は、きっと深いかかわりを持つことなく終わるんだろう。
……そう思っていた。
あの夜、あの公園で、あんな秘密を知ってしまうまでは。
2017年、オタクがメジャーになりすぎた時代。何にもなれない「俺」たちに贈る、新・青春ラノベ開幕!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 7.5/10

 

 

感想

この作品は新刊情報でタイトル見た瞬間に読むしかねぇ!と思った作品

なぜなら、リア充でもオタクでもない人間って、俺のことじゃん!!って思ったから。

 

まあ、正確に言えばリア充でもオタクでないっていうより割とリア充でそこそこオタクだったってのが正しい表現ですが……。

しかも高校時代の話なんで、もはや10数年前ですが……。

 

というわけで今回は、そんな中途半端にリア充でオタクだった立場の人間の視点で読んだ感想となってますので、

ガチでオタクの方やリア充の方には何の共感もできないかもしれないような感想になってます。(えー

 

あとリアルタイム高校生以下の方や生まれも育ちも東京という生粋の都会人の方も参考にならないかも。(えー

 

そんな僕がこの作品を読んでの感想としては……

主人公の境遇と心情への圧倒的共感!

オタク社会へのジェネレーションギャップカルチャーショック

といった感じですかね。うん、後半意味不明ですね。。。(えー

 

ラノベ作品としては異例の、オタクでない読者に向けた物語とくそリアルな高校生活の人間関係

といっても決してリア充に向けた作品でもないわけで、前述したとおり僕みたいな中途半端な人間が一番共感出来て楽しめる作品かと思います。

 

まずこの主人公、中学時代は田舎の中学校に通っていて、自己評価ではアニメをこよなく愛するガチのオタク。

高校入学を機にオタク活動を行う「OTA団」という部活がある都会の高校へ入学。

しかしその部活で、自分と本物のオタクとの価値観の違に気づき自分がオタクではないと思い知る。

オタクではなくなった主人公は、もう一つの高校生活を謳歌する道であるリア充を目指します。

もでもって作品のストーリーとしてはこっから始まるわけですが、結局リア充とも価値観が違うということを思い知らされて、「俺って何なのさ?」となるわけです。

 

まあ、世間一般的には十分オタクだけど、オタクから見たらにわかレベルって感じですかね。

そして男女でカラオケ行ったり、昼休みに集まって一緒に弁当食ったり、リア充っぽいこともしてるけど、今いちナチュラルにそれが出来ていない。

 

そんな中途半端なポジションにいるのが今作の主人公、荒川良太です。

 

うん、改めて書くとそこまで主人公の境遇に似てはなかったですね(えー

いや、さすがに女子と普通にハイタッチできたし、ワックスくらいは使ってたし、真面目にサッカー部でしたし。

じゃあなんでそんなに共感できたのかというと、高校生活における人間関係の面倒くささ

作中で同調圧力って書いてありましたけど、まさにその部分の説明と描写があまりにリアル!!

ホントに高校生の時の日常を思い出しました。

いや、別に嫌な思い出とかはないですが、その辺の人間関係に気を使ったり、空気を読まないといけないのがただただ面倒くさかったなと

それが素できるのがリア充であり、現代の都会のオタクなんだなと(これに関してはマジかと思いましたが)。

だからリア充でもオタクでもなく、同じように煩わしさを感じている主人公に対して、「ああ、僕も高時代は同じように思ってたなぁ」とめちゃくちゃ共感してしまったわけです

 

あとリア充女子の≪ウェーイさん≫の中身がマジ天使な点も主人公に激しく同意したいです。。。

 

現代のオタク社会に対するジェネレーションギャップとカルチャーショック

この作品、リア充サイドに関しては、僕の高校時代とほとんど変わってないなと。だから人間関係の面倒くささも含めてすんなり理解できたんですが、オタクサイドに関しては僕のイメージとあまりに違い過ぎて、かなりビビりました!

僕の中のオタク像ってまさに主人公が中学時代に思っていた通りのイメージで、一途で周りの意見に流されない、周囲から浮いてもひたすらに我が道を行くようなイメージだったんですとね。

でもこの作品では、オタクもオタクで、オタクコミュニティの中では周囲に同調して浮かないように気を使う必要があるというわけですよ。

というかぶっちゃけ、興味の対象が音楽とかファッションかか、アニメかというだけで流行を追っかけるという点ではリア充もオタクも同じじゃねぇかと。

正直「オタクの世界ってそんな面倒くさいものなの!?」って感じでかなりショックでした……

 

この点に関しても主人公に共感できるところでして、放映が終わったらそのアニメに興味がなくなるのも納得いかないし、人気声優が結婚したからといって、そのキャラや作品まで嫌いになるのも理解できない。

好きな作品は何年経っても観返したくなりますし、作品と関係ないところで声優が何しようが作品の素晴らしさは変わらないだろうと。

だからこそ主人公の考えに「その通り!」と思えてしまったわけです。

 

 

オタクに関する描写についてはホントかよ?と思う部分もありましたが、

この作品、主人公の心情や立場を読んで「分かるわぁ~」と共感できた方にとっては、間違いなく楽しめる作品ではないかなと

あと主人公がつける脳内あだ名と地の文における主人公の語感のセンスが結構好きです。

 

 

 

 






 

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『精霊幻想記 8.追憶の彼方』 感想

 

精霊幻想記 8.追憶の彼方 (HJ文庫) 

北山結莉 (著), Riv (イラスト)

 

そう、夢だ。これは夢に違いない。

そうでなければ、こんなにも救いのない話はない。

 

少年少女の苦悩と人間模様の描写が秀逸

 

追憶の彼方を歩む少年に、少女たちの選択は――

奇しくも追い続けてきた宿敵と死闘を繰り広げることとなった大都市アマンドにて、遂に美春たちが捜す人物のひとり・皇沙月の情報を入手したリオ。
折りよくリーゼロッテら貴族から、今までの功績に対する褒美の内容を求められていたリオは、勇者として召喚されたらしい沙月が出席するという夜会への参加を褒美として要求し、美春たちの待つ精霊の里へと帰還を果たす。
一方、夢を通してリオが春人なのではないかという疑念を抱いた美春は、悩んだ末にとある人物へと話を持ち掛けるが――。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 7/10

 

 

感想

一気に物語が動き出した前漢から一転、今巻は大きな戦闘はなく新たな展開に向けての布石の回と言った感じでした。

 

その分各キャラの内面描写、人間模様について深く描かれています。

相も変わらずみんな思い悩む思い悩む!

この作品は主人公の圧倒的無双シーンも見所ですが、こういうシリアスな心情描写も本当に秀逸ですね。

おかげで、中休み的な回なのに実に濃い内容でした。

 

 ストーリー

敵の襲撃からフローラを救い出したし、その功績に対する褒美の内容を求められていたリオは美春たちが捜す人物のひとり・皇沙月が出席するという夜会への参加を褒美として要求し、彼女と美春たちの再会の足掛かりをつかみます。一方で美春は夢を通してリオが春人なのではないかという疑念を抱いき、そのこととリオの美春に対する態度で思い悩むことになります。

ストーリー展開としては、次巻以降の沙月もしくは他の勇者との邂逅に向けた布石と準備回でした。
見所としてはフローラや美春、ラティーファに春人の苦悩と人間模様、そしてついに明かされるリーゼロッテの正体といったところでしょうか。

何気にリオとリーゼロッテの探り探りの話し合いのシーンとか好きです。

リーゼロッテの正体に関しては変に捻ることなく予想通りでした。これから彼女がどうストーリーに関わってくるのか、今後の展開に期待です。

 

そしてこれまで全く縁のなかった人物のほとんど(カラスキ地方除く)が、今巻でリオを通じて繋がったわけですが、彼女たちの関係性にも要注目ですね。

 

 キャラ

 

リオ(天川春人)

家事に戦闘に対人スキルにとまさに完全無欠の主人公。片っ端からヒロインとのフラグを乱立するもオールスルーを決め込む鋼の理性を持つ超絶紳士。

復讐に身を焦がすダークヒーローと思わせておいて、どうっからどう見ても善人な人。おそらくそのギャップが苦悩の一つの要因になっているのではないかと思います。

 

アイシア

実は空気が読める上に人の心情も察することが出来るという、戦闘以外でも高スペックぶりを発揮。

 

綾瀬 美春

ついに本音を明かした(主人公以外にですが)正ヒロイン候補。乙女心とお姉さんという立場との板挟みにその心は耐えられるのか。

 

セリア・クレール

今巻ではストーリーの中心から外れた立ち位置のためか、現状完全に恋する女の子状態。

 

ラティーファ

巻を重ねるごとに増すヒロイン力。今巻でも何気においしい立ち位置を務めてます。

 

フローラ

ミス不遇のお姫様。一体彼女が何をしたというのか。いや、何もしなかったから今の状況なわけですが……。願わくば彼女の心に救いがあらんことを。

 

リーゼロッテ・クレティア

ようやく明かされた正体。超絶才女だけど気が回りすぎて精神的に苦労人ポジションの印象が大。

リオが天川春人だとしった彼女の心情やいかに?

 

千堂 亜紀

リオ(天川春人)や美春への心情に変換の兆しも見え、今後の展開が読めないキャラの一人。

 

千堂 雅人

作中屈指の前向き&好感度高めのキャラは今巻でも健在

 

 

 

 

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『魔術破りのリベンジ・マギア 2. 偽りの花嫁と神々の偽槍』 感想

 

魔術破りのリベンジ・マギア2. 偽りの花嫁と神々の偽槍 (HJ文庫)

子子子子子子子 (著),    伊吹のつ (イラスト)

 

「そんじゃ、まあ――ちょっとだけ本気を見せたげる」

「ふん……不本意だがここからは少々、本気をだしてやろう」

 

熱い王道ストーリーで描かかれる魔術の異種格闘技戦

 

魔女学園で起きた事件のほとぼりも冷めきらぬ頃、突如フランセスの元に彼女の弟が訪れ、政略結婚の決定を告げてきた。晴栄との出会いを経て己の意志で歩み始めたフランは、その縁談を破棄すべく魔術の本場・欧州は独逸の啓明学園に向かう。その隣に彼女の人生を変えた“恩人”たる陰陽師を従えて――。「僕はお前が運命に抗い続ける限り、この手を伸ばすと約束した」レーヴァテイン、ブリューナクなどの術装を相手に、変幻自在の陰陽術で立ち向かえ! ハイエンド魔術バトルアクション第二弾!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★☆ 7.8/10

 

 

感想

多種多様な魔術が入り乱れる、まさに魔術の異種格闘技戦とも言える『魔術破りのリベンジ・マギア』ですが、1巻同様今作も魔術理論が凄い!!

もはや大学に魔術体系や魔術史の単位があったら、講師ができるんじゃないか無いかというレベルですね。

 

正直、この部分だけでも買う価値あるんじゃないかと思えるほどすさまじかったです。

ストーリーも期待通りの王道展開かつテーマもシンプルで、1巻からさらに面白くなってるなという印象を受けました。

 

 2巻の見所もやはり圧倒的なまでの魔術理論と綿密な設定

今回の舞台はドイツ、ヨーロッパということで

ルーン魔術に術式兵装、レーヴァテインにブリューナク、ロンギヌスにグングニルに果てはゲイ・ボルグまで、もはや型月世代にはたまらない設定・語句・魔術のオンパレード。

そしてこの作品の素晴らしいのは、それら一つ一つにしっかりとした理論と背景の説明がされており、しっかりと説得力を持たせてるところですね。

だから、れだけの要素を詰め込んでも薄っぺらくなるどころか、むしろ世界観に深みを感じさせられます。

 

ぶっちゃけ巻末の参考文献見ても、いかに入念に調べ上げてこの作品が書かれてるかが伺えるかと思います。

 

というかこの参考文献見た時は脱帽しましたよ。やっぱここまでしないと、ここまでの作品は書けないんだなと……

僕には絶対無理だわ!(えー

 

 シンプルな構成ながらもツボを押さえたストーリー展開

設定の凄さは1巻の時から分かってましたが、個人的に1巻から一番良くなったと思ったのがストーリー構成ですね。

今巻ではメインのストーリーであるフランセスのお家騒動とそれに伴うルドルフの陰謀に関わる話に特化して描かれてるんですが、そのおかげ1冊の中にきれいにまとめあげられるなという印象を受けました。

テーマが絞られてる分一つ一つのイベントがじっくりと描かれていて、非常に物語に入り込みやすかったです。

そしてここぞという所で期待を裏切らない展開に持っていくセンスは流石!!

狐狼丸の本領発揮のシーンとか鴨女無双の場面とか、こっちが待っていた展開をピンポイントで描いてくれています!

っていうかこの二人の戦闘シーンの挿絵、超かっけぇな!?

まさに真打登場って雰囲気のイラストですよ!

 

というか鴨女に関しては主人公よりおいしい所を持っていっている気がします。

なんていうか普段は場を引っ掻き回す癖に大事な部分では核心をつくとことか、自分の感情に正直なとことか、ぶっちゃけ主人公より男らしい気が……。

というか、主人公がかなりのツンデレすぎて、読んでて「思春期の中学生か、お前は!」と思ってしまいましたから。(えー

完全に好みの問題ですが、主人公についてはやっぱかっこよくあってほしいので、もう少し大人になってほしいかなと。

その辺り、最後の方では少し成長の兆しが見えたので今後に期待ですね。

 

 

 

ということで、全体を通して個人的に派は明らかに1巻から面白くなってるんですが、

こっからさらに色んな魔術が登場して、世界観が広がっていくと、もともっと面白くなっていきそうなんで、今後も考えて7.8点という小刻み活中途半端な点数にさせてもらいました。

この辺の採点は適当な僕の性格が反映されてるんで、すいません。。。

 

余談ですが、コミカライズ決定ということで、おめでとうございます。

ただ、この作品て子子子子先生の地の文での設定やら魔術の説明やらがなくなると魅力半減しちゃう気もするんですが、その辺りはコミカライズする作家さんの腕の見せ所ですね。

 

とりあえず、陰陽術×東洋魔術系のバトルとかも期待。

 

 

個人的名言・名シーン

「そんじゃ、まあ――ちょっとだけ本気を見せたげる」

by 狐狼丸

 

「ふん……不本意だがここからは少々、本気をだしてやろう」

by 鴨女

 

 

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『あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!』 感想

 

あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き! (HJ文庫)

内堀優一 (著), 希望つばめ (イラスト)

 

心の折れる音を聞いた事があるだろうか?

 

感動的なまでの伏線の使い方と驚愕のストーリー展開

 

やっぱりどう考えてもお前、俺のこと好きだよな!?

高校入学から数ヶ月。大貫悟郎(おおぬきごろう)はその日、長いこと片思いをしていた幼なじみの美少女・杉崎小春(すぎさきこはる)に告白した。
「小春! 好きだ! 俺と付き合ってはくれないだろうか!!?」 「いや、無理ですから」 この一言であえなく玉砕! さらに小春は何を思ったのか悟郎に、「悟郎、あんた彼女作りなさいよ」とムチャぶりまでしてきて!?
両思いなのに付き合えない!? 一途過ぎる少年と本当は彼のことが大好きな少女の、どうしようもない青春大暴走ラブコメ開幕!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

 

 

感想

 

やべぇ!マジでやべぇ!!

なにがやばいって、タイトル・表紙・あらすじ・帯というラノベの新作の購入を考えるほぼ全ての情報源で、この作品の本質を全く匂わせていない、

 

HJ文庫さんの冒険心がやべぇ!!

 

とりあえずこの作品、タイトルとかあらすじ見て、「こてこてのイチャイチャラブコメ系か、あんま好みじゃないな」とか思ってる人ほど騙されたと思って一度読んでみてください!

そして最後まで読んだ結果、「やっぱり好みじゃなかった!」と思った方については、すいません!!(えー

 

でもこの作品に関してはネタバレできないし、読んでみないとこの作品の本質は分からないんで、とりあえず食わず嫌いだけはしないことをおススメします!

ということで、ネタバレしないよう気を付けつつ作品の詳細な感想です。

 

ラノベ史上最高とも言える伏線の張り方

とにかく伏線が凄い!!

この作品はこの一言に尽きます!

ここまで伏線の張り方に感動したのは伊坂幸太郎の『鴨とアヒルのコインロッカー』を読んで依頼じゃないでしょうか。

もう何度伏線部分を読み直したことか……おかげで1冊読むのにメチャクチャ時間かかりました。

ラブコメでここまで時間かけて読んだ作品は初めてだと思いますね。

まあ、この作品をラブコメというべきかは議論の余地ありかとは思いますが……。

 

正直読み終わった後はこの伏線の張り方だけで、10点満点つけてもいいんじゃないかと思えるくらいに素晴らしかったです!!

 

ストーリー展開については途中で何となく勘づく人はいるかと思います。

他にこういう作品が無いわけではありませんから。

(具体的な作品名あげると、それだけでネタバレになっちゃうんで伏せますが)

僕でさえ、途中真白先輩の言動とかで「あれ?もしかしたら」程度には感じることもありましたから。

 

ただそれでも、ここまで見事な伏線の使い方をしてる作品は、少なくとも僕は他に思いつかないです

冗談抜きで鳥肌が立つほど感動しました!!

 

驚愕のストーリー展開

まず初めに、この作品には2度驚愕のストーリー展開があります。

序盤は見た目通りのベタベタなラブコメ作品となっています。

正直、僕はその辺りを読んでた段階ではちょっと苦手かなって感じの内容でした。

そのせいで割と惰性で読み進めていたんですが、途中から読み始める前は予想もしていない方向にストーリーが展開していって、一気に引き込まれました。

ホントよくこれ、発売まで一切展開を匂わせずに隠し通したなってくらい、表紙やタイトルからは想像もできないストーリーになってるんですよ!!

 

そっから先はホント僕好みの展開だったんですが、最後のクライマックスで正真正銘、予想外の展開が待っていました!!

この手の作品って、単巻完結で最後のエピローグできれいにまとめるのが一般的、というかほぼその流れの作品しか読んだことがなかったんですが、この作品では主人公が最後の最後に予想外のリアクションをとってくれやがります!(えー

エンディングに向けてきれいに物語が収束していったと思ったら、いきなりちゃぶ台ひっくり返して「勝手に終わらそうとしてんじゃねよ!」と逆ギレされた気分ですよ!(えー

 

ただこの展開に関しての評価は2巻次第ですね。

本音を言うと、ここはきれいに物語を完結させた方が物語としてはきれいだったんじゃいかなと思います。

というのも、2巻でこれ以上のストーリーと仕掛けを考えるのってできるのかなという不安が大きいんですよね。

逆に2巻も同等以上のクオリティの作品だったら、それこそ手放しで称賛せざるを得ないでしょう。

 

 

ということで、食わず嫌いだけはせず、とにかく一度読んでほしい!

心の底からそう思える作品でした。

 

あー、誰かとネタバレ全開でしゃべり倒したい!!

 

 

 

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