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『ビューティフル・ソウル ――終わる世界に響く唄―― 』 感想

 

ビューティフル・ソウル ――終わる世界に響く唄―― (講談社ラノベ文庫)
坂上 秋成 (著), ニリツ (イラスト)

 

「この終わった世界で出会ってくれてありがとう」

 

これは、こんなにも優しくない世界に残された、誇りと希望の物語

 

――世界は終わってしまった。
容赦なく終わってしまった。
完璧に完全に徹頭徹尾終わってしまった。
不自然に不可避に不可逆に終わってしまった。
絶対に圧倒的にどうしようもなく終わってしまった。
世界を世界と呼ぶ必要がなくなるほどに、終わってしまった。
――それでも僕らはこの場所で、何かを信じてもがいてる。
――惨めで弱くて矮小な、どこにでもいる《人間》 として。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★☆ 7.5/10

 

感想

お盆休み前の忙殺スケジュールを乗り越えて、ようやく感想書く時間作れました。。。

 

というわけで今回の感想は、坂上 秋成先生の『ビューティフル・ソウル ――終わる世界に響く唄――』です。

ちなみにあらすじの前に書いたセリフと文章は帯の内容まんまです。あまりにかっこいい言葉だったので、そのまま引用しました。。。

 

物語を簡単に説明すると、 WEAKSという怪物の出現により終わってしまった世界を舞台に、《革命式》という異能を武器に人類の存亡を懸けて怪物達と戦う主人公達を描いた物語。

設定としては、完全な異能バトルものですね。

ただ、この作品、まず第一に言いたいのは、とにかく言葉のセンスが圧倒的に素晴らしい!!

 

名言あふれる文章・言葉のセンス

この作品で何より言いたいのはこれです!!

上のあらすじしかり、作中でもけっこう独特の言い回しや文章を使ってるんですけど、それがまさに世界の終末といった雰囲気の世界観とあいまって、やたらとかっこいい&心に突き刺さってきます!

その部分に関して、ちょっと奈須きのこ先生の文章っぽいなとも思ったりしました。

細かい部分では粗削りな所もあるんですが、それとは関係なく、ここぞという場面で入る主人公の独白めいた文章に、やたらと胸が熱くなります。

 

あと個人的には各章のタイトルがすごくツボでした

なにがどうツボかと言われたら、単純に言い回しがかっこいい!!ってだけなんですが、ホントこのタイトルセンス大好きですね!

1章の「さよなら、ばいばい、またいつか」とかマジ最高。

独特の物語構成

この作品、物語の設定としては割と王道の異能バトルなんですが、1巻における物語の構成が結構独特というか、かなり変わってます。この部分でけっこう評価が分かれる気がしますね。

僕個人としては終盤の構成はもう少しかなと言いたいですが、序盤の展開は絶賛したい!!といった感想です。

この作品の1章ってヒロインのランジェという少女に出会うまでが描かれている、いわばプロローグ的な内容なんですが、この間作品の世界観や設定に関する説明が全くないんですよね。ここですごいなと思ったのは敢えて読者に与える情報をしぼったことで、この章終盤の展開に対する臨場感とドキドキが大幅にアップしてるってことです!

あえて1章序盤は主人公の日常描写がメインとなっていて、ところどころにWEAKSという怪物の存在を描写して、非日常性も匂わせてはいるんですが、終わった世界というより、現代異能バトルによくある日常と非日常が混在する世界なのかなといった雰囲気を感じさせます。ただ、これがまたミスディレクションみたいになっていておもしろいです。

実は主人公の生きている世界というのは、現代異能バトルものの世界というよりは、近未来もののいわゆるディスとピアもの的な世界感だということに、1章中盤で一気に展開が動いて初めて気づかされます。この読者に与える印象の変化がおもしろくて、あえて読者に与える情報を制限する今回の手法にはやられたなと思いました。

もう一つ独特な構成だなと思ったのは、普通なら1巻ラストに持ってくるような、圧倒的な敵との戦いを中盤に持ってきてる点です。

四閻獣という、WEAKSの中でも特別な存在との戦いなんですが、この戦いの中でヒロインを覚醒させるための主人公の力と役割が明かされ、覚醒したヒロインんの力で敵を打つという、超燃える展開なんですが、これ完全に終盤の山場の展開なんですよね。それを敢えて中盤に持ってくる構成も他にはない展開で面白いなとは思ったんですが、その後の展開~ラストの戦いが消化不良気味というか、明らかに2巻以降に繋げるための終わり方だった分、読後感が若干モヤモヤした感じになっちゃったのはちょっと残念だなと思いました。四閻獣との戦いがめちゃくちゃ滾る展開だったので、なおさらもったいないなと。物語のテンポが凄く良く、ストーリー展開にスピード感があるのもこの作品の魅力だと思いますが、個人的には人類同士の争いは次巻以降にして、この巻はWEAKSとの戦いに終始しても十分おもしろいストーリーになったんじゃないかなとも思います。

ただそれを差し引いても、戦闘のシーンでこっちのツボをついてくるような展開と、胸を熱くさせる主人公の心情描写が素晴らしくかっこいいです!!

 

あと余談ですがこの作品、公式ページのデザインとMVがバリかっけぇっス!!

MVはどことなく昔のPCゲームのOPを連想させますね。

『ビューティフル・ソウル ――終わる世界に響く唄――』公式ページ

 

 

 

 

個人的名言・名シーン

「絶望しか無くても、夢が無くても理想が無くても、ただ、生き延びて。」

by 京香

 

……それでも。それを全部踏まえても、ひとつだけ、納得できないことがあった。どうしても、許せないことがあった。

「俺は、この人の名前も知らなかったんだよ」

by 蔵名

 

ただひたすらに、意地と見栄と――それから、まあ、人間が人間として生きてく姿ってやつを見せつけるために、最後までこの世界に抗うだけだ。

by 蔵名

 

「覚悟しろよ怪物。今度の一撃は、あんたよりもよっぽど怪しい威力だぜ」

by ランジェ

 

ああ、そうか。

おれはずっと、自分の世界を邪魔する奴らを――殺したかったんだ。

ずっと欲望を抱え込みながら、見ないふりをしてへらへらと過ごしてきたんだ。

なんて、いびつ。

by 蔵名

 

認めよう。自分の中にある、冷たい世界を。

認めよう。逃れることのできない、己自身の醜さを。

by 蔵名

 

 

 

 

 






 

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『パンツあたためますか?』 感想

 

パンツあたためますか? (角川スニーカー文庫) 
石山 雄規 (著), bun150 (イラスト)

 

い俺はこれからも惰性で生きていく。

そんなことはもう、知っていたのだ。

 

どこか後ろ向きで、ちょっとだけ前向きな、心温まる青春物語

 

 

ある日俺が家に帰ると、見知らぬ美少女がパンツを握りしめていた――俺のパンツを。「わたしは、別に怪しい者ではないんです!」「じゃあなんで俺の家でパンツ漁ってんだよ」北原真央と名乗る彼女との出会い以降、憧れの桃花先輩からデートに誘われたり、初恋の人・伊藤と再会したり。曇天極まる俺の青春に光が差し始めた……はずなのに、なんでいつも傍にいるのは真央、お前なんだよ。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★ 8/10

 

感想

いつの間にか8月に突入してますが、コミケとは無縁の地方都市在住な八真八 真です。

さすがにコミケのためだけに、片道諭吉さんを犠牲にして東京までいくだけのパッションは持ち合わせていないのです。。。

 

というわけで、ほとばしるパッションが暴走してストーカーと化したヒロインの北原真央と、怠惰な大学生活を送る主人公が織り成す青春物語、『パンツあたためますか?』の感想です。

 

ちなみに、僕は新刊の発売情報見た時点ではこの作品買う予定無かったんですよね。

タイトルとあらすじをネットで見た限りだと、僕の好みとはちょい違うかなと。

ただ本屋で書籍見てなんとなくただのラブコメ作品ではないような気がして、賭けで買ってみたわけです。

で結果、賭けに大勝利したと言いたい!!

自分リアルなギャンブル運はないけど、こういう直感は意外とあたるのです!

いや~、久々に自分を褒めたいくらいナイスな買い物でしたね!

 

思わず調子に乗ってしまうくらいおもしろい作品でした!!

一言で言うなら、逆タイトル詐欺!

おバカなラブコメだと思って読む始めると、強烈なカウンターを喰らうことになるんでご注意を!

ホントこんなタイトルでまさか、こんな心に来るストーリーだとは思いもしなかったですよ。。。

 

絶妙なギャグとシリアスのバランス

タイトルからして、かなりギャグテイストかと思って読み始めたら、のっけから意外と真面目な文章でビックリしました。

と思っていたらヒロインの登場シーンがパンツ漁ってるところからスタート!(えー

というか、 部屋に忍び込んでパンツをあさり、睡眠薬入りの飲み物を仕込み、文字数制限ギリギリまで書き綴った長文メールを毎日送りつける主人公にベタ惚れの美少女ストーカー……こんなファンタジーな生き物いねぇよ!!

でもこのヒロイン含めた主人公の日常描写が不思議とリアルに感じます。

何となく惰性で日々過ごしてる感じとか無駄悪ノリとか、「あぁ、大学生の生活だわ……」って感じがすごい伝わってきます。

特に悪ノリで友達の彼女をストーキングするシーンの掛け合いとかマジ笑える。。。

このリアルな大学生の日常って感じの合間に入る物語を壊さ井程度で入るギャグのバランスが素晴らしいです。

 

知り合い以上友達未満なサブヒロイン達とのエピソード

いや、友達未満てもはやヒロインと言えるのかは不明ですが……メインヒロインの北原真央以外の女性キャラとの関係はホントそんな感じです。

エピソードも、特にそれによって何かが大きく変わるでもない、そこまで大きな意味を持たないようなものなんですが、それがまたすごくいい味出してます!!

例えば高校時代の同級生の伊藤渚とのエピソードなんて、説明文にすると自販機前でたまたま再会して、ちょっと世間話しただけですよ(えー

でもそういうなんでもないような描写がこの物語の雰囲気にはすごく合っているなと感じました。

 

後半における主人公とヒロインの心情描写が秀逸

後半はヒロインが抱える問題と向き合っていくことになるんですが、作中にある通り、一般的にはそこまで重い問題じゃないかもしれないです。

ちょっとだけネタバレになりますが、別に余命いくばくもないわけでも、家族を亡くしたとかでもない。

でも、主人公とヒロインにとってはすごく重いことなんだということがはっきりと伝わってきます

それが何故かというと、それに関わるシーンにおける二人の心情描写が秀逸だからだと思います。

地の文における主人公の心情、ヒロインの独白や訴え、二人の苦悩が痛いくらい表されるなと思いました。

 

そこからエンディングまでの流れは好き嫌いが多少分かれるかもしれないですが、個人的には最高とは言わないですが嫌いじゃないです。

何かが変わったかというとそうでもないけど、ちょっとだけ前向きになったような気がする日常って雰囲気がこの作品らしいなと。

 

あとはラストの挿絵が最高!!

なんとなくこの挿絵の雰囲気がそのまま、この作品の世界観を表しているような気がします

 

 

ということで、物語としての完成も非常に高く、個人的にはタイトルに躊躇してる人こそむしろ読んでほしい作品でした。

 

 

 






 

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『二周目の僕は君と恋をする』 感想

 

二周目の僕は君と恋をする (ファミ通文庫)
瑞智士記 (著), 和遥キナ (イラスト)

 

いや、ちがう。彼女は確かに存在したはずだ。

 

――やりなおすんだ、この世界で。

 

時を超えた二人の、恋と奇跡の物語

 

今を懸命に生きるすべての人に贈る、奇跡のラブストーリー。

高校三年の夏、常磐茉莉は消失した。生まれてはじめて、好きになった女の子だった。そんなつらい現実を受け止められないまま二十歳の誕生日を迎えてしまったある日、なぜか二年前の春に時間がもどっていた。当たり前に彼女と会える幸せをかみ締めながら、デート、告白と、一度目とは確実に違う行動を送るのだが……。タイムリミットは夏。なぜ彼女は消えたのか、彼女は予感していたのか。僕はもう二度と彼女を失いたくないんだ――。時を越えた二人の、奇跡のラブストーリー。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★☆ 7.5/10

 

感想

書店で『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のカバーを見て、昨日が花火大会だったことを思い出した八真八 真です。

別に忘れてなかったところで特に予定は変わらなかったけど、何故かやってしまった感がぬぐえません。

 

作中に花火は出てきませんが、春~夏を舞台とした学園ラブストーリー、『二周目の僕は君と恋をする』の感想です。

内容としては直球の青春恋愛ものかつ、タイトルズバリのタイムリープものですね。

 

物語としては、交通事故をきっかけに2年前、高校3年生の春にタイムリープした主人公が、当時突如として世界からも人々の記憶からも消失してしまった片思いの女性、常盤茉莉と心を通わせながら、やがてくる彼女の消失を防ぐため、彼女が消えた原因を探すというものです。

 

内容的にはタイムリープものでよくある展開なんですが、ストーリー構成が抜群に上手い

分かりやすいくらい起承転結がはっきりしていいるんですが、それぞれで役割に沿った展開と描写・まとめ方が非常にきれいだと思いました。

また、学園生活の描写はリアルな青春恋愛ものと言った感じで、現実と非現実のバランスも見事。

チョイチョイ突っ込みたい部分もありますが、全体としてかなり高いレベルできれいに物語がまとまっているなという印象です。

 

序盤~中盤

序盤~中盤に関しては割と日常の学園生活&ヒロインである茉莉との恋愛描写がメインで進みます。

雰囲気とてしてはまさに高校生の青春と言った感じ

主人公とヒロインの絶妙な距離感も読んでてムズムズします。

 

ただ要所要所で日常の幸せに潜む影のようなものが、見え隠れして読者の不安をあおってきます。

この作品で僕が特に感心したのが、ファンタジー要素を入れながらもリアルに描いた日常描写と、その日常を徐々に非現実が侵食していく描写ですね。

key作品好きの僕としてはこの辺の描写の仕方は思いっきりツボでした。

 

中盤から終盤

主人公と茉莉が湖畔で遭遇した一つの出来事をきっかけに、物語は一気に革新&クライマックスに向けて加速していきます。

これに関して、物語を切り替えるタイミングは絶妙だったんですが、もっと大胆に雰囲気を変えても良かったかなと思います。

具体的に言うと、茉莉の消失の日が近づくにつれてもっと感情的に追い込まれる二人を描写してほしかったなと

この辺も僕がkey作品好きゆえかもしれませんが、思ったよりクライマックスまで主人公と茉莉の感情の起伏が少なくて、別に悪くはなかったんですが、ちょっとインパクトが弱いという印象を受けました。

 

あとはエンディングについて。

これについては賛否両論ありそうなんですが、僕個人の趣向としてはこの終わり方でアリだと思います。

確かに手紙のシーンで終わった方が物語的には美しさはある気がしますが、だからこそそういう終わり方をする作品が多い中で、また違う結末を描いたという点では良かったんじゃないかなと。

 

 

 






 

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『桜色のレプリカ』1巻・2巻 感想

 

桜色のレプリカ  (HJ文庫)

翅田大介 (著), 町村こもり (イラスト)

 

――この「学校」の中に1人だけ「本当のヒロイン」がいる。
――その人を君に捜し出して欲しいんだ。

 

深いストーリー性と大いなる遊び心が詰まった作品。

 

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★ 8.5/10

 

感想

この2週間ほど仕事が忙しくて、積本が溜まっているのにもかかわらず、ノゲノラを1巻から読み返すという暴挙に及んでいる管理人の八真八 真です。

いや、この1年間くらいノゲノラ読んでないからちゃんと読み返してからじゃないと映画観に行けない、でも早く映画観たい!、だったらとっとと読むしかない!!という謎の使命感に駆られたわけです。

ただちゃんと新刊も読んでますよ!

 

というアピールも兼ねて、(えー

翅田大介先生の『桜色のレプリカ』1巻と2巻の感想です。

 

この作品は1・2巻同時発売、しかも発売前に1巻をまるまる立読み可能にするという思い切った宣伝をしたことでネット上でも結構話題になってたかと思います。

詳しくはそん時書いた紹介記事を読んでみてください。

 

<1巻丸ごと先行立ち読み>『桜色のレプリカ』  感想と紹介

 

読み返してみるとあんま紹介になってねぇな、この記事(えー

というか肝心の企画の説明がHJ文庫さんのブログに丸投げしてんじゃねぇか……

 

そういうわけで?帯に書いてある通り話題沸騰の今作品、僕も8月の新刊の中では注目作筆頭として楽しみにしてました。

ちなみに、この作品の帯に僕のコメントも載せていただいてます。

というか、後ろに小さぁ~く載せていただけるくらいかと思ってたら、前面に結構でかく載ってたのでちょっとビビりました。HJ文庫さんありがとうございます。

 

ただ、それで贔屓してると思われるのはイヤなんで、作品の感想についてはマジメにいきたいと思います。

といってもこの作品、変に先入観とか植え付けないで読んだ方が絶対おもしろいので……

 

感想見る前にとりあえず買って読んでくれ!!としか言えない(えー

 

いや、さすがにそれじゃ身も蓋もないので、極力ネタバレなしで感想を伝えられるよう頑張ります。。。

 

作品を通した感想

前述した通りこの作品は1巻と2巻の同時発売なわけですが、ストーリーとしては2冊通して一つの作品と言った感じです。

逆に1巻だけだとかなり消化不良な部分がありますが、2巻通してだと半端ない完成度の物語となっています。

まるで一つの映画を見ているような、あるいは全盛期のPCゲームのシナリオを読んでるような完成度です。

 

そんな作品を通しての印象としてキーワードを上げるなら、「遊び心」「哲学」、そして「ラブコメ」かなと。

 

遊び心

これについては宣伝含めた作品全体に言えることなんですが、とにかくこの『桜色のレプリカ』、これでもかというくらい遊び心にあふれた作品となっています。

前述の1巻・2巻同時発売や1巻丸ごと先行無料配信もそうですが、それ以外にも色んなギミックが満載されてます。

特に2巻のカバーは1巻読んでない人は絶対はずしちゃダメ!!

フリじゃないですよ、マジで。読む前にはずしたら後で後悔することになると思います。

ちなみにストーリーにも遊び心が随所にちりばめられていて、物語の構成は本当に見事。

1回読み終わった後にもう一度伏線探しながら読み返すのもおすすめです。

でも一番ツボだったのは2巻のあらすじですね。マジでミスディレクションがヒドい!

2巻のあらすじについては1巻読む前に見ておいてもおもしろいかもです。

 

哲学

この作品のストーリーですが、けっこう哲学的な内容を含んでいます。

というか、作中でもかなり哲学について語ってますしね。

そんなこの作品では終始「人は何をもって人であるのか」ということを問い続けています。

この作品は主人公が人間らしさとは何か、人間であることとは何かを模索する物語であるともいえるかと思います。

正直結構自分でも考えされられました……答えは出なかったけど。(えー

 

ラブコメ

この作品のメインキャラ&ヒロインは表紙の4人の生徒+教師である主人公の同僚の七堂メグミ先生になるんですが、この作品はそんな5人の女性と織り成すラブコメが中心です。

……と言いたいところですが、そんな単純な話にはなってないです。

とにかく詳しく説明でしないのが残念ですが、とりあえず読んでる時の僕の心情としては

読み始めて「確かにラブコメだなぁ~」ってなって、途中から「ラブコメじゃねぇーよ、これ!」ってなって、最終的に「うん……ラブコメだわ、これは」って感じでした。

そんなこの作品の公式ジャンルは「ヒロイン捜索型学園ラブコメ」となっています。

これが正しいかどうかは自分で確かめてくれと言っておきます。

 

とりあえず作品全体を通じての感想はこんなとこですかね。

 

1巻感想

――この「学校」の中に1人だけ「本当のヒロイン」がいる。「その人」を君に捜し出して欲しいんだ。

六方(ろっぽう)カザネはこの「学校」の文学教師である。ある日、理事長の二階堂イツキに呼び出され奇妙な依頼を受ける。
積極的にカザネに迫って来る自称・淫乱ピンクの三十刈(みとがり)アイラ、マンガやアニメ的なお約束好きの四十田(あいだ)ユキ、委員長タイプの五十嵐(いがらし)ヒビキ、
無口で小説好きの百合原(ゆりはら)ハルカ、個性的な女生徒たちに囲まれるカザネが受けた依頼、その驚くべき内容とは――?

 

1巻についてはとにかく遊び心にあふれているといった印象。

二転三転するストーリーに伏線の使い方、翅田先生の小説家としてのテクニック全開といったところでしょうか。

序盤は教師である主人公とヒロイン達との超王道のラブコメ的な展開。

そこから物語を一変させ、加速させるスイッチの入れ方とタイミングの絶妙さは本当に見事。

 

物語の革新に迫る最後の引きもエグいです。

正直、1巻単独の発売だったら次巻まで数か月待たないといけないラノベでこういう引きは好きじゃないんですが、2巻と同時発売のこの作品なら大いにアリかなと。

ホント今回の企画を上手く活かした構成だなと思います。

 

ヒロイン達のキャラもちょっとあからさま過ぎるかというくらいに立ってるんですが、それ自体も一つの伏線になっていて面白いですね。

個人的には淫乱ピンクさんのビッチっぷりが素晴らしかったです。(えー

というかこの淫乱ピンクさんに欲情しない主人公は男して、というか人としておかしいと思う。

その鉄壁の理性に、お前はターミネーターかとツッコミたい!

※管理人はこの作品の前に編集ターミネーターの不感症男?が主人公の作品を読んでおります。

ちなみに見た目の好みでいえばザッツ不愛想さんがNo.1ですという、割とどうでもいい情報も付け加えときます。

 

2巻感想

理事長の理不尽な依頼に嫌気が差しつつあったカザネだが、校内に1本だけあるという桜の木の下でついに「本当のヒロイン」を見つける。
嫌々ながらの捜索だったが、真ヒロインの大胆な告白を受け、ハートのど真ん中を射抜かれてしまうカザネ。しかし他のヒロインたちも黙っちゃいない。
ヒロイン捜索型学園ラブコメは怒涛の展開へ――。

 

あらすじ通り怒涛の展開へ突入する2巻ですが、1巻ではストーリー上のギミックというか、作者の方のテクニックや遊び心に目が行きがちだったのに対し、2巻ではそういう要素を抑え、ストーリーと文章力の直球勝負で物語に引き込んでくる印象を受けました。

この作品のテーマとも言える「人間らしさとは何か、人間であることとは何か」という問い、主人公やメインヒロインの苦悩など、かなり深いストーリーとなっています。

ただそれでもこの作品はラブコメである。しいていうなら、どシリアスなラブコメである。

いや、これマジなんです!!

2巻については基本的には全編通してシリアスなストーリーなんですよ。

でも読み終わってみると、2巻については完全に主人公とメインヒロインのラブコメだったなと

(その分他のヒロイン達の影が薄くなってしまったのは惜しいところですが……)

そんな相反する属性が同居する、不思議な世界観を持った『桜色のレプリカ』の公式ジャンルは「ヒロイン捜索型学園ラブコメ」らしいです(えー

 

 

公式ジャンルを2回も紹介した意味は特にないですが、これは重要なんで2回目言わせてもらうと、

この『桜色のレプリカ』については、ぜひネタバレとか知ってしまう前に先入観抜きで読んでみてもらいたいです。

……ぶっちゃけここまで感想読んだ方に言うのもアレですが。

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

「あたしはほら、『淫乱ピンク』ですから」

by 淫乱ピンクさん

 

「僕も構わない。ぼくはずっと君と一緒だからね」

「お前はもう少しぼやかせないのか!?」

「……君が捻くれてるから、僕は直球の方がいいかと思ったんだけど……?」

「素直なら良いというもんじゃない!」

『夫婦漫才はまたの機会になさって下さい』

「もうやだ、このAI……」

by 主人公 & メインヒロイン & AI

 

「年季が違うんだよ、考え続けた年季が、、、、、、、

by メインヒロイン

 

 

 






 

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『編集さんとJK作家の正しいつきあい方 2』 感想

 

編集さんとJK作家の正しいつきあい方2 (ファンタジア文庫)
あさのハジメ (著), 6U☆ (イラスト)

 

「私は現在進行形で冴原君が恐ろしいのだけれど……」

 

主人公にひたすらツッコミまくるヒロイン達との掛け合いが最高

 

青春よりもバイトを優先する高校生ラノベ編集者、冴原吹雪。彼は下宿先『なつめ荘』で今日も変人作家たちと一つ屋根の下。「もう限界です、ご主人様。さあ、脱ぎ脱ぎしましょうね?」『どらデレ!』2巻の執筆のため(という体で)、あいかわらずヒロインになりきるというトンデモ執筆スタイルを続けていた美沙だが…「えっ、ちょ、マジ?あんた…ミサなの?」同居人作家のミシェルに秘密がバレて、自分もヒロインを演じると言い出してしまう。美少女二人から猛アプローチを受けるというテンプレラブコメ展開に、生粋の編集脳な吹雪が燃えないはずもなく!?編集×作家の純情(?)な同棲ラブコメ!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想

絶賛夏バテと格闘中の管理人ですがそれはさておき、最近流行りのラノベ業界ものの一つ、『編集さんとJK作家の正しいつきあい方』の2巻の感想です。

ラノベ業界ものって僕の中では、かなりリアルに業界・作家の仕事や生活についての実情を描いていて、業界の内情の描写が売りになっている場合と、あくまでラブコメを進めるための一つのファクターとして非現実的だけど面白おかしく荒唐無稽なシチュエーションで描いている場合の2種類に分けられるんですが、この作品は完全に後者のパターンですね。

 

業界ネタとしては、さすがにこれはフィクションだろうって感じでリアリティは薄いですが、その分主人公のキャラがめちゃくちゃいい味出していて、ラブコメ、特にコメの部分が最高に面白いかったです

というか、コメの部分が笑え過ぎてラブの部分がほとんど記憶に残っていないくらい(えー

 

主人公、冴原吹雪の編集ターミネーターっぷりが作品最大の魅力

この作品のどこが面白いかと問われれば、即答で主人公のキャラだと断言いたします

いや、その他のヒロインやらサブキャラも皆ちゃんと特徴あってなかなかにぶっ飛んでてキャラは立ってるんですよ?

ただそれをぶっちぎるくら主人公のラノベ主人公にあるまじきリアクションのインパクトがすさまじいです。

1巻の話ですが、ヒロインのラブレター的な手紙に対して、新人賞の応募原稿のように文章の添削して返すエピソードとかまじツボりましたよ!!

そのワーカホリックっぷりは2巻でも健在で、とにかく仕事バカで編集ターミネーターな主人公の常識破りのリアクションと言動にひたすら振り回されてはツッコミ続けるヒロイン達たちとの掛け合いが最高に面白くて笑えます。

イメージとしてはフルメタルパニックの短編集の雰囲気や、ヒロインみんなノゲノラのステフみたいな感じと思ってくれれば比較的近いものがあるんじゃないかと思います。

 

というか1巻に引き続き編集者の社畜っぷりがやばいんですが(獅子原除く)。

これフィクションですよね。これがリアリティある話だとしたら正直ヤバいっす。

この主人公、こんだけ身も心も削ってるのに恐ろしいことにまだバイトの身分なんだぜ……

 

天才 vs 凡人、ボーイミーツガールヒロイン vs 幼馴染

1巻がほぼほぼメインヒロインの美沙が中心のストーリーだったのに対し、2巻では幼馴染で売れっ子作家のミシェルにスポットをあてた話になっています。

ただメインヒロインの美沙もかなり出しゃばってきてますので、どちらかというと美沙 vs ミシェルというストーリーがメインというイメージですね。

この美沙とミシェルですが、二人はラノベ作家 & ラブコメヒロインという二つの側面でライバルなわけですが、それぞれに二人の立ち位置がはっきりしているのが面白いなと思いました。

美沙はデビューしたての新人ながら圧倒的な才能を有する天才作家、一方でミシェルは挫折を味わいながらも看板作家にまで上り詰めた努力の人といった構図。

ヒロインとしてもかたや担当と作家として出会った二人と幼いころから知っている幼馴染ということで、どちらも典型的なラブコメのメインヒロインとサブヒロインといった構図になっています。

で、ぶっちゃけると主人公のキャラが強烈過ぎてこの二人の競い合いについてはあまり書くことがない。(えー

ただミシェルが語ったサブヒロインの不遇については、驚異の説得力があります。

ホントいつの間にか幼馴染 = 当て馬の構図がテンプレになってしまった気がする。

というかラブコメの作中でサブヒロインのミシェルにそれを語らせるとは、作者は鬼かと言いたい!!

もはやミシェルの未来を暗示してるとしか思えないです。

これでミシェルエンドにもっていったらある意味この作者は神だと思うけど……

 

 

<個人的名言・名シーン>

「いや、そういうことじゃない」

「ここは場所的によくない」

「もしこのシーンがイラスト化されることになった場合、背景は玄関になる。それではラブコメ的なムードが足りない」

by 吹雪

 

「くっ……! さ、冴原くん」

「担当編集として、ミシェルさんに何か言ってあげてちょうだい」

「わかった。ミシェル。おれはお前の意見に賛成する」

「そうそう、ちゃんとミシェルさんを止めてええええええええええええええええええええええっ!?」

by 美沙 & 吹雪

 

 






 

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『平浦ファミリズム』 感想

 

平浦ファミリズム (ガガガ文庫)

遍柳一 (著), さかもと侑 (イラスト)

 

「それに前から思ってたんだ。俺たち兄弟の中で、姉気が一番、母さんに似てるなって」

 

読む手を止められない不思議な中毒性のある文体に、心に染み込むような静かな感動がある物語

 

家族がいれば、それでよかった。

五年前、ベンチャー企業の社長である母を亡くした平浦一慶。残されたのは、喧嘩っ早いトランスジェンダーの姉、オタクで引き籠りの妹、コミュ障でフリーターの父だった。かく言う一慶も、高校にもろくに通わず、母から受け継いだエンジニアとしての才能を活かし、ひとりアプリ開発に精を出す日々を送っていた。
そんな一慶をなんとか更生させようと、毎日のように電話をかけてくる担任の天野小春や、優等生であるがゆえ嫌々ながら彼にからんでくるクラスメイトの千条真理香。それぞれのエゴを押し付ける周囲に辟易しつつも、親のためにも高校くらいは卒業しようと中途半端に学校に通い続ける一慶。
そんなある日のこと、一慶は、いじめられていた小学生の女の子を偶然救ってあげたことが誤解を生み、児童暴行未遂の嫌疑をかけられ、学校側から退学処分を言い渡されてしまう。家族、教師、クラスメイト、様々な想いが交錯する中、一慶はずっと胸の奥底にひた隠してきた自分自身の心に、もう一度向き合わざるを得なくなる……。
『BLACK LAGOON』の著者・広江礼威氏も絶賛した珠玉の青春小説。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

 

感想

第11回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作、遍柳一先生の『平浦ファミリズム』の感想です。

とりあえずさすが対象受賞作といったところですかね。すごく面白かったです!!

 

この作品、文体がめちゃくちゃ好みです。読んでいて不思議な心地よさがありますね。

すごくクセがあるとか、はっちゃけてるとかとはではなく、まるで遍柳一節とでも言うような、読む手を止められない魅力があります

 

平浦家の家族の絆

ストーリーとしては『平浦ファミリズム』というタイトルそのままに、平浦家のお話です。もっと言うと、主人公である平浦さん家の一慶君の物語です。

 

序盤は主人公を中心としたした平浦家の説明、主人公の日常の生活が淡々と語られていきます。

いや、割とけっこうな出来事が立て続けにに起こってはいるんですが、家族以外には何事にも無関心な主人公が語り部なんでひたすら淡々と進んでいる印象ですね。

じゃあ面白くないのかというと、全くそんなことはない!!

 

序盤はひたすら平浦家の家族の絆と、それに反比例するような異質さ、そして何より主人公の異常さが目に止まります。

とにかくこの平浦家って普通じゃないんですよね。姉はトランスジェンダーのキャバ嬢だし、妹は引きこもり。父親は超天然で2周くらい周りとズレてるし。

でも一番異常なのは、一番普通っぽい主人公という……

この主人公、とにかく家族以外に興味がない。世間一般の当たり前とか、こうあるのが普通という、誰しも持ってる感覚が全く存在しません。

学校での言動というか、その心の在り方はちょっと寒気すら感じるほど一般人離れしています。全てがどうでもいいというか、一切興味を感じていない主人公はほとんど世捨て人か廃人みたいです。ただそういう世間体とかそういう余計な価値観を持たないからこそ、家族に対して何の偏見もなく味方でいられるのかなと。トランスジェンダーに悩んでた頃の姉に何気なく言った一言とかもう、最高です。

 

平浦家の家族の関係についても、世間一般から見たらあきらかにはみ出し者ばっかりの平浦家なんですが、主人公の視点で語られるとこれ以上ないくらい理想的な家族に思えるんですよね。

依存しあってるとかではなく、それが当たり前であるかのように皆が信頼し合ってる感じがすごくいいなと思いました。

マジでこの作者の方、新人とは思えないくらい文章力高いっすよ!

主人公以外の家族も、皆いい人たちで、姉にしろ妹にしろ父親にしろ問題ありまくりなんですが、根っこの部分では人として大事な部分を持ってるのが伝わってきます。

あと要所要所で多大な影響を感じさせる母親の偉大さがすごい。

 

肝心の主人公が家族以外に対しては人として大事な部分無くしてましたが……

 

主人公と周りの人々との絆

肝心の主人公が家族以外に対しては人として大事な部分無くしてると書きましたが、それを取り戻すのがこの作品のもう一つのテーマになっています。

これについては序盤はすごく良かったんですよ。

主人公と一般的な社会との価値観のズレを感じさせる描写を積み重ねていって、主人公の人としての欠陥のようなものを引き立たせる展開、そして家族もそれを危惧しているような描写で読者の心情を煽ってくるのとか素晴らしかったです。

それだけに、最後むりやり解決させたというか、主人公に心変わりさせた感が強かったのが残念でした。ページ的な問題かもですが、もう少し主人公が心の奥では周りの人達を信頼したがってるような描写を積み重ねていくような展開があったらなぁと思ってしまいます。

それでも十分面白かったのでかなり高い要求だとは思いますが……

たった一つの伏線

伏線に関してはこの作品、そこまで伏線と言えるほどの伏線は張ってないんですが、たったひとつだけ僕がめちゃくちゃ好きな張り方した伏線があります。

何かを書いちゃうと伏線の意味がなくなっちゃうので、ここでは伏せますが、

単純に父親の天然ぶりを伝えるための描写としてあまりにさらっと書かれていたあれが最後のカギになるとは、その部分を読んだ時は思いもしなかったです。

やっぱ伏線はそれと分からないように張っておいて、回収の時に読者に感心させるような使い方をしてこそですね。……という伏線厨の戯言です。(えー

 

人としての在り方、人として大切なこととは

この作品読んでてずっと、「人として大切なことってなんですか」って問いかけられているようでした。

例えば、電車で老人に席を譲らない優等生と席を譲るギャル(もしくは不良)だったら、人としてどちらを評価すべきか。

そんなことについて終始考えされるような作品でした。

 

そしてこの作品を読んだ後は変な偏見はやめようと、いろんな人に優しくなろうと素直に思えるような素敵な物語でした。

あと個人的に最後の挿絵が最高です。これぞラノベのちから。

 

 

<個人的名言・名シーン>

「それに前から思ってたんだ。俺たち兄弟の中で、姉気が一番、母さんに似てるなって」

by平浦一慶

 

――その瞬間が来たら――
「迷わず振りぬく!!!」
by平浦一慶

 

 






 

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ーインフィニット・デンドログラム-4』 感想

 

『<Infinit Dendorogram>ーインフィニット・デンドログラム-4.フランクリンのゲーム』 (HJ文庫)

 

 

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 8/10

 

WEB小説データベース

 

 

感想

待ちに待った(別に発売が遅れたわけではないです。単純に待ち遠しかっただけ)『インフィニット・デンドログラム』……通称『デンドロ』4巻の感想です。

 

今巻ではついにドライフ皇国の陰謀が動き出し、おそらくは第1章の最終決戦とも言える展開に、プレイヤーの「誇り」や「矜持」をかけた熱いバトルの連続

この作品最大の魅力である圧倒的熱量を感じるストーリーでした!!

 

が、まさかの前後編分冊!?。まさに盛り上がり最高潮でこっからクライマックスってとこでto be continued!!?

それでも十分、いや十二分に面白いです!!

前後編分冊といっても今巻でそれぞれの戦いにはちゃんと決着がついており、残すは最終決戦のみといった感じ。

終わり方も思わせぶりな引きではなく、まさにここしかないというタイミングでで終わっています。

とりあえず前後編なら次巻を待つとか言わずに今すぐ読むべき!!

 

インフィニット・デンドログラムの真骨頂、熱量MAXの<マスター>同士のバトル

前巻の<超級>激突では、純粋に頂上決戦のバトル描写が熱かったですが、今回はまさにこの作品の真骨頂であるプレイヤーの「想い」をかけたバトルが見所です!

今回メインの戦いは主人公パーティの【奏楽王】ベルドルベル VS 【絶影】マリー、【高位操縦士】ユーゴ― VS 【女衒】ルーク、【大教授】ルランクリンの生み出したモンスター<RSK> vs 【聖騎士】レイの3つ。まさに主人公パーティ大活躍の回です。

そして要所要所で挟まれる彼らのリアルでのエピソードがまた読者をがんがん煽ってきます!!

 

個人的に最も好きなのは【奏楽王】ベルドルベル VS 【絶影】マリーの一戦ですね。というか前巻の番外編のエピソードからフランクリンへの一閃、そして【奏楽王】とのバトルと、とにかく僕の中でのマリー株のストップ高が続いています!ぶっちゃけ今デンドロで一押しのキャラかも。

逆にルークの方ですが、相手の裏をかく戦い方はすごく好みなんですが、ルーク本人が達観しすぎてるというか、人間味が薄くて個人的にはイマイチ感情移入できないのが惜しいところ。

レイとフランクリン(とうかフランクリンのモンスター)の戦いについては、戦い以上にその前のレイとフランクリンのやり取りが最高です。というかレイの青くさくも熱い言動が最高です!!

 

話逸れますが、このレイの青さと熱さが誰かを思い出させると思ったら「Fate」の士郎に似てるんだ……やっぱ正義の味方はこうでなくては!

 

 

今回は前後編の前編で、ほぼ一冊通してバトルの連続。ということで、総評というかまとめると、とにかく熱い!!

今巻の感想はこれに尽きると思います。

 

 

なんか次巻予告によると、今回は闘技場の決壊に阻まれてほぼ出番なしだったクマニーサンがいよいよ動き出すらしいです。

ついにあの<超級殺し>をも震撼させた、理不尽なまでに破壊の限りを尽くす暴走っぷりが炸裂するのか?……ちょっと期待です。

 

 

<個人的名言・名シーン>

「――邪魔なのでとっとと死んでください」

「――急くな聴衆。ゆるりと鎮魂歌を聞いていけ」

by マリー & ベルドルベル

 

フラミンゴ﹅﹅﹅﹅﹅、昨日の分も含めて借りを返させてもらうぜ」

「あっはっは、じゃあ私は先週の借りを返すよ。イヌミミ君﹅﹅﹅﹅﹅

by レイ & フランクリン

 

「――俺は、アンタを、ブン殴る。首を洗えよ、<超級スペリオル>」
「やってみろ……初心者ルーキー!」
by レイ & フランクリン

 

 

 

 

 

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ラノベ業界を題材にしたライトノベル作品

 

割と近年の作品で、管理人が読んだ事のある作品をまとめて紹介。

 

人気ラブコメ作家が描く管理人的ラノベ業界ラノベの代表作

『エロマンガ先生』伏見つかさ

高校生兼ラノベ作家の俺・和泉マサムネには、引きこもりの妹がいる。 和泉紗霧。 一年前に妹になったあいつは、まったく部屋から出てこない。今日も床をドンドンして、俺に食事を用意させやがる。 こんな関係『兄妹』じゃないぜ。なんとか自発的に部屋から出てきてもらいたい。俺たちは二人きりの『家族』なんだから――。 俺の相棒・担当イラストレーターの『エロマンガ先生』は、すっげーえろい絵を描く頼りになるヤツだ。会ったことないしたぶんキモオタだろうけど、いつも感謝してる! ……のだが、衝撃の事実が俺を襲う。 『エロマンガ先生』は、俺の妹だった!一つ屋根の下でずっと引きこもっている可愛い妹が、あの、えっちなイラストを描いていた!? そして俺達兄妹の関係に、超売れっ子美少女作家のライバルも加わって、大変動が起こる!新たなる兄妹ラブコメディ!

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかさ先生が描く熱血ラノベ作家もの

2017年4月よりアニメ放送もされているラノベ業界ものの中でも1・2位を争う人気作。

感想としては、ラブコメと仕事の話とのバランスが絶妙で、ライバルとのイラストレーターや書籍化をかけた対決など、各エピソードで山場もしっかりと用意おり、人気作家の期待を裏切らない面白さ。

主人公の執筆への情熱やヒロインのイラストにかける想いなど、スポ根的な燃え要素と、思わずニヤけてしまうようなヒロイン達とのラブコメ展開などの萌え要素が上手くミックスされている印象。

 

 

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『学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇 』 感想

 

学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇 (GA文庫)

柚本 悠斗 (著), 米山 舞 (イラスト)

 

謝辞などいらん。金を払え――

 

ひねくれ者の主人公と猪突猛進少女が織り成す、悪と正義の学園ドラマ! 

 

七千人が通い、生徒の自治によって運営される白楊中央学園には華々しい実績の裏に、ある掟が存在した。

それは「校則を破らない」こと。 一見当然のこのルールは学園の特殊性から、法律のような実効力を持っている。そんな学園において唯一、法条真誠という男だけが法外な報酬と引き換えに、校則すらもねじ曲げて依頼人の問題を解決していた。
とある事情で法条に借金をしてしまった少女、花咲華織は彼の助手を務めるうちに、法条の真意と学園の不自然な構造に気づいていく。

ひねくれ者だが有能な主人公と、猪突猛進なヒロインによる、驚愕の学園逆転劇、ここにスタート!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想……の前に

作品の感想の前に一つだけ。

この『学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇』は作者の方が印税ぶち込んで色々宣伝したということでかなり話題になりました。

具体的には駅貼り広告したり、新宿アルタ前の大型ビジョンにPV流したりしたらしいです。

 

ラノベ作家さん、印税をすべて使い自腹で秋葉原や新宿、渋谷で自作品の宣伝動画を放映する模様

 

今回の宣伝活動について個人的な是非は置いておいて、CM効果としては大成功だったんじゃないでしょうか。

ぶち込んだ印税取り返せるかどうかはまでは分かりませんが、作品の認知度自体は相当上がったと思います。

ただ、一言言わせてもらうなら、

 

良い子は絶対マネすんな!!

 

いや、悪い子もマネしないで下さい、マジで!!

今回宣伝効果があったと言ったのは、別に大型ビジョンや駅貼りが効果あったんじゃなくて、印税ぶち込んだことが話題になっていろんなサイトやtwitterで取り上げられまくったからです。おそらく純粋な宣伝の効果と、その後いろんなサイトやtwitterで取り上げられたことによる宣伝効果を比較すると1:9では聞かないくらいの差があるんじゃないかと思いますね。

そして同じことをやっても、2回目以降は間違いなくほとんど話題になることなく爆死することになるでしょう。

こういうのは1発目にやって話題になるから意味があるんで、話題になったからマネするというのは愚の骨頂かと。

 

感想

いきなり感想と関係ないことを長々と書いてしましたが、ここからは純粋に作品の内容についてです。

 

内容としては金にド汚い主人公と純粋一直線なヒロインが、生徒に起こった問題の解決を依頼され、あっと驚く方法で解決していく。と言った感じです。

舞台が学園内に限定されてますが、依頼解決型の探偵ものと言った感じですかね。

 

登場人物の掛け合いが面白い

この作品を読んでまず思ったのがとにかくキャラが生き生きとしていてるなと

だから主人公とヒロイン達との掛け合いがめちゃくちゃ面白いです。

構図としてはひたすら主人公をいじりまくる主人公と、ひたすらツッコミまくるヒロインといった感じです。

このヒロインのリアクションとツッコミがかなりいい仕事してますね。

その他の主要人物も皆かなりいいキャラしてます。委員長のチョロさとか。

ただ後半は割と真面目な展開になっていくんですが、正直序盤~中盤のひたすらコミカルなシーンの方がキャラは生き生きしてたような気もします。

生徒会長だけは終始通常運転でしたが。

 

問題解決人 法条真誠

この作品のタイトルは「学園交渉人」ですが、内容としてどっちかっていうと「問題解決人」と言った方がしっくりくる気がします。

別段交渉もしてないですしね。

その問題の解決方法が中々にイカれてて面白いですね。特に1章はなんとなく予想がつきましたが、それでも笑いました……主にヒロインのリアクションに。

ただこれも後半ちょっとトーンダウンしたかなと。なんか徐々にマトモな解決方法になっていった気がします。個人的に1章みたいな頭悪い解決方法が好きというのもありますが。

あと、ラストの事件については、実は全部主人公か生徒会長の手のひらの上なのかなとか全部主人公が見透かして、ヒロインがそう行動するように仕向けたんじゃないかとか思ってたんですが、そういうわけでもなく、かなり肩透かしを食らった感があったのは残念な部分ですね。

 

正義と悪

この作品では何が「正義」で何が「悪」かという問いかけが一番のテーマになってるんですが、こういうテーマ自体が僕の大好物なんですごく良かったです。

また、主人公とヒロインのキャラクターを上手く使って描写しているなとも思いました。

純粋なヒロインは被害者の生徒に共感して味方になろうとするんですが、物事はそう単純ではなく……みたいな展開がいくつかあるんですが、この辺の描写の仕方がホント素晴らしかったです。

 

全体としてストーリーもさることながら、やっぱりキャラすごく魅力的で良かったなと。

不安なのは1巻の引き的に時間以降があるとしたら、今後シリアスに傾倒していきそうな気がするんですが、そこらへんコミカルな部分とのバランスを上手くとっていっていただきたいなと思います。とくにヒロインについては引き続きいじり倒してほしい……

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

「始めるぞ」

 いつもより低く落ち着いたその声色に、華織が気を引き締めた瞬間だった――。

「五月女委員長!一昨日この女子生徒から取り上げたBL漫画を返してやって頂きたい!」

「……ええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 引き締めたはずの華織の気持ちが砕け散った。

by法条 & 華織

 

 






 

 

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『りゅうおうのおしごと!』 6巻 感想

 

りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)

白鳥 士郎 (著), しらび (イラスト)

 

将棋の神様は、将棋を愛する者に宿る

 

将棋に魂を、人生を懸けた者たちの熱い戦い

 

「重度のロリコンですね。治療法は死ぬしかありません」
竜王防衛を果たし、史上最年少で九段に昇った八一。二人の弟子も
女流棋士になれて順風満帆……と思いきや、新年早々問題発生!?
不眠症や変な夢に悩まされ、初詣で怪しげなおみくじを引き、初JS研
では小学生全員に告白され、弟子の棋士室デビューは大失敗。おまけ
にあいはロリコンを殺す服を着て既成事実を作ろうと迫る。殺す気か!!
そんな中、銀子は奨励会三段になるための大一番を迎えるが――

新キャラも大量に登場! 熱さ急上昇で新章突入の第6巻!!
新時代の将棋の歴史は、ここから始まる。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

 

感想

祝アニメ化!!

ある程度予想できてましたが、それでもおめでとうございます!

現実の藤井四段の活躍と合わせて、ラノベファン以外にも注目されるようなったらいいなと思います。

ストーリー的には面白さは間違いないですからね!

一般的にはちょっとロリコン成分高めすぎるのがネックかもですが……

 

 

 

そんなこんなで「このライトノベルがすごい! 2017」 で堂々文庫部門1位に輝いた『りゅうおうのおしごと』6巻の感想です。

 

展開としては5巻で主人公、九頭竜八一の竜王位防衛戦が終わり、物語としては一区切りがついた状態での新刊、

前巻が最終巻と言われても納得できるだけの内容と面白さだっただけにどうなるかとな思っていたんですが、予想通り物語としては第2部のスタートといった感じでした。

で、感想を一言でいうなら、今回もまた熱い!!

僕的にこの作品のジャンルはラブコメではなくスポ根もの、まあスポーツではないので正確には熱血将棋界ものと思ってるんですが、

この6巻でもまた、前巻とは違う将棋に魂を注いだ人達の人生を描いた、胸を焦がすような物語に心奪われること必至です!

 

姉弟子 空銀子の物語

前述したように前巻で八一の物語に一区切りがついたということで、それ以外の主要キャラ、今回は主に姉弟子こと空銀子の物語が中心となっています。

印象としては3巻の雰囲気が一番近いかなと思います。

話としては前回が竜王と名人の頂上決戦を描いていたのに対し、今回は一転プロを目指した奨励会での戦いがメインになります。

なんかこの対比がそのまま今の八一と姉弟子の立場を表していて面白いなと感じました。

そしてその姉弟子についてですが、プロ棋士(奨励会含む)の世界で天才達の中でもがき苦しむ凡人の苦悩がこれでもかと描かれていて、読んでいて切なくなるほどです!

境遇として3巻の桂香さんの苦悩と本当に近いものがありますね。

6巻読んだ後に3巻読み直すと、姉弟子のセリフ一つ一つに感情移入してしまってヤバいです。

桂香さんがあいや天衣との才能や将棋を始めた年齢の差に悩んでいたのと同様、姉弟子が周りの将棋星人達との才能と性別の差に追い詰められている様子には胸が締め付けられるような切なさがありました。

それくらい姉弟子の将棋に、八一に懸ける想いが熱いです!!

もうこれ姉弟子が主人公でいいんじゃね?って思えるほどに(えー

 

そして今回、桂香さんのように殻を破れたわけでも、何かに決着が着いたわけでもない姉弟子の物語が今後どうなっていくのか、第2部のメインテーマとして描いていってほしいくらい注目してます。なんとか、将棋の神様には銀子に祝福を与えてほしいと切に願います

 

余談ですが、巻を追う毎に姉弟子がかわいくなっている気がします。前巻で桂香さんに泣きじゃくる姉弟子も最高でしたが、6巻ではマジでかわいさ爆発してます

私服姿の挿絵とかマジ反則。個人的には4巻の釈迦堂さんの服着てる姿より好みです。

 

あと、姉弟子はお茶を入れるのは上手いらしくて「料理は壊滅的なのにお茶入れるのはうまいんだぁ」とか思ったんですが、その理由も地味にぐっときます。

 

師匠として八一が伝える最後の教え、天衣お嬢様の涙

姉弟子の奨励会の話と並行して語られているのが、八一とあい・天衣お嬢様の師弟としてのエピソードです。

正直いうと二人の棋士室デビュー・大盤解説のエピソードなんかは、あいと天衣お嬢様のKYっぷりに、おもしろいというよりちょっとムカムカしました。

すごい真面目なドキュメンタリーやスポーツの番組で、空気読まずにボケようとする新人の芸人見てるような感じに近いかなと。

ただ、それが後半の将棋の神様の話と八一から女流棋士になった二人へ伝える最後の教えへの伏線になっていて、この展開は本当に見事だなと思いました。

というか、第四譜の盤と駒の天衣お嬢様のエピソードはズルいです!!

第5巻で、天衣お嬢様がホントはすごく気の使える一途で優しい子だって知ってるだけに、あの展開であの涙であの挿絵はホント反則

真っ直ぐ素直でいい子に育ってほしい、八一の想いに心の底から共感できます。

そしてこのシーンの八一がこれまでで一番師匠としてかっこよかった気がします。

 

あいの将棋に対する想いについての疑問

まず最初にお断りを。あいちゃん好きの人はこの項目は読み飛ばしてもらうことをお勧めしておきます。割と厳しいこと言ってますので。

でもどうしてもこれは言っておきたいです!

 

この6巻、姉弟子と天衣お嬢様に関する部分だけで言えば、5巻に続いて10点満点を付けたいくらいにおもしろかったのですが……

たった一つだけ不満点が、というか納得いかない部分がある!!

それはあいの将棋に懸ける熱意についてです。

5巻でもちょっと感じてたんですが、この頃あいから1~3巻あたりで見られたような、将棋に対する真摯な姿勢というか、真剣さが伝わってこないんですよね。

なんか完全に八一>>>>将棋って感じに思えてしまいます。

たとえば大盤解説の時も、同じKY発言かましたといえ天衣お嬢様は終始将棋の話をしていたわけです。ただあいに関してはそもそも将棋の話なんて全くしてないわけですよ。はなから玉将と帝位という棋界トップの戦いよりも八一のことにしか興味がないと。読んでいてどうしてもそんな風に感じてしまいました。

その他にも八一以外のプロ棋士と将棋を指すことに興味がなかったり、姉弟子みたいな強くなるためならどんな努力も惜しまないっていう気迫・ハングリーさがいまいち感じられないんですよね。

 

今のあいの状態ってまさに、2巻で八一が危惧していた現状に満足している、幸せを感じてしまっている状態だと思うんですよ。

それどころか将棋が強くなることより、八一に振り向いてもらうことばっかり考えているようにすら感じます。

ホント2巻で天衣お嬢様と戦って自分の未熟さに涙を流してた時の気持ちを思い出してほしいです。

 

「もっと勉強すればよかった……! もっと強い人といっぱい将棋を指してもらえばよかった……! もっといっぱい詰将棋を解けばよかった……! もっともっと、他に何も考えられないくらい、将棋のことを考えなきゃいけなかったのに……!

 

こう思った当時の自分に胸を張って、今も将棋に取り組んでいると言えるのかと。

 

その辺八一も感じての第四譜の盤と駒のエピソードだったんだと思います。

その展開自体は納得ですし、「八一もよく言った!」と思いましたが、ただそれでもまだ温い!!

盤と駒のエピソードも天衣お嬢様のエピソードに比べると背景が弱いですし。

特に今回、姉弟子の想いと覚悟を知った後ではなおさらそう感じてしまいます。

 

ちょっと厳しい意見かなとも思いますが、僕は竜王のおしごとが大好きで、りゅうおうおしごとのキャラは皆好きでありたいと思います。

そしてりゅうおうおしごとで僕が一番キャラ輝いていると感じるのは、壁にぶつかってもがき苦しみながらもそれを乗り越えていく泥臭くて熱い展開です。

ぜひあいには2巻で描かれたようなような試練を、壁を乗り越えていくようなエピソードを期待したいです。

 

<おまけ>限定特装版の付録CD「空銀子☆生誕祭」

えー、ここからは限定特装版付録のドラマCDについての感想です。

内容的には銀子の誕生祝いで、こちら完全なラブコメ回ですね。そしてここでも姉弟子のかわいさが爆発してます

ただ姉弟子はもうちょっといい思いをしても罰は当たらないと思んですが……いや、かわいかったけど。

白鳥先生は姉弟子が嫌いなのか、好きな女の子はいじめたくなってしまうタイプなのか……

 

あとこっちだとまだあいがマトモなのも良かったですね。普通にツッコミ役してたし(えー

あいちゃんは八一の天然ラノベ主人公的な発言や行動に嫉妬してムッとしたり、ツッコんだりしてる方がかわいいと思います。

 

 

 

 

というわけで、笑いあり、涙あり、熱い展開ありと、アニメ化発表後の最新刊にふさわしい1冊だったと思います!

特装版のドラマCDも聞き応え十分ですよ!

ただ、一番泣けたのは本編と関係ない著者のあとがきでしたが……とにかくあのあとがき読んでの一言として、本当にアニメ化おめでとうございます!!

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

「将棋の神様は、将棋を愛する者に宿る」

 だから盤や駒を大切にしなさいと。

 だから対局相手に敬意を払いなさいと。

 だからどんな対局でも心を込めて指しなさいと。

 だから……たくさんの人と、いっぱいいっぱい将棋を指しなさい、と

by 九頭竜八一 & 清滝師匠

 

八一に何かしてあげられるわけじゃない。八一に何かを与えてあげることもできない。

日光に当たるだけで壊れてしまうような出来損ないの身体と、将棋盤をくっきり思い浮かべることすらできないポンコツの脳。

それが私の全て。

だから私には将棋しかない

by 空銀子

 

 

 

 

 

 

 

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