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ライトノベルで最高におもしろいシリーズ「1巻」 10選

 

今回はシリーズ物の作品の中で、1巻だけ読んでも一つの物語として完成されていて、最高に面白いライトノベルをピックアップしてみました。

というのも、たとえシリーズものだとしても、1巻に関してはあからさまに続きありきの終わり方やストーリーより、単独でも物語が完成している、ようは仮に2巻以降が出なかったとしても、単巻完結作品としてきれいに成り立っているべきである。・・・・・・・というのが僕の超個人的な好みだからです!(えー

 

もちろん巻を追うごとに、どんどんおもしろくなっていくようなお気に入りのシリーズもいっぱいありますが、やはり新作に関しては、1巻単巻での完成度もすごく大切だと思うわけですよ。

 

 

そんなラノベ1巻に無駄なこだわりをもつ管理人が選ぶ「最高におもしろいライトノベル"1巻"です」

一応シリーズの1巻という位置づけなんで、今回は単巻完結作品は対象外で。

1巻だけでも一つの物語として完成してますので、読んだことがない作品があったら、単巻完結作品を読むつもりで試しに読んでみてはいかがでしょうか。

 

・・・・・・おそらくこんなバカなテーマを書こうとするのは僕くらいではないだろうか。。。

 

 

86―エイティシックス―

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。 そう――表向きは。 本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

感想

読み終わった後にはまるで1本の映画を見終わった後、あるいは長編シリーズの最終巻を読み終わった後のような感無量とも言える読後感があります。

あまりにもラストの終わり方が素晴らしかったがために、2巻の発売を知った時には期待と同時に不安も感じてしまうほど、1つの物語として素晴らしかったです。

ストーリーは全編シリアスで、特に心情描写圧倒的とも言えるくらい凄いです。

なにより、エイティシックスと呼ばれる少年・少女達の誇り高き信念とその生き様、シンが仲間と結んだ約束に魂が震えることでしょう。

そして帯の煽り文にうそ偽り無く、最後の一文まで文句なしの作品です。

正直エピローグ読んでて鳥肌が立つほど素晴らしい

 

管理人の『86―エイティシックス―』感想

 

 

サクラダリセット

「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」―世界を三日分巻き戻す能力をもっており、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが…。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。

感想

ストーリー、世界感、会話、文章の全てが、澄んだ空気のように透明感あふれる雰囲気をかもし出しており、とにかく美しいと感じさせる作品

伏線の使い方も見事で、1巻のエンディングに向けて少しずつ様々な出来事が収束していく構成は素晴らしく見事

この作品もまた、1巻を読み終わった後には極上の青春映画を見終わった後のような清清しい読後感を味わうことができます。1巻単巻で読んでも、シリーズ全体を通して読んでも、物語として圧倒的なまでに完成されている屈指の傑作

 

ライトノベルデータベース『サクラダリセット』

 

管理人の『サクラダリセット』感想

 

 

ソード・アート・オンライン

クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する──。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。 SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。 クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険(クエスト)を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことになってしまう。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし……。果たして、キリトはこのゲームから抜け出すことができるのか。

感想

2017年現在、最も有名なライトノベル作品と言える程のモンスター作品になった『SAO』の記念すべき第1作にして、個人的シリーズ最高傑作。1巻はタイトルにもなっているVRMMORPG「ソードアート・オンライン(SAO)」を舞台としたデスゲームものとなっています。デスゲームもの自体は比較的ありがちな設定ですが、VRMMOとしての描写、デスゲームにおけるプレイヤーの心情描写が圧倒的。この作品以外にあまりVRMMORPG+デスゲームというジャンルの作品が出てこないのは、SAOがあまりにも完成されすぎているからじゃないだろうかとすら思えてしまえる程です。

WEB小説で言う所の1章部分がちょうど1巻に収まっているんですが、1冊にもかかわらず長編シリーズの最終巻を読んでいるかのような気分にさせられます。それほどまでにこちらのテンションを煽ってくるストーリー構成が素晴らしい!!

管理人はWEB小説で読んでいた際、ここで終わった方が物語として美しいんじゃないだろうかと、続きが蛇足にならないか不安になってしまったほど、だけでも1つの物語として完成されています

 

ケモノガリ

「わずか四時間の、しかしあまりにも濃密な疾走感。一頁目からラストまで息つく間さえないほどに」

「Fate/stay night」の奈須きのこも大絶賛した痛快デスレース・アクション大傑作! 何もかもが平凡な少年。だが誰にでも一つくらいは取り得がある。彼の場合はそれが「殺人」だった――。東欧小国で修学旅行中のバスが拉致された。犯行グループは財閥の好事家たちによる「狩猟クラブ」。GPSを埋め込まれ、廃墟の街を逃げまどう生徒たち。「人間狩り」のゲームが始まる。しかしその時、誰も予期せぬトラブルが起こった。赤神楼樹の才能が、極限状況下で開花してしまったのだ。赤神の鎖が解かれる……逆転するゲーム。ゲームをさらに盛り上げるため、続々と放たれる娯楽提供者……ガスマスクを着用した毒薬使いの黒ドレスの女。ホッケーマスクのシリアルキラー。無惨に散る「ケモノ」は、果たしてどっちだ――?

感想

まるで1本のアクション映画を見ているような物語の展開と疾走感、舞台設定が素晴らしい!

あえて言うなら超どシリアスな俺tueeeものといったところでしょうか。主人公の内面の葛藤と心情描写はとにかくシリアスでヘビー。しかしひとたび戦闘に入れば圧倒的なまでの主人公の活躍が爽快です。

戦闘はほぼ主人公の赤神楼樹一人で受けもつことになりますが、ちゃんとその他のキャラにもドラマが用意されています。

1冊にこれでもかと詰め込みながら、全く詰め込みすぎな感じがしないくらいきれいにまとめれている辺りは驚嘆します。

 

ライトノベルデータベース『ケモノガリ』

 

 

ムシウタ

「ねえ、あなたの夢を聞かせてくれない?」人の夢を喰う代わりに、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年。薬屋大助は通学電車で少女・詩歌と出会い、強く惹かれあう。だが詩歌は“虫憑き”を収容する国の極秘施設からの逃亡者だった。特別環境保全事務局は最高のエージェントにして最強の虫憑き“かっこう”に出動を命じ、容赦なく詩歌を追い詰めようとする! せつなく激しい想いが織りなす、それは最高で最悪のボーイ・ミーツ・ガール!

感想

個人的に胸を締め付けられる現代異能バトルものランキング第1位の作品。

現代異能バトルものの作品で、これほどまでに夢と命について重く扱ったライトノベルを僕は他に思いつかないです

特に1巻は1冊のストーリーの中にその要素が凝縮されているなと。大助の、詩歌の、利菜の想いがせつなく、激しく胸を締め付けてきます

そして驚きなのが、この1巻のストーリーがシリーズを通してずっと大きな意味を持っているということですね。

当然1巻単独でも素晴らしい読後の余韻を感じさせてくれます。

 

ライトノベルデータベース『ムシウタ』

 

 

キーリ ~死者たちは荒野に眠る~

キーリは教会の寄宿学校に通う14歳の少女。霊感が強く霊が見えることから、神の存在や教義に疑問を抱いており、学校でも孤立していた。 冬の長期休暇の初日、キーリは旅の<不死人>の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と知りあう。不死人は戦争で量産された不老不死の兵士であり、現在は教会に追われる身。自分と同じく霊が見える人間にはじめて出会ったキーリは、彼らの旅についていく事に……。鉄道旅行を続ける中、様々な亡霊たちとの出会いと別れを経験しながら、キーリはやっと自分の居場所を見つけた気がしていた。 ――旅の終わりは思いのほか早く訪れる――。ハーヴェイが教会の<不死人狩り>に捕まってしまい、キーリは寄宿舎に帰されてしまったのだ。孤独な日常に戻ったキーリ。しかし、彼女の長くて短い休暇は、終わったわけではなかった……!? 圧倒的なキャラクターの魅力と、お話の面白さで読み手を引き込み離さない超力作。

感想

退廃的で無常感漂う独特の世界観に引き込まれます。

短編連載に近い形で物語は進んでいくんですが、どこか淡々としつつも、少しだけ切なさを孕んだストーリー展開が魅力です。また、ゆるいリズムで繰り広げられるキーリとハーヴェイ、兵長の会話が微妙に微笑ましい。

1巻はキーリが本格的に旅に出るまでを描いた半プロローグ的な物語でもあるんですが、これはこれで一つの物語として完成されていると思います。あらすじの雰囲気がこれ以上ないくらい作品の雰囲気を凝縮しているので、あらすじ読んでぐっと来た方は読んでみて間違いないかと思います。

 

ライトノベルデータベース『キーリ

 

 

ウィザーズ・ブレイン

大気制御プラントの暴走と戦争により、人類は滅亡の危機に瀕していた。存在の『情報』を書き換えることで物理法則すら操る「魔法士」の少年、天樹錬は、世界にただ七つ残された閉鎖型都市「シティ」のひとつ、神戸シティに輸送される実験サンプルの奮取の依頼を受けるが、サンプルとは、フィアという名の少女だった。一方同じく魔法士の「騎士」黒沢祐一は、「シティ」存亡の鍵を握るフィアを取り戻すため、錬を追う。それぞれに守りたい人々のため、ぶつかり合う錬と祐一…しかし、彼らの知らぬ所で、恐るべき陰謀が動き始めていた!

感想

『ムシウタ』が胸を締め付けられる現代異能バトルものランキング第1位なら、こちらは個人的胸を締め付けられる魔法ファンタジー作品ランキング第1位

ちなみに僕の中では『ウィザーズ・ブレイン』はSFではなく、魔法ファンタジーだと思ってます。

1巻から全編通してどシリアスな展開、正解のない問いと主人公が出した答え。

切なくも胸を打つストーリーは圧巻の一言です

 

ライトノベルデータベース『ウィザーズ・ブレイン

 

 

月とライカの吸血鬼

宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女の物語。

人類史上初の宇宙飛行士は、吸血鬼の少女だった――。
いまだ有人宇宙飛行が成功していなかった時代。
共和国の最高指導者は、ロケットで人間を軌道上に送り込む計画を発令。『連合王国よりも先に、人類を宇宙へ到達させよ!』と息巻いていた。

その裏では、共和国の雪原の果て、秘密都市<ライカ44>において、ロケットの実験飛行に人間の身代わりとして吸血鬼を使う『ノスフェラトゥ計画』が進行していた。とある事件をきっかけに、宇宙飛行士候補生<落第>を押されかけていたレフ・レプス中尉。彼は、ひょんなことから実験台に選ばれた吸血鬼の少女、イリナ・ルミネスクの監視係を命じられる。

厳しい訓練。失敗続きの実験。本当に人類は宇宙にたどり着けるのか。チームがそんな空気に包まれた。
「誰よりも先に、私は宇宙を旅するの。誰も行ったことのないあの宇宙から月を見てみたいの」
イリナの確かな想い。彼らの胸にあるのは、宇宙への純粋な憧れ。

上層部のエゴや時代の波に翻弄されながらも、命を懸けて遥か宇宙を目指す彼らがそこにはいた。宇宙に焦がれた青年と吸血鬼の少女が紡ぐ、宙と青春のコスモノーツグラフィティがここに。

感想

果たして今回のテーマでこの作品を挙げるべきかはかなり迷いました。

理由は現時点で2巻までしか発売していないことと、その2巻も圧倒的にすごかったため

でも、じゃあなんでこのテーマでこの作品を挙げたのかというと……確かに2巻も圧倒的だったけど1巻単独でも尋常じゃなく面白いから!!

ストーリー、日常描写、キャラの心情描写、世界観、舞台設定の全てがエンディングに向けて収束していくストーリーはとにかく美しいです。

なにより読後感が素晴らしく、読み終わった後に優しい気持ちになれる1冊

ちなみに1巻単独で読むと単巻完結作品のようで、2巻とセットで読むと全編後編のように感じる完璧なストーリー構成になっています。

 

管理人の『月とライカの吸血鬼』感想

 

 

始まりの魔法使い

かつて神話の時代に、ひとりの魔術師がいました。彼は、“先生”と呼ばれ、言葉と文化を伝え、魔法を教えました。そんな彼を人々はこう呼びました。―始まりの魔法使い、と。そんな大層な存在ではないのだが―「だから火を吹かないで!」「ごめんごめん。私にとってはただの息だからさ」竜として転生した“私”は、エルフの少女・ニナとともに、この世界の魔法の理を解き明かすべく、魔法学校を建てることにした。そこで“私”は、初めての人間の生徒・アイと運命の出会いを果たした―。これは、永き時を生きる竜の魔法使いが、魔術や、国や、歴史を創りあげる、ファンタジークロニクル。

感想

これまた『月とライカの吸血鬼』と同じく、現時点で2巻までしか発売していない作品なんですが、月とライカを挙げたならこれも良いだろうということで。

正直1冊でここまで壮大な世界観を感じさせる作品というのは、僕にはちょっと思い浮かびません。1巻では長い歴史のほんの始まりの部分にスポットを当ててるといった感じなんですが、それでも悠久の時を感じさせる神話のような印象を与えてくれます。個人的に書籍版で加筆された(元はカクヨムサイトに掲載されているWEB小説です)プロローグの部分がめちゃくちゃ効果的な役割を果たしているからだと思います。歴史のほんの始まりの部分と書きましたが、これ1冊でも完成された物語として成り立っており、感動的な読後感を味わえます

 

管理人の『始まりの魔法使い』感想

 

 

りゅうおうのおしごと!

玄関を開けると、JSがいた――
「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に
押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、
八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――

 

ガチ将棋押しかけ内弟子コメディ、今世紀最強の熱さでこれより対局開始!!

感想

僕としては作品についての最高傑作は5巻だと思っているのですが、1巻だけでもこれまで挙げた作品に巻けず劣らず面白いです。1冊の中でしっかりと起承転結があり、山場は最高に熱く、エピローグを読み終えた後の読後感も素晴らしい

あとはこの1巻の時のあいと八一の関係性が一番好きですね、本当に師匠と弟子って感じで

八一の大局も5巻の対名人戦の次に好きなのも

個人的に八一の将棋については、天才的な才能を発揮する指し方よりも、関西将棋の泥臭さ全開で指すシーンの方が好きなので。対名人戦でも一番好きなのは千日手を読みきったシーンより、名人の”マジック”に頓死上等の関西将棋で立ち向かっていくシーンですからね。

ということで、将棋の対局もあいとの師匠と弟子の物語も、1巻から熱量全開でたぎらせてくれます!!

 

 

なんかここ数年のシリーズが地味に多いのは、たぶん僕の記憶力の問題……

ちなみにシリーズ全体でも面白い作品ばっかりなんで、試しに1巻読んでみて、面白かったら続きを買っても間違いないと思いますよ。(えー

 

 

 

 

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『ミリオン・クラウン』 感想

 

ミリオン・クラウン1 (角川スニーカー文庫) 

竜ノ湖 太郎 (著), 焦茶 (イラスト)

 

此れを見よ、彼を見よ、この人類退廃の世に咲く赤き徒花を。

 

世界の命運をかけた人類最強戦力の闘いが幕開ける。斬り拓け――新時代!

新暦307年、世は人類退廃の時代。
東京開拓部隊の茅原那姫(かやはら・なつき)は、この星を支配する環境制御塔で発見された青年・東雲一真(しののめ・かずま)と出会う。
しかし――「この時代の常識が無いし、知識も無いし、国籍すら無いし! ちょっとカズ君、きみ今までどうやって生きて来たの!?」
正体不明の東雲一真に振り回されることに。

そんな中、極東の国に次々と現れる脅威。巨躯の怪物、天を貫く塔、十二の王冠種――
襲い来る脅威の前に“日出国の希望”が立ち上がる!

 

人類再演の物語「ミリオン・クラウン」此処に開幕!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 8/10

 

感想

公式サイトのPVを観て完全にやられた作品、竜ノ湖 太郎先生の『ミリオン・クラウン』の感想です。

読む前からかなり期待してた作品ですが、期待以上の完成度でした

ストーリーとしてはあらすじから感じる印象そのまんまの王道ヒロイックSFファンタジーといった展開ですが、描写と地の文の言い回しがバリかっこいい!!

文章がにてるわけではないですが、Fateの戦闘シーンの言い回しに通じる、文章から感じる熱さがあります。

というかPVのナレーションのセリフがいちいちかっこいい。

 

 

どストライクな世界観と設定

作品の舞台は人類が滅びに瀕した数百年後の未来。

環境制御システムの暴走により国土の大半が水没した日本を復興するため、異形と化した巨躯の怪物という脅威と戦い続ける生き残った人類。

――この退廃的でシリアスな世界観がかなり僕の好みど真ん中と言った感じでした。

 

さらにちょいちょい二つ名的なネーミングが登場するんですが、それがまた絶妙に僕の男心をくすぐってくるんですよね。

人類最高戦力"ミリオン・クラウン"とか、惑星史上最強の生命体たる"十二の王冠種"とか、割とシンプルでイタ過ぎない絶妙なバランスだと思います。

超個人的な好みですが、これ以上やり過ぎたりルビを多用しすぎるとちょっと読んでてちょっと恥ずかしくなっちゃうんですよね(えー

そういう意味ではそのギリギリを上手くついていて、素直にかっけぇと思いました。

ちなみに物語終盤で"十二の王冠種"がのうち七体の名前が羅列されるシーンがあるんですが、それぞれの呼び名は

太平洋の覇者 ”モービーディック”

不死の怪物 ”ジャバウォック”

北極の獣王 ”ダジボーグ”

赤道の空王 ”リントヴルム”

海没大陸の畜帝 ”蚩尤”

赤竜王 ”ペンドラゴン”

となっています。か、かっけぇ……

 

奇をてらわないストレートなストーリー展開

ストーリーとしてはまさにバトルものの定番通りの展開ですが、文章力が高いからか飽きることなく物語に没入して一気に読み進められます。

 

戦場での主人公と一馬とヒロインの那姫とのボーイミーツガールから主人公の実力の一端を垣間見せる敵とのバトル、主人公がこの時代の知識に乏しいという設定を利用しての世界観の説明、強敵の来襲からピンチにさっそうと駆けつける主人公。そしてラストバトル~主人公の真の実力の解放と、まさにヒロイックものの超王道といった物語でした

 

ちなみに、主人公の圧倒的な強さ的に俺tueee系とも言えるかと思うんですが、僕としてはあんまりそういう印象は受けなかったので、あえてヒロイックものという言葉を使ってます。

 

個人的には俺tueee系ってそこまで得意ではないんですが(もちろん好きな作品もありますが)、それって主人公が強いっていうより敵が小物っぽく書かれてる作品が多いからなんですよね。

僕的には敵もかっこいい作品の方が好きなので。

その点この作品は敵の凄さをしっかりと描いた上で、主人公がその上を行く強さだということが説得力を持って描写されているので、素直に「主人公めっさ強ぇぇ!!」って思えました。

それだけバトルシーンの描写が上手くて文章力が高かったということなんですが、改めて文章力って大事だなと思いましたね。

 

総評

世界観・設定・ストーリー・バトル描写とのそれぞれが高いレベルでバランスが取れていて、バトルものとして非常に完成度が高い作品だと思います。

なによりまだ説明だけで作中には登場していない人類最高戦力である"ミリオン・クラウン"やモービー・ディック以外の"王冠種、今回言葉だけが登場した”天悠種”など、今後の物語の広がりが非常に気になる作品でした。

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

あの青年はまだ、人類退廃の時代の真の意味を知らない。

 文明の終着点が生み出してしまった怪物を、彼はまだ知らない。

 人類退廃の世を盤石にした、惑星史上最強の生命体。

「来る………”太平洋の覇者”、モービー・ディックが………!!!!」

by千尋

 

どれだけ今が辛くとも。どれだけ敵が強大で、永く暗い夜が続くとしても。

それでも――明けぬ夜は、この世にはないのだと。

赤服を着るものには、極東に生きる全ての人間の意地と誇りを託されたのだ。

 

 

読み上げられた数値に那姫までもが驚嘆した。

粒子蓄積量は人類史上第三位。

適合率は人類史上二位、三位に並ぶ。

 

 

この人類退廃の時代に”否”を叩きつけられる唯一の存在。

人類史上最強の戦力と謳われる者たち。

今この瞬間を以て――この極東に、新たな王冠クラウンが生まれたのだと。

 

 

 

 

 

 

 

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インフィニット・デンドログラム-5』 感想

 

『<Infinit Dendorogram>ーインフィニット・デンドログラム-5.可能性を繋ぐ者達』 (HJ文庫)

 

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

 

 

感想

とにかく熱い!!!!

それ以外に感想の言いようがないくらいに燃えます!滾ります!!

熱さが売りのデンドロの中でも、最強に燃える展開の連続で、読み終わった後にはむしろこっちが燃え尽きるほどの熱量でした。

毎回デンドロの感想では熱い、熱い叫んでますが、今回はその中でも究極なレベルだと宣言しておきます

というかクマにーさんがっ、クマにーさんがずるいっ!!

マジでおいしい所を持っていきすぎでしょうっ!!

 

ストーリー

ストーリーとしては3巻から続いたギデオン編のクライマックス。

一切のひねりも持たず、直球ど真ん中の超王道といった物語ですが、もはや直球というより剛速球といもいうほうがふさわしい!!

予想通りの展開ではあるんですが、むしろこれ以上ないタイミングで期待通りの展開に持っていっているなという感じです

劣勢な状況からの<超級殺し>の助太刀。それでも圧倒的戦力差から絶体絶命のピンチに陥ったところからの真打?登場とクマ無双。

そしてフランクリンとの最終決戦からの決着。この流れで滾らなければ男の子じゃないでしょうってくらい完璧な展開だったと思います。

その後のエピローグ~最後の引きに至るまで、1部完結編としてこれ以上ないくらい見事な構成だったと思います。

4巻で、レイがフランクリンに向かって吐いた名言がラストの伏線になっているところも最高でした。

強いて気になった点を上げるとすれば、主人公以上にクマにーさんとマリーが大活躍しちゃってることくらいか……

個人的にこの二人大好きなキャラなんで、僕的には何の問題もなかったですが。

 

キャラ

もはや、今回はクマにーさんが全てを持っていってしまったといっても過言ではないでしょう

その行動や実力、おいしいところも持っていくタイミングの良さはいまどき珍しいくらいの完全無欠のヒーローと言えるかと。

そんな兄貴無双の中でも前巻につづいてマリーが地味に大活躍してます。

そして彼女の苦労系キャラがどんどんいい味出してきてますね。

今人気投票とかやったらクマとマリーの二強になりそうなくらい好感度アップイベントの連続でした。

一方で前巻もそうだったんですが、ルークのキャラは正直ちょっと苦手かも。いい奴だとは思うんですが・・・・・・。

 

総評

やっぱり言えるのはひたすらに熱い!!!!ということ。

まさにこの作品の魅力がこの1冊に詰め込まれていると言えるインフィニット・デンドログラム5巻でした。

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

「そういうイチバチのカウンターは、もうちょっと格好良い場面でやるクマ―」

by シュウ

 

『あー、テステス。聞こえるか―、フランクリン』

『……ああ、聞こえているねぇ』

『そっかー。良かった良かった。じゃあ宣言するわー』

『今夜お前が開いたゲームで、お前は最大のミスを犯した』

『――それは”弟”と”俺”を敵に回したことだ』

by シュウ & フランクリン

 

その答えとは、

「……”リアルから持ってきた戦闘技術”、とかいわないだろうねぇ」

by フランクリン

 

右腕を失い、ネメシスを落としながらも、フランクリン目掛けてレイは駆け抜ける。

今このときのレイは、そのためにここに来たのだから。

それこそがレイがここに来た目的なのだから。

王女の救出だけではない。

フランクリンとの問答だけでもない。

そして、フランクリンを倒すことそのものが目的でもない。

それは、ずっと前から決めていたことのために。

――”子供をこんな目に遭わせた奴は一発ブン殴ってやる”

って

――俺は、アンタを、ブン殴る。首を洗えよ<超級>

by レイ

 

 

 

 

 

 

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9月に管理人が読んだラノベとおすすめ作品

 

9月に管理人が読んだラノベ新刊とそん中でおすすめを何冊か紹介。

新刊と言いつつ、今月新たに読んだライトノベルが対象なんで、

当月発売以外の作品も載せてたりします。

 

9月に読了したライトノベル

角川スニーカー文庫

ウォーター&ビスケットのテーマ 1 コンビニを巡る戦争

 

HJ文庫

精霊幻想記 8

魔術破りのリベンジ・マギア 2

あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!

やりなおし英雄の教育日誌

 

電撃文庫

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 III

ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル

リア充にもオタクにもなれない俺の青春

ラノベ作家になりたくて震える。

 

GA文庫

29とJK 3 ~社畜のいやしはJK~

 

ガガガ文庫

妹さえいればいい。 8

やがて恋するヴィヴィ・レイン 4

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12

 

富士見ファンタジア文庫

始まりの魔法使い 2 言葉の時代

 

MF文庫J

幸運なバカたちが学園を回す1 ~豪運ザコとカワイイ幼馴染~

Re:ゼロから始める異世界生活14

ワキヤくんの主役理論

 

オーバーラップ文庫

異世界迷宮の最深部を目指そう 9

Occultic;Nine 3 ―オカルティック・ナイン―

 

 

 

以上、19冊。ダッシュエックス文庫とかファミ通文庫とか月末発売の新刊が全然追いつかず、次月に持越しです。

9月は新作・シリーズ新刊共におもしろい作品も多くて、おすすめ作品も大量になってしまいました。

 

特に面白いと思ったおすすめ作品

ウォーター&ビスケットのテーマ 1 コンビニを巡る戦争

おすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

『ウォーター&ビスケットのテーマ 1 コンビニを巡る戦争』感想

 

 

魔術破りのリベンジ・マギア 2

おすすめ度・・・★★★★★★☆ 7.8/10

『魔術破りのリベンジ・マギア 2』感想

 

 

あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!

おすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

『あんたなんかと付き合えるわけないじゃん!ムリ!ムリ!大好き!』感想

 

 

始まりの魔法使い 2 言葉の時代

おすすめ度・・・★★★★★★★★★ 9/10

『始まりの魔法使い 2 言葉の時代』感想

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12

おすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8/10

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12』感想

 

 

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感想 ライトノベル感想 ラノベ関連まとめ・雑記等    コメント:0

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12』 感想

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫)

渡 航 (著), ぽんかん (イラスト)

 

たとえ、その選択を悔いるとしても。

 

進んでいるようで進まない。でも確かに動き出した物語。

待ちに待った青春群像小説、待望の新刊

 

バレンタインデーのイベント、水族館での雪の日を経て、自分たちが踏み出すべき一歩を定める八幡たち。
そんな奉仕部に、ある大きな依頼が持ち込まれる。
その依頼に対して、今までとは違ったやり方で取り組むのは、三人にとっては自然な流れのはずだった。
それが、自分たちの求めていることなら――。
たとえ、その選択を悔いるとしても。
時間の流れがいつか自分たちを大人にするのかもしれない、出会いと別れを繰り返して人は成長するのかもしれない。でも、いつだって目の前には「今」しかなくて――。
雪乃、結衣、八幡。それぞれの想いを胸に抱えながら、各々が選択する「答え」とは。
新たなる青春群像小説、物語は最終章へ。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8/10

 

感想

俺ガイルの話になった時に何度か「比企谷八幡てなんとなく八真八に似ているよね」と言われたことがある管理人の八真八です。「いや、顔は似てないからっ。目は腐ってないよ。中身の話っ。」っていうセリフは何のフォローにもなってないと思います。。。

 

それにしても待ったよ・・・・・・待ちくたびれたよ・・・・・・・・・・・・。

というくらいに待ちわびた俺ガイル12巻の感想です。

全体の感想としては、2年間も待った甲斐はあった!!と言えるほど面白かったです!

いや、もう2度と2年間もは待ちたくは無いですけどね・・・・・・。

なんせストーリー思い出すために1巻から読み直すはめになりましたから。

 

ストーリー

やはりこの作品の真骨頂は恋に、将来に、自分自身に悩める若者たちの群像劇でしょう。

そして物語は結末に向けて一気に加速――したようで、そこまで物語は進んでいないですね。ただ間違いなくこれから物語が動き出しすことを、3人の関係性が変わっていくことを予感させる1冊でした。

まさに最終章の導入にふさわしい展開と言えるかと。

 

それにしても、この巻で説明された八幡の「お兄ちゃん」という立ち位置、スタンスにはすごく納得がいってしまった。これまでも八幡が二人を、そして三人でいる空間を大事に思っている描写は何度もありましたが、こと二人に対する恋愛感情と言う点においてはずっと?な状態だったんですよね。雪乃や結衣→八幡への感情とはちょっと違うなというのは感じてたんですが、じゃあどんな言葉で表すのが一番近いのかというと、この巻で陽乃さんが言った「お兄ちゃん」、いろはが言った『過保護』と言う表現がこれ異常ないくらいにしっくりくるなと。

そしてまさか陽乃さんが何気なく言った「君とは違うの。君は、いつも『お兄ちゃん』してるけど」ってセリフが伏線になってるとは……。

あのシーンだけだと完全に小町のことを言ってるようにしか思えなかったのに。

まさに僕の大好きな伏線の張り方でちょっと感動しました。

 

そしてもう一つ、今回陽乃さんによって言及された八幡と雪乃と結衣の三人の「共依存」と言う関係性。

そこから独り立ちしようと足を踏み出す雪乃と、何かを決断している結衣。

そして3人の関係はどうなっていくのか、現時点では正直予想ができない!

 

でも主人公とメインヒロインがくっついて、その他のヒロインはメインヒロインのことも好きだから、主人公への未練を断ち切って祝福するみたいな、ラブコメでよくある展開と結末だけはこの作品にはふさわしくないなと思いますね。

なんていうか、そういう結末ってある意味八幡が最も嫌いそうな展開だと思うんですよね。

僕もあの展開嫌いなんで。(えー

できれば「俺ガイル」らしい、かつ本当に幸せな結末という無茶な要望を実現させてくれることを期待したいです。

 

キャラ

しずつ変わっていく登場人物の関係と心情の描き方が相変わらず素晴らしい

雪乃なんて1巻の頃からしたら八幡に依存するなんてありえない感じなのに、違和感無く今の雪乃を受け入れられているのは、その心情の変化の過程の描き方が秀逸だからでしょう。・・・・・・というのを今回1巻から読み直して感じました。

 

あと、個人的には今回、小町の受験の合格発表における号泣シーンが一番くるものがありましたね。

物語の本筋の間に上手くこういうシーンを挟んでくるのが、この作品の群像劇の魅力でもあるのかなと。

小町に限らずいろはすも陽乃さんも平塚先生も、全てのキャラが巻を追う毎に魅力的になっていっている気がします

っていうか陽乃さんの株が初登場の時から信じられないくらい上がっている気がする……

 

あとはガハマさんの独白が切なすぎる……

なんで準メインヒロイン格の子はいい人過ぎる子が多いんだ……。

多分普通の作品だと彼女は幸せになれない役どころなんだろうけど、そこは『俺ガイル』は普通の作品とは違うんだぜっ!て所をぜひ見せてほしいと思います。

これはもはや期待というより願望だな……。

 

 

<個人的名言・名シーン>

「ふふっ、またお姉ちゃんしてしまった……」

「いつもお姉ちゃんしてやったらどうですか」

「いやよ」

「君とは違うの。君は、いつも『お兄ちゃん』してるけど」

by雪ノ下陽乃 & 比企谷八幡

 

「ああああん、おにいぢやああああん、よがづだよおおおおおおおお」

by比企谷小町

 

だが、諦めるまでもなく、そも何かを目指すことさえしない者だっている。

であれば、諦めることさえできなかった者は一体何になるのだろう。

by比企谷八幡

 

「あいつは……、何を諦めて、大人になるんですかね」

彼女とよく似た微笑が、くしゃりと悲しげに歪んだ。

「……私と同じくらい、たくさんの何かだよ」

by雪ノ下陽乃 & 比企谷八幡

 

 

 

 

 

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『ワキヤくんの主役理論』 感想

 

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

涼暮 皐 (著),    すし* (イラスト)

 

「今の……喧嘩っていうか、むしろもう完全にめちゃくちゃ仲よしだったよね……」

 俺と友利は同時に、同音で言った。

「――いや普通だって」

「そういうところだあ、ちくしょーっ!!」

 

 主人公とヒロインのベタでコテコテなラブコメを堪能すべし

 

青春を最大限楽しむためのメソッド《主役理論》を掲げ、夢の一人暮らしを勝ち取った俺・我喜屋未那。隣に住む少女・友利叶も一人暮らしで、クラスメイトで、バイト先も趣味嗜好も全てが同じ……なのに俺と真逆の《脇役哲学》を掲げる、決して相容れない天敵だった! そんな叶との口喧嘩の果て、同時に部屋の壁を蹴破ってしまい、何故か同棲する羽目に。そして俺たちは、やはり同時に考えた――これは戦争だ、と。
「そのさもしい青春に嫌気が差したら、いつでも言ってくれればいいぜ?」
「そっちこそ、煩わしい人間関係に嫌気が差したら、いつでも頼ってくれていいよ」
俺の《主役理論》と叶の《脇役哲学》、どちらが正しいかこの同棲で白黒つけようか!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 6/10

 

感想

これは――あれですね。主役理論がどうとか、脇役哲学がどうとかあれこれ考えずに、主人公の我喜屋未那とヒロインの友利叶のこってこてのラブコメがメインと考えて読むのが一番楽しめる読み方かなと。

そこを間違えると、超展開&二人の超理論に一冊ひたすらツッコミ続けることになるんでご注意を。(えー

逆にラブコメに注力して見ると、二人の「もう結婚しちゃえよ!」ってくらいの息の合い方にニヤニヤできます。

いちいち好みや発想がかぶる二人の絡みがうらやましいやら読んでて恥ずかしいやらでたまらんです!!

要は細かいツッコミどころは全部ラブコメだからっ!ってことで気にすんな(えー

例えば主人公とヒロインはが同棲同然で暮らしてるわけですが、その原因は元々は隣同士の部屋を借りてたのが、壁越しに言い争いしてたらヒートアップして壁に蹴り入れたら、壁が崩壊して一部屋になったからという超展開なわけです。普通に読んでたら「蹴りで壁が崩壊するってどんな欠陥住宅やねん!」ってドン引きするところですが、ここは友利さんの下着姿を描くために壁を取っ払ったと解釈して「涼暮先生、グッジョブ!」って思うのが正しい読み方。……なはず(えー

 

ワキヤくんの主役理論

細かいあげ足を取り出したらキリがないし、この作品の魅力はそこではないので一つだけツッコミを。

言いたい事はよく分かるんだけどこれって、高校生活を謳歌するための指針であって、別に主役うんぬんとは関係ない問題じゃなくね?

実際クラスの中心グループに属していても、主役といえるのはグループの中心人物(この作品の勝司君的ポジション)だけであって、それ以外はそいつの友達という脇役ポジションでしかないですからね。と、経験者は語る・・・・・・。

つまりワキヤくんの理論的に、高校生活において大事なのは、友達とワイワイ楽しく過ごすことが重要なんであって、主役か脇役かはあんまり関係ないんじゃないのかなってことです。

 

トモリさんの脇役哲学

僕的に感じたのは、友利さんが目指してるのって、脇役じゃなくて"ぼっち"もしくは"孤高の存在"じゃね?ってことですね。

誰にも干渉せず、干渉されず、自分の時間と自由を謳歌する――これは脇役ではなくぼっちの定義である!!

そもそも脇役っていうのはぼっちでもサブキャラでもなく、”モブキャラ”のことだと思うんですよね。

高校生で一人暮らし始めて、個人経営で雰囲気ある喫茶店でバイトして、容姿端麗・・・・・・そんな個性あふれるモブキャラいねぇよ!!

本当に脇役目指すなら『俺ガイル』の大和君あたりのモブキャラッっぷりを勉強してこいと声を大にして言いたい。

大和君なんてあんだけ葉山と一緒にいるのに、未だにフルネーム不明なんだぜ・・・・・・。

つまり脇役っていうのは集団に埋没して、いたらいたで良いけど、いなくても大勢に影響ないよねっていう感じの存在であって、彼女のとっている行動は決して脇役のそれではない!常一人でいる人ってむしろ目立つから!!

要は、友利さんが目指しているのは、これまた『俺ガイル』でいうところの、雪ノ下さん(物語開始当初)や川崎さんのような立ち位置であって、それを脇役とかほざくのは、生粋の脇役である俺が許さん!!(えー

 

総評

結論、人生において主役になるべきか、脇役に徹するべきかというのがこの作品のテーマと見せかけて、それはちょっと大言壮語が過ぎるかなと。

実際には高校生活を謳歌するには、友人と皆でわいわい過ごす方が楽しいか、一人の時間をゆっくり過ごす方が楽しいかどっちなんだ?って言った方がしっくりきますね。

 

でも後半はワキヤ君がしっかり主人公しています。でもこれも主役理論どうこうじゃなくて、ワキヤ君の持って生まれた主人公気質によるところが大きいような……

というかこの辺気にしだすとキリがないので、やっぱりこの作品はそういう細かいことはスルーして、主人公とヒロインの異常なまでに息ぴったりの絡みに悶えながらラブコメ部分を楽しむのが、正しい読む方ということかなと!!

 

 

 

 

 






 

 

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『妹さえいればいい。 8』 感想

 

妹さえいればいい。 8 (ガガガ文庫) 

平坂 読 (著), カントク (イラスト)

 

神くらい倒せなくて、何が主人公だ。

 

青春群像劇の最高峰作品最新刊

 

土岐健次郎、切腹……!?

年が明け、『妹のすべて』のアニメ化発表が着々と近づいていたある日、なにげなくエゴサーチをした伊月が見たものは「妹すべ、アニメ化決定!」という新刊の画像付きツイートだった。その画像の出所はなんとギフト出版の公式サイトで……。伊月やアニメ関係者からの信用を失ったGF文庫編集部が放つ、起死回生の一手とは……!? 伊月や土岐がアニメに翻弄される一方で、春斗や京、他の新人作家たちの物語も進んでいき、千尋の心にも大きな変化が訪れて――。
動き続ける青春ラブコメ群像劇、第8弾登場!!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7.5/10

 

感想

ぶっちゃけこの巻でどう話が進んだかと言われれば、ほとんど進んでいないと言えるでしょう。

それでも面白いのがこの作品の凄さ!!

あいも変わらず日常描写がすばらしいです。テーブルゲームをウイイレ・パワプロ・桃鉄・スマブラあたりに置き換えたら、まんま大学生の日常って感じで、まさに青春の一風景といった所。

こたつでゲームやったり、普通に酒飲んでるだけの日常描写をここまで魅力的に描けるのは、この作品くらいじゃないだろうかと思います。

 

ストーリー

今巻では細かく色んな人物にちょっとずつスポットを当てていった感じですね。

これといった大きなイベントは用意されていないんですが、各キャラの物語を少しづつ動かして言った感じ。

序盤は『妹の全て』のアニメ化情報流出を軸にした主人公の担当編集者、土岐にスポットを当てた話。

何気に彼を中心としたエピソードが新鮮でした。

 

あとは最近1冊の中に1エピソードは挟まれる春斗と初の絡みがほのぼのしてていい感じだなと。

何となく春斗は伊月やなゆにからかわれたり、京にどきまぎしてる姿より、先輩風吹かしてる時の方が生き生きしてるように見えます。

その他になゆ、京、蚕がルームシェアを始めたり、千尋が抱える爆弾の導火線にいよいよ火が点きかけたりと、主人公がいないところでもしっかりと物語が進んでいっています。

この少しずつ色んなキャラが関わり合って、日常や各々の関係性が変化していく様子の描き方が相変わらず秀逸で、まさに群像劇の醍醐味といった所

 

キャラ

羽島 伊月

前巻同様、カニ公とのイチャイチャっぷりが目を引くラノベ界屈指のリア充主人公。

ラブコメ方面ではこのままカニ公ルートを突っ走ってほしい。

ラノベ作家としてのストーリーはアニメ化作業がひと段落し、今後どんな展開になっていくのか注目。

 

可児 那由多

今回、天才としての一端を垣間見せたメインヒロインにしてラスボス。

そして今巻でもとどまる所を知らない主人公への愛情と変態性。

今巻も幸せオーラ全開で主人公とイチャついてます。

とりあえず彼女に関しては心の底から幸せになってほしい。

 

白川 京

毎度のことながら恋に、友情に、自分の価値に悩み続ける青春三冠王。

その悩みがあまりにもリアルな大学生。

幸せになってほしいけど、仮に主人公以外と結ばれたとすると、ちょっと複雑な気分になること間違いなし。

 

不破 春斗

白川 京と微妙に進展したかと思えば、相生 初ともいい雰囲気になったり、なんか主人公よりはるかにラブコメっぽい展開になっている気がするのは決して気のせいでないはず。

個人的には相生 初と接してる時の理解ある先輩っぽいキャラの方がかっこいいと思う。

 

羽島 千尋

ちょっとずつ導火線に火が着き始めている作品が抱え続ける爆弾娘?

彼女が物語においてどういう役割を担うことになるのか未だに読めない。

 

 

 

 

 

 

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『始まりの魔法使い 2 言葉の時代』 感想

 

始まりの魔法使い 2 言葉の時代 (富士見ファンタジア文庫)

石之宮 カント (著),    ファルまろ (イラスト)

 

この世に生きるものは皆、望むと望まざるとにかかわらず、

変わらずにはいられないんだよ。

定命のものも長命種も、不死者でさえ同じことだ。

 

壮大で優しく切ない、一つの世界の歴史を描いた物語

 

竜歴509年。将来の食糧危機を見据え、“私”は新たに農耕と牧畜を始めることを決めた。とはいえ、異世界の動植物に知見がない“私”は、その方法を他種族から学ぶべく、人魚や半人半狼、蜥蜴人の留学生を迎えることに。しかし、価値観の異なる生徒たちとの授業は困難の連続だった!そして、“私”が留学生を世界中から集めたもう一つの理由、それは魔法学校を有名にすることだった。いつか、“彼女”がこの場所に迷わずに戻れるように。―「でも、今はいないじゃない」剣部の一族の少女・ユウキの赤い瞳が真っ直ぐに“私”を映し出す。これは、すべての“始まり”を創った竜の魔法使いの物語。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★★ 9/10

 

感想

1巻があまりにも素晴らしかったために、めちゃくちゃ楽しみにしてた『始まりの魔法使い』の2巻。

いやぁ、今巻も最高でした!!

ここまで上がりきった期待に完璧以上に応えてくれるのは凄いの一言です!!

ストーリー

あとがきにもあるように時代は旧石器時代から新石器時代へ。生活文化は狩猟・採集から農耕・牧畜へと移っていきます。

前世の地球の知識を用いて異世界の生活文化を改革していくことは異世界転生ものの定番ではあるんですが、とにかくその試行錯誤の描写が秀逸

失敗や実験を繰り返し、苦労しながら新たな文化が根付いていく様子は、まるで本当に史実を垣間見ているかのようなリアリティがあり、あたかももう一つの世界の歴史を体感しているような気持ちにさせてくれます

そこに上手く魔法や異世界特有のファンタジー要素を絡めたストーリー構成も見事!!

あまりにも壮大で、優しさ切なさを感じさせる物語、胸に染み渡るような読後の余韻。

本当に異世界転生というジャンルの中でも、唯一無二と言えるほど特別な気持ちにさせてくれる作品です。

 

1巻から2巻への物語の流れも完璧で、特に2巻を読み終わった後に再度1巻の序章を読むと、またなんともいえない感慨が押し寄せてきます。もう、1巻→2巻→1巻とエンドレスで読んでいたいくらい素晴らしい!!

 

キャラ

キャラについての今巻の特徴は、人間とエルフ以外の種族が多数登場することじゃないでしょうか。

それに合わせてかなりの数の新キャラが登場します。というか1巻から500年程立っているので、エルフ以外のキャラは総入れ替えですね。

でもすごいのが、皆わざとらしく作りこまれたあざとい感じが全くなく、自然とキャラが立っているというところ

また、あくまで物語の中心は主人公と2巻におけるメインヒロインのユウキですが、ちょっとした群像劇の要素も入っており、そこもまたこの作品の魅力かなと。

個人的にこういう群像劇の要素は大好物なので、今後も力を入れていってくれると嬉しいなと思ったり……

 

主人公

ちょっと頼りなくも優しく、皆に愛される「先生」。

彼の語りと心情描写がこの作品に奥行を持たせているんだと思ってます。

そして彼が苦悩する悠久の時を生きるものと定命のものとの隔たりが、1巻から続く作品の大きなテーマとなっています。

 

ニーナ

作品全体のメインヒロイン。……のはず。

2巻でも主人公のよき理解者ポジションに立ち、要所要所でいい働きをしてうれている隠れた苦労人。

そして彼女はこれから先何度、主人公に対して夫婦の祝福を宣言することになるんでしょうか。

でも1巻挿話での彼女の心情描写を考えると、心の底から幸せになってほしいと願わずにはいれないです。

あわよくば彼女のエピソードをもっと増やしいてほしいというのが個人的な願い。

 

ユウキ

2巻におけるメインヒロイン。

1巻のアイとはしっかり差別化されたキャラになっており、ストーリーも彼女のキャラを上手く活かしているなと。

この辺りの書き方というか、1巻との書き分けもホント上手いと思います。

そして第30話の挿絵はずるい。これぞラノベの力。

 

シグ

彼がこの作品に恋愛面だけじゃない面白さをもたらしてくれたと言ってもいいくらい大切なキャラ。

何気に彼のエピソードは今巻のお気に入りの一つ。

 

ルカ、リン、紫

人間以外の種族代表として主人公の学校に通うことになった世界最古の留学生(シグ含む)。

今後さらに世界が広がっていくにつれ、彼女らの存在が重要な意味を持ってくるんじゃないかと密かに期待。

 

総評

現実の歴史に照らし合わせて考えると、まだ物語の序盤も序盤といった所ですが、

現時点でさえここまで面白いというのが末恐ろしい。

これから先さらに時代が進んで世界が広がっていき、物語もより深みを増していくことを考えると、シリーズ通してどれほどの傑作になるんだと

そんなハンパない期待をさせてくれる『始まりの魔法使い』シリーズ第2巻でした。

 

 

 

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『29とJK3 ~社畜のいやしはJK~』 感想

 

29とJK3 ~社畜のいやしはJK~ (GA文庫)

裕時 悠示 (著), Yan-Yam (イラスト)

 

正しいのは僕か。君か。十一年前の決着を付けよう

 

物語の方向性を一変させかねない大きな布石の巻

 

社畜、後輩にJK(カノジョ)を目撃される!
ついに修羅場到来!?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!

「先輩の妹さんって、すごく可愛いんですね」
29歳社畜、槍羽鋭二。後輩の渡良瀬が目撃した「妹」というのは淫行……もとい交際中のJK・花恋のことだった!
花恋を妹として、会社の草野球に呼ぶハメになる槍羽だが、そこに元カノや妹(真)もやってきて……!?
そして正月。槍羽は帰省して同窓会に出席する。目的は、昔の親友と会うため。11年ぶりの再会となるはずが、元カノ・沙樹と花恋の出会いにより、それは奇妙な方向へ進む。
語られる槍羽の少年時代。沙樹と、親友と、三人で駆け抜けた胸躍る冒険とほろ苦い挫折。この再会は、今の槍羽と花恋に何をもたらす?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 6/10

 

感想

29歳のサラリーマンとJKによる禁断の年の差ラブコメ。

・・・・・・と思わせておいて、僕にとってこの作品の最大の魅力は、主人公が会社で巻き起こる理不尽な仕打ちに、時に真っ向から、時に絡めてで立ち向かう半沢直樹的な勧善懲悪リーマン物語だと思っています。

で、今回はその最大の魅力であるお仕事パートが箸休み的な感じだったので、正直肩透かしを食らった感がいなめなかったかなと

その分次巻に向けての布石をじっくりと描いた、繋ぎの巻となっております。

 

ストーリー

序盤は社内の球技大会での野球接待のお話。

最後に主人公のかっこよさを見せ付けられる、この作品らしい熱い展開でしたが、これに関してはむしろ、こんな接待で接待になっていると思っているこの会社の社員のヤバさにドン引きました。

それより、この場面は各種女性陣とのドタバタコメディ的なノリが結構おもしろかったです

妹が登場した時の掛け合いとか普通に笑ったわ。

 

中盤以降は主人公の帰省~幼馴染と親友との過去~次巻への布石というシリアスな展開。

なんか3巻にしていきなり物語の舵を大きく切ってきたなという印象。

これまではお仕事パートでは蚊帳の外だったメインヒロインも本格的に絡んできそうな勢い。

さらに今巻でほとんど進展の無かった小説執筆パートはどんな展開になっていくのか。

そして主人公とJKの恋愛はどこへ向かうのか、他のヒロインにも多少の見せ場はおとずれるのか。

 

・・・・・・なんか一作品に色んな要素をどんどん詰め込んでいってる気がするけど、これを平行して進めつつ話をまとめていくとなると、おそろしく大変な気がします。その分上手くまとめきれたなら、凄いと言わざるを得ないですね。

 

キャラ

実は僕にとってのこの作品の最大の問題はメインヒロイン南里花恋がいまいちハマらなかったということなんですよね。(えー

まあ、それでも「めちゃくちゃおもしろい!!」と思ってしまうほど、この作品のお仕事パートが素晴らしかったわけですが・・・・・・・。

 

そんな過去最高レベルで偏見にまみれた各キャラ毎の感想です。

メインヒロイン押しの方すいません。(えー

 

槍羽鋭二

29歳担当。あいかわらず仕事関係に関しては、男でも惚れそうな程かっこいいのに、恋愛面に関してはファンタジスタ過ぎてその感性についていけてないです。フラグをへし折っていくスタイルとか豪語しておいて、一度もフラグをへし折る様を見れてないばかりか、2巻にしてメインヒロインに陥落するという圧倒的チョロさ。3巻ではいきなり普通に付き合ってる体になっててビビりました。

 

南里花恋

JK枠。キャラ的には嫌いなわけじゃないけど、ラブコメ的にあまりにも有利過ぎて、どうしても他のヒロインに同情してしまう。今巻でも絶対王者のごとく主人公とのラブコメの中心に存在。

 

渡良瀬綾

キャラ的には結構好きなので応援したくなりますが、仕事面はともかく恋愛面ではいまいち見せ場が少ない不憫な子。3巻でもせっかくの社内行事をいまいち活かせず他のヒロインズに見せ場を持っていかれた感じ。

 

岬紗樹

幼馴染で元カノという圧倒的「サブ」ヒロイン設定。キャラ的にも主人公との関係的にも凄く好きなので、まさかの展開での一発逆転を期待したいけど、現状そうなる予感は皆無。

3巻で一気にキャラを掘り下げてきた感じで、今後ストーリーにどう絡んでくるのか。

 

槍羽雛菜

相変わらず主人公とのやりとりが面白い。ただそんな簡単に花恋に懐柔されんなよという点だけは不満。

 

 

やっぱ結構待ちに待った待望の3巻で、期待してたお仕事方面の展開がほとんど無かった分、ちょっと厳しめの感想になってしまいました。。。

まあその分、物語が本格的に動くはずの次巻に乞うご期待。

ぜひ1~2巻のような会社の理不尽に抗う熱いノリを期待したいです。

後はとりあえず早く出してくれ!!

 

 

 

 

 

 

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『異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~』 感想

 

異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~ (GA文庫) 

白石 新 (著), 一色 (イラスト)

 

冒険者ギルドの地下階。

そこには、王族や皇族ですらも予約待ちにさせるような……とんでもない人気の定食屋があるという――

 

飯テロ+定食屋を舞台にした異世界人間模様が魅力

 

「お待ちどう。豚の生姜焼き定食だ」
異世界にある冒険者ギルドの地下。そこには、絶品料理を出すと評判の食堂が、突如出現するらしい。
魔王を鎮めるカレー、皇帝の決定を覆す肉料理、魔術師が驚く酒の肴、若き英雄を導く賄い飯、乙女の純愛を叶えるデザートなど、お客が口に
するのは不可思議な料理ばかり……。
「その反応を見たかったんだよ俺は」
現代日本の調理技術を持つ店主が、築地市場より直送(?)された、極上の食材から作る一皿で、チートキャラたちの味覚と心を虜にする!?
日本食文化の偉大さを教えてくれる、心温まる系スローライフ料理無双譚。書き下ろしも付けて、いま開店!!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想

小説家になろう発の新たな飯テロ作品。

短編連載形式で、ギルド地下に繋がった定食屋で、異世界の人々が地球の料理に舌鼓を打つ様子や人間模様を描いた作品。

他の異世界料理ものと似ている部分もありますが、キャラがより立っていてコメディ色強めかなという感じです。

 

異世界で代々続く地球の料理を提供する定食屋を舞台とした物語

日替わりで異世界中にあるギルドの地下にお店の入口があるという設定は、『異世界食堂』とかなり似ていますが、あちらは食事描写がメインなのに対して、こちらは料理を通したお客さんのドラマ性にも力を入れてる感じです。その辺りの描写はどちらかというと『異世界居酒屋のぶ』に近い気がしますね。

 

他の異世界料理ものと大きく違う設定なのが、主人公が元地球人ではなく、生粋の異世界人ということ。

ただその主人公の営む定食屋には秘密があって、お店の裏口が日本とつながっており、そこで日本と行き来して食材を仕入れているというわけです。

ようは他の作品が、日本から異世界へ行き来しているのと全く逆で、この作品では異世界から日本へ行き来できる食堂という設定になっています。

もう一つ特徴的なのが、舞台となる定食屋も、主人公の先祖代々から続く異世界では有名なお店で、地球の料理についても親子代々受け継がれてきたものであるという点ですね。

 

この辺りの設定をストーリーに上手く盛り込んでいるなという印象を受けました。

例えばコーネリアの話では、先祖の代から店をやっているという設定が、書き下ろしのお袋の味では異世界中のギルド地下と繋がっているという設定が活かされています。

イフリートの炎剣の話も、数か月に一度全てのギルド地下とお店が同時に繋がり、色んな国の人々が顔見知りだったりする設定を上手く活かしており、期待通りの展開で読んでいて痛快でした

 

ただ後半の異世界料理選手権に関しては正直不要だったかなと。

料理選手権だとあまりにも主人公が強すぎて、単なるチートバトルものを読んでる印象を受けてしましました。

そういう勝負事の展開より、定食屋を舞台にした人間ドラマの方が正直読みたいなと。

 

 

 

極上の地球料理と生ビール

食事描写については食事メインにしている『異世界食堂』に比べると少し控えめかなという印象。それでも十分こちらの食欲を刺激されます。

出てくる料理もカツカレーに豚の生姜焼きなど、大衆食堂の王道メニューなのも個人的にポイント高かったですね。

あとは皇帝がビール飲む描写が妙に力が入っていて秀逸でした。

マジで焼き肉食いながら、ビール飲みたくなります!

 

ただ、ラーメンは基本全部化学調味料使ってますって描写は、ラーメン好きとして納得できない!

今のラーメン屋は無化調のラーメン出すところも多いですし、僕が好きなのも無化調のラーメンです!!

異世界人が普通に麺をすすって食ってたのは、「彼らは欧米人じゃななくて、異世界人だからきっと麺をすする文化があるんだろう」ってことで納得できるんですが、これは別。

せっかく地の文でフォロー入れてるんだから、そこでちゃんとしたラーメン屋は化学調味料を一切使わないところもある的な説明も加えておいてくれれば気にならなかったのに……。

まあ、これは僕がラーメン好きだから気になっただけで、ストーリー的にはなんの影響もない部分なんで、単なる言いがかりみたいなもんですが。(えー

 

 

ということで気になる点もありますが、全体としては面白おかしく気軽に読める飯テロ作品といった感じでおススメです。

 

 

 

 

 

 

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