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『ワキヤくんの主役理論』 感想

 

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

涼暮 皐 (著),    すし* (イラスト)

 

「今の……喧嘩っていうか、むしろもう完全にめちゃくちゃ仲よしだったよね……」

 俺と友利は同時に、同音で言った。

「――いや普通だって」

「そういうところだあ、ちくしょーっ!!」

 

 主人公とヒロインのベタでコテコテなラブコメを堪能すべし

 

青春を最大限楽しむためのメソッド《主役理論》を掲げ、夢の一人暮らしを勝ち取った俺・我喜屋未那。隣に住む少女・友利叶も一人暮らしで、クラスメイトで、バイト先も趣味嗜好も全てが同じ……なのに俺と真逆の《脇役哲学》を掲げる、決して相容れない天敵だった! そんな叶との口喧嘩の果て、同時に部屋の壁を蹴破ってしまい、何故か同棲する羽目に。そして俺たちは、やはり同時に考えた――これは戦争だ、と。
「そのさもしい青春に嫌気が差したら、いつでも言ってくれればいいぜ?」
「そっちこそ、煩わしい人間関係に嫌気が差したら、いつでも頼ってくれていいよ」
俺の《主役理論》と叶の《脇役哲学》、どちらが正しいかこの同棲で白黒つけようか!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 6/10

 

感想

これは――あれですね。主役理論がどうとか、脇役哲学がどうとかあれこれ考えずに、主人公の我喜屋未那とヒロインの友利叶のこってこてのラブコメがメインと考えて読むのが一番楽しめる読み方かなと。

そこを間違えると、超展開&二人の超理論に一冊ひたすらツッコミ続けることになるんでご注意を。(えー

逆にラブコメに注力して見ると、二人の「もう結婚しちゃえよ!」ってくらいの息の合い方にニヤニヤできます。

いちいち好みや発想がかぶる二人の絡みがうらやましいやら読んでて恥ずかしいやらでたまらんです!!

要は細かいツッコミどころは全部ラブコメだからっ!ってことで気にすんな(えー

例えば主人公とヒロインはが同棲同然で暮らしてるわけですが、その原因は元々は隣同士の部屋を借りてたのが、壁越しに言い争いしてたらヒートアップして壁に蹴り入れたら、壁が崩壊して一部屋になったからという超展開なわけです。普通に読んでたら「蹴りで壁が崩壊するってどんな欠陥住宅やねん!」ってドン引きするところですが、ここは友利さんの下着姿を描くために壁を取っ払ったと解釈して「涼暮先生、グッジョブ!」って思うのが正しい読み方。……なはず(えー

 

ワキヤくんの主役理論

細かいあげ足を取り出したらキリがないし、この作品の魅力はそこではないので一つだけツッコミを。

言いたい事はよく分かるんだけどこれって、高校生活を謳歌するための指針であって、別に主役うんぬんとは関係ない問題じゃなくね?

実際クラスの中心グループに属していても、主役といえるのはグループの中心人物(この作品の勝司君的ポジション)だけであって、それ以外はそいつの友達という脇役ポジションでしかないですからね。と、経験者は語る・・・・・・。

つまりワキヤくんの理論的に、高校生活において大事なのは、友達とワイワイ楽しく過ごすことが重要なんであって、主役か脇役かはあんまり関係ないんじゃないのかなってことです。

 

トモリさんの脇役哲学

僕的に感じたのは、友利さんが目指してるのって、脇役じゃなくて"ぼっち"もしくは"孤高の存在"じゃね?ってことですね。

誰にも干渉せず、干渉されず、自分の時間と自由を謳歌する――これは脇役ではなくぼっちの定義である!!

そもそも脇役っていうのはぼっちでもサブキャラでもなく、”モブキャラ”のことだと思うんですよね。

高校生で一人暮らし始めて、個人経営で雰囲気ある喫茶店でバイトして、容姿端麗・・・・・・そんな個性あふれるモブキャラいねぇよ!!

本当に脇役目指すなら『俺ガイル』の大和君あたりのモブキャラッっぷりを勉強してこいと声を大にして言いたい。

大和君なんてあんだけ葉山と一緒にいるのに、未だにフルネーム不明なんだぜ・・・・・・。

つまり脇役っていうのは集団に埋没して、いたらいたで良いけど、いなくても大勢に影響ないよねっていう感じの存在であって、彼女のとっている行動は決して脇役のそれではない!常一人でいる人ってむしろ目立つから!!

要は、友利さんが目指しているのは、これまた『俺ガイル』でいうところの、雪ノ下さん(物語開始当初)や川崎さんのような立ち位置であって、それを脇役とかほざくのは、生粋の脇役である俺が許さん!!(えー

 

総評

結論、人生において主役になるべきか、脇役に徹するべきかというのがこの作品のテーマと見せかけて、それはちょっと大言壮語が過ぎるかなと。

実際には高校生活を謳歌するには、友人と皆でわいわい過ごす方が楽しいか、一人の時間をゆっくり過ごす方が楽しいかどっちなんだ?って言った方がしっくりきますね。

 

でも後半はワキヤ君がしっかり主人公しています。でもこれも主役理論どうこうじゃなくて、ワキヤ君の持って生まれた主人公気質によるところが大きいような……

というかこの辺気にしだすとキリがないので、やっぱりこの作品はそういう細かいことはスルーして、主人公とヒロインの異常なまでに息ぴったりの絡みに悶えながらラブコメ部分を楽しむのが、正しい読む方ということかなと!!

 

 

 

 

 






 

 

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『妹さえいればいい。 8』 感想

 

妹さえいればいい。 8 (ガガガ文庫) 

平坂 読 (著), カントク (イラスト)

 

神くらい倒せなくて、何が主人公だ。

 

青春群像劇の最高峰作品最新刊

 

土岐健次郎、切腹……!?

年が明け、『妹のすべて』のアニメ化発表が着々と近づいていたある日、なにげなくエゴサーチをした伊月が見たものは「妹すべ、アニメ化決定!」という新刊の画像付きツイートだった。その画像の出所はなんとギフト出版の公式サイトで……。伊月やアニメ関係者からの信用を失ったGF文庫編集部が放つ、起死回生の一手とは……!? 伊月や土岐がアニメに翻弄される一方で、春斗や京、他の新人作家たちの物語も進んでいき、千尋の心にも大きな変化が訪れて――。
動き続ける青春ラブコメ群像劇、第8弾登場!!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7.5/10

 

感想

ぶっちゃけこの巻でどう話が進んだかと言われれば、ほとんど進んでいないと言えるでしょう。

それでも面白いのがこの作品の凄さ!!

あいも変わらず日常描写がすばらしいです。テーブルゲームをウイイレ・パワプロ・桃鉄・スマブラあたりに置き換えたら、まんま大学生の日常って感じで、まさに青春の一風景といった所。

こたつでゲームやったり、普通に酒飲んでるだけの日常描写をここまで魅力的に描けるのは、この作品くらいじゃないだろうかと思います。

 

ストーリー

今巻では細かく色んな人物にちょっとずつスポットを当てていった感じですね。

これといった大きなイベントは用意されていないんですが、各キャラの物語を少しづつ動かして言った感じ。

序盤は『妹の全て』のアニメ化情報流出を軸にした主人公の担当編集者、土岐にスポットを当てた話。

何気に彼を中心としたエピソードが新鮮でした。

 

あとは最近1冊の中に1エピソードは挟まれる春斗と初の絡みがほのぼのしてていい感じだなと。

何となく春斗は伊月やなゆにからかわれたり、京にどきまぎしてる姿より、先輩風吹かしてる時の方が生き生きしてるように見えます。

その他になゆ、京、蚕がルームシェアを始めたり、千尋が抱える爆弾の導火線にいよいよ火が点きかけたりと、主人公がいないところでもしっかりと物語が進んでいっています。

この少しずつ色んなキャラが関わり合って、日常や各々の関係性が変化していく様子の描き方が相変わらず秀逸で、まさに群像劇の醍醐味といった所

 

キャラ

羽島 伊月

前巻同様、カニ公とのイチャイチャっぷりが目を引くラノベ界屈指のリア充主人公。

ラブコメ方面ではこのままカニ公ルートを突っ走ってほしい。

ラノベ作家としてのストーリーはアニメ化作業がひと段落し、今後どんな展開になっていくのか注目。

 

可児 那由多

今回、天才としての一端を垣間見せたメインヒロインにしてラスボス。

そして今巻でもとどまる所を知らない主人公への愛情と変態性。

今巻も幸せオーラ全開で主人公とイチャついてます。

とりあえず彼女に関しては心の底から幸せになってほしい。

 

白川 京

毎度のことながら恋に、友情に、自分の価値に悩み続ける青春三冠王。

その悩みがあまりにもリアルな大学生。

幸せになってほしいけど、仮に主人公以外と結ばれたとすると、ちょっと複雑な気分になること間違いなし。

 

不破 春斗

白川 京と微妙に進展したかと思えば、相生 初ともいい雰囲気になったり、なんか主人公よりはるかにラブコメっぽい展開になっている気がするのは決して気のせいでないはず。

個人的には相生 初と接してる時の理解ある先輩っぽいキャラの方がかっこいいと思う。

 

羽島 千尋

ちょっとずつ導火線に火が着き始めている作品が抱え続ける爆弾娘?

彼女が物語においてどういう役割を担うことになるのか未だに読めない。

 

 

 

 

 

 

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『始まりの魔法使い 2 言葉の時代』 感想

 

始まりの魔法使い 2 言葉の時代 (富士見ファンタジア文庫)

石之宮 カント (著),    ファルまろ (イラスト)

 

この世に生きるものは皆、望むと望まざるとにかかわらず、

変わらずにはいられないんだよ。

定命のものも長命種も、不死者でさえ同じことだ。

 

壮大で優しく切ない、一つの世界の歴史を描いた物語

 

竜歴509年。将来の食糧危機を見据え、“私”は新たに農耕と牧畜を始めることを決めた。とはいえ、異世界の動植物に知見がない“私”は、その方法を他種族から学ぶべく、人魚や半人半狼、蜥蜴人の留学生を迎えることに。しかし、価値観の異なる生徒たちとの授業は困難の連続だった!そして、“私”が留学生を世界中から集めたもう一つの理由、それは魔法学校を有名にすることだった。いつか、“彼女”がこの場所に迷わずに戻れるように。―「でも、今はいないじゃない」剣部の一族の少女・ユウキの赤い瞳が真っ直ぐに“私”を映し出す。これは、すべての“始まり”を創った竜の魔法使いの物語。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★★ 9/10

 

感想

1巻があまりにも素晴らしかったために、めちゃくちゃ楽しみにしてた『始まりの魔法使い』の2巻。

いやぁ、今巻も最高でした!!

ここまで上がりきった期待に完璧以上に応えてくれるのは凄いの一言です!!

ストーリー

あとがきにもあるように時代は旧石器時代から新石器時代へ。生活文化は狩猟・採集から農耕・牧畜へと移っていきます。

前世の地球の知識を用いて異世界の生活文化を改革していくことは異世界転生ものの定番ではあるんですが、とにかくその試行錯誤の描写が秀逸

失敗や実験を繰り返し、苦労しながら新たな文化が根付いていく様子は、まるで本当に史実を垣間見ているかのようなリアリティがあり、あたかももう一つの世界の歴史を体感しているような気持ちにさせてくれます

そこに上手く魔法や異世界特有のファンタジー要素を絡めたストーリー構成も見事!!

あまりにも壮大で、優しさ切なさを感じさせる物語、胸に染み渡るような読後の余韻。

本当に異世界転生というジャンルの中でも、唯一無二と言えるほど特別な気持ちにさせてくれる作品です。

 

1巻から2巻への物語の流れも完璧で、特に2巻を読み終わった後に再度1巻の序章を読むと、またなんともいえない感慨が押し寄せてきます。もう、1巻→2巻→1巻とエンドレスで読んでいたいくらい素晴らしい!!

 

キャラ

キャラについての今巻の特徴は、人間とエルフ以外の種族が多数登場することじゃないでしょうか。

それに合わせてかなりの数の新キャラが登場します。というか1巻から500年程立っているので、エルフ以外のキャラは総入れ替えですね。

でもすごいのが、皆わざとらしく作りこまれたあざとい感じが全くなく、自然とキャラが立っているというところ

また、あくまで物語の中心は主人公と2巻におけるメインヒロインのユウキですが、ちょっとした群像劇の要素も入っており、そこもまたこの作品の魅力かなと。

個人的にこういう群像劇の要素は大好物なので、今後も力を入れていってくれると嬉しいなと思ったり……

 

主人公

ちょっと頼りなくも優しく、皆に愛される「先生」。

彼の語りと心情描写がこの作品に奥行を持たせているんだと思ってます。

そして彼が苦悩する悠久の時を生きるものと定命のものとの隔たりが、1巻から続く作品の大きなテーマとなっています。

 

ニーナ

作品全体のメインヒロイン。……のはず。

2巻でも主人公のよき理解者ポジションに立ち、要所要所でいい働きをしてうれている隠れた苦労人。

そして彼女はこれから先何度、主人公に対して夫婦の祝福を宣言することになるんでしょうか。

でも1巻挿話での彼女の心情描写を考えると、心の底から幸せになってほしいと願わずにはいれないです。

あわよくば彼女のエピソードをもっと増やしいてほしいというのが個人的な願い。

 

ユウキ

2巻におけるメインヒロイン。

1巻のアイとはしっかり差別化されたキャラになっており、ストーリーも彼女のキャラを上手く活かしているなと。

この辺りの書き方というか、1巻との書き分けもホント上手いと思います。

そして第30話の挿絵はずるい。これぞラノベの力。

 

シグ

彼がこの作品に恋愛面だけじゃない面白さをもたらしてくれたと言ってもいいくらい大切なキャラ。

何気に彼のエピソードは今巻のお気に入りの一つ。

 

ルカ、リン、紫

人間以外の種族代表として主人公の学校に通うことになった世界最古の留学生(シグ含む)。

今後さらに世界が広がっていくにつれ、彼女らの存在が重要な意味を持ってくるんじゃないかと密かに期待。

 

総評

現実の歴史に照らし合わせて考えると、まだ物語の序盤も序盤といった所ですが、

現時点でさえここまで面白いというのが末恐ろしい。

これから先さらに時代が進んで世界が広がっていき、物語もより深みを増していくことを考えると、シリーズ通してどれほどの傑作になるんだと

そんなハンパない期待をさせてくれる『始まりの魔法使い』シリーズ第2巻でした。

 

 

 

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『29とJK3 ~社畜のいやしはJK~』 感想

 

29とJK3 ~社畜のいやしはJK~ (GA文庫)

裕時 悠示 (著), Yan-Yam (イラスト)

 

正しいのは僕か。君か。十一年前の決着を付けよう

 

物語の方向性を一変させかねない大きな布石の巻

 

社畜、後輩にJK(カノジョ)を目撃される!
ついに修羅場到来!?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!

「先輩の妹さんって、すごく可愛いんですね」
29歳社畜、槍羽鋭二。後輩の渡良瀬が目撃した「妹」というのは淫行……もとい交際中のJK・花恋のことだった!
花恋を妹として、会社の草野球に呼ぶハメになる槍羽だが、そこに元カノや妹(真)もやってきて……!?
そして正月。槍羽は帰省して同窓会に出席する。目的は、昔の親友と会うため。11年ぶりの再会となるはずが、元カノ・沙樹と花恋の出会いにより、それは奇妙な方向へ進む。
語られる槍羽の少年時代。沙樹と、親友と、三人で駆け抜けた胸躍る冒険とほろ苦い挫折。この再会は、今の槍羽と花恋に何をもたらす?
“禁断の”年の差ラブコメ第3弾!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★ 6/10

 

感想

29歳のサラリーマンとJKによる禁断の年の差ラブコメ。

・・・・・・と思わせておいて、僕にとってこの作品の最大の魅力は、主人公が会社で巻き起こる理不尽な仕打ちに、時に真っ向から、時に絡めてで立ち向かう半沢直樹的な勧善懲悪リーマン物語だと思っています。

で、今回はその最大の魅力であるお仕事パートが箸休み的な感じだったので、正直肩透かしを食らった感がいなめなかったかなと

その分次巻に向けての布石をじっくりと描いた、繋ぎの巻となっております。

 

ストーリー

序盤は社内の球技大会での野球接待のお話。

最後に主人公のかっこよさを見せ付けられる、この作品らしい熱い展開でしたが、これに関してはむしろ、こんな接待で接待になっていると思っているこの会社の社員のヤバさにドン引きました。

それより、この場面は各種女性陣とのドタバタコメディ的なノリが結構おもしろかったです

妹が登場した時の掛け合いとか普通に笑ったわ。

 

中盤以降は主人公の帰省~幼馴染と親友との過去~次巻への布石というシリアスな展開。

なんか3巻にしていきなり物語の舵を大きく切ってきたなという印象。

これまではお仕事パートでは蚊帳の外だったメインヒロインも本格的に絡んできそうな勢い。

さらに今巻でほとんど進展の無かった小説執筆パートはどんな展開になっていくのか。

そして主人公とJKの恋愛はどこへ向かうのか、他のヒロインにも多少の見せ場はおとずれるのか。

 

・・・・・・なんか一作品に色んな要素をどんどん詰め込んでいってる気がするけど、これを平行して進めつつ話をまとめていくとなると、おそろしく大変な気がします。その分上手くまとめきれたなら、凄いと言わざるを得ないですね。

 

キャラ

実は僕にとってのこの作品の最大の問題はメインヒロイン南里花恋がいまいちハマらなかったということなんですよね。(えー

まあ、それでも「めちゃくちゃおもしろい!!」と思ってしまうほど、この作品のお仕事パートが素晴らしかったわけですが・・・・・・・。

 

そんな過去最高レベルで偏見にまみれた各キャラ毎の感想です。

メインヒロイン押しの方すいません。(えー

 

槍羽鋭二

29歳担当。あいかわらず仕事関係に関しては、男でも惚れそうな程かっこいいのに、恋愛面に関してはファンタジスタ過ぎてその感性についていけてないです。フラグをへし折っていくスタイルとか豪語しておいて、一度もフラグをへし折る様を見れてないばかりか、2巻にしてメインヒロインに陥落するという圧倒的チョロさ。3巻ではいきなり普通に付き合ってる体になっててビビりました。

 

南里花恋

JK枠。キャラ的には嫌いなわけじゃないけど、ラブコメ的にあまりにも有利過ぎて、どうしても他のヒロインに同情してしまう。今巻でも絶対王者のごとく主人公とのラブコメの中心に存在。

 

渡良瀬綾

キャラ的には結構好きなので応援したくなりますが、仕事面はともかく恋愛面ではいまいち見せ場が少ない不憫な子。3巻でもせっかくの社内行事をいまいち活かせず他のヒロインズに見せ場を持っていかれた感じ。

 

岬紗樹

幼馴染で元カノという圧倒的「サブ」ヒロイン設定。キャラ的にも主人公との関係的にも凄く好きなので、まさかの展開での一発逆転を期待したいけど、現状そうなる予感は皆無。

3巻で一気にキャラを掘り下げてきた感じで、今後ストーリーにどう絡んでくるのか。

 

槍羽雛菜

相変わらず主人公とのやりとりが面白い。ただそんな簡単に花恋に懐柔されんなよという点だけは不満。

 

 

やっぱ結構待ちに待った待望の3巻で、期待してたお仕事方面の展開がほとんど無かった分、ちょっと厳しめの感想になってしまいました。。。

まあその分、物語が本格的に動くはずの次巻に乞うご期待。

ぜひ1~2巻のような会社の理不尽に抗う熱いノリを期待したいです。

後はとりあえず早く出してくれ!!

 

 

 

 

 

 

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『異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~』 感想

 

異世界ギルド飯 ~暗黒邪龍とカツカレー~ (GA文庫) 

白石 新 (著), 一色 (イラスト)

 

冒険者ギルドの地下階。

そこには、王族や皇族ですらも予約待ちにさせるような……とんでもない人気の定食屋があるという――

 

飯テロ+定食屋を舞台にした異世界人間模様が魅力

 

「お待ちどう。豚の生姜焼き定食だ」
異世界にある冒険者ギルドの地下。そこには、絶品料理を出すと評判の食堂が、突如出現するらしい。
魔王を鎮めるカレー、皇帝の決定を覆す肉料理、魔術師が驚く酒の肴、若き英雄を導く賄い飯、乙女の純愛を叶えるデザートなど、お客が口に
するのは不可思議な料理ばかり……。
「その反応を見たかったんだよ俺は」
現代日本の調理技術を持つ店主が、築地市場より直送(?)された、極上の食材から作る一皿で、チートキャラたちの味覚と心を虜にする!?
日本食文化の偉大さを教えてくれる、心温まる系スローライフ料理無双譚。書き下ろしも付けて、いま開店!!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想

小説家になろう発の新たな飯テロ作品。

短編連載形式で、ギルド地下に繋がった定食屋で、異世界の人々が地球の料理に舌鼓を打つ様子や人間模様を描いた作品。

他の異世界料理ものと似ている部分もありますが、キャラがより立っていてコメディ色強めかなという感じです。

 

異世界で代々続く地球の料理を提供する定食屋を舞台とした物語

日替わりで異世界中にあるギルドの地下にお店の入口があるという設定は、『異世界食堂』とかなり似ていますが、あちらは食事描写がメインなのに対して、こちらは料理を通したお客さんのドラマ性にも力を入れてる感じです。その辺りの描写はどちらかというと『異世界居酒屋のぶ』に近い気がしますね。

 

他の異世界料理ものと大きく違う設定なのが、主人公が元地球人ではなく、生粋の異世界人ということ。

ただその主人公の営む定食屋には秘密があって、お店の裏口が日本とつながっており、そこで日本と行き来して食材を仕入れているというわけです。

ようは他の作品が、日本から異世界へ行き来しているのと全く逆で、この作品では異世界から日本へ行き来できる食堂という設定になっています。

もう一つ特徴的なのが、舞台となる定食屋も、主人公の先祖代々から続く異世界では有名なお店で、地球の料理についても親子代々受け継がれてきたものであるという点ですね。

 

この辺りの設定をストーリーに上手く盛り込んでいるなという印象を受けました。

例えばコーネリアの話では、先祖の代から店をやっているという設定が、書き下ろしのお袋の味では異世界中のギルド地下と繋がっているという設定が活かされています。

イフリートの炎剣の話も、数か月に一度全てのギルド地下とお店が同時に繋がり、色んな国の人々が顔見知りだったりする設定を上手く活かしており、期待通りの展開で読んでいて痛快でした

 

ただ後半の異世界料理選手権に関しては正直不要だったかなと。

料理選手権だとあまりにも主人公が強すぎて、単なるチートバトルものを読んでる印象を受けてしましました。

そういう勝負事の展開より、定食屋を舞台にした人間ドラマの方が正直読みたいなと。

 

 

 

極上の地球料理と生ビール

食事描写については食事メインにしている『異世界食堂』に比べると少し控えめかなという印象。それでも十分こちらの食欲を刺激されます。

出てくる料理もカツカレーに豚の生姜焼きなど、大衆食堂の王道メニューなのも個人的にポイント高かったですね。

あとは皇帝がビール飲む描写が妙に力が入っていて秀逸でした。

マジで焼き肉食いながら、ビール飲みたくなります!

 

ただ、ラーメンは基本全部化学調味料使ってますって描写は、ラーメン好きとして納得できない!

今のラーメン屋は無化調のラーメン出すところも多いですし、僕が好きなのも無化調のラーメンです!!

異世界人が普通に麺をすすって食ってたのは、「彼らは欧米人じゃななくて、異世界人だからきっと麺をすする文化があるんだろう」ってことで納得できるんですが、これは別。

せっかく地の文でフォロー入れてるんだから、そこでちゃんとしたラーメン屋は化学調味料を一切使わないところもある的な説明も加えておいてくれれば気にならなかったのに……。

まあ、これは僕がラーメン好きだから気になっただけで、ストーリー的にはなんの影響もない部分なんで、単なる言いがかりみたいなもんですが。(えー

 

 

ということで気になる点もありますが、全体としては面白おかしく気軽に読める飯テロ作品といった感じでおススメです。

 

 

 

 

 

 

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