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<最高の群像劇>ログ・ホライズン 感想

 

 

「私、夢見る人。シロ君、叶える人 ―――でしょ?」

 

廃墟アキバから世界を変える!
老舗オンラインゲーム「エルダーテイル」の世界に 日本人ゲーマー3万人が閉じ込められた!

モンスターとの戦闘、味を失った食料、死ぬことのない境遇。
昨日までプレイしていた「剣と魔法の世界」が今日からの「現実」。
未だ、混乱続くエルダーテイルで、
<腹ぐろ眼鏡>で<引きこもり体質>の主人公・シロエが、
旧友直継、美少女暗殺者アカツキらと、世界を変える冒険を開始!

 

八真八 真の総合評価・・・★★★★★★★★ 9/10

 

データベース

感想

この作品は小説家になろうではめずらしい、群像劇を中心とした小説になるんですが、
主人公無双の俺tueee作品が多いなろう小説の中では、異彩をはなっているんじゃないかと思います。

個人的にこういう群像劇は大好きなので、なろうでももっと増えてくれたらうれしんですけど、現状ではこういう作品は非常に少ないですね。
理由は色々あると思いますが、おそらく群像劇を上手く書くには俺tueee作品を書くより圧倒的にに高い文章力がいるからっていうのも大きいと思いますね。

群像劇を書くとなると、それぞれのキャラにしっかりと役割を振って、文章表現のみで複数の人物を書き分け、読者に分かるように描写しなければいけないですからね。さらにいうと多くの人物に物語を与え、それを並列的に進行させていかなければいけないと考えると、少なくともプロレベルの綿密なプロット作成と文章力が必要になってくるかと。そう考えると、素人の作家さんにはちょっと敷居が高いのかなと思ってしまいますね。
そういう点で見ると、この小説の文章力はめちゃくちゃ高いなと。プロの有名ラノベ作家の方と比較しても全然見劣りしないですね。

正直WEB小説のレベルを超えているんじゃないかと思います。

(C)附田祐斗・佐伯俊/集英社
まあ、書籍化してるので橙乃先生もプロですから、その表現もどうかと思うけど・・・(えー

ストーリー・・・A

主人公であるシロエを含むエルダー・テイルのプレイヤーが、現実となったゲームの世界に取り込まれたところから、物語は始まります。

一応ゲーム世界への転移っていうジャンル扱いでいいのでしょうか?そこからゲーム時代とのギャップに悩みつつ、プレイヤーは現実世界となったエルダー・テイルで生き抜いていくことになります。

この小説は先に触れたように、まず群像劇の描写が素晴らしいですね。

元々はMMOゲームのプレイヤーなので、当然初心者からベテランプレイヤーまで様々な人がいるんですが、それぞれのプレイヤーの心理描写を非常に上手く描いているなと言う印象を受けました。

あとは、それぞれのプレイヤーの内面の成長にも注目してほしいですね。各キャラが等身大に描かれていて、それぞれが悩みを抱えて、それを乗り越えていく様子は感動モノですね。

ちなみに今のところ僕が好きな話は『夜明けの迷子』と『カナミ・ゴー・イースト』の2つです。

どっちもほぼ主人公が出てこないですが。(えー

『夜明けの迷子』は無愛想なアカツキのために、皆が手助けするシーン

『カナミ・ゴー・イースト』は終盤のレオナルドとKRのやりとりが"お約束”とも言える展開がマジで燃えるっすよ

(C)木多康昭/講談社

キャラ・・・A

【主人公】シロエ

伝説的パーティだった《放蕩者の茶会》の参謀で、通称『腹ぐろ眼鏡』

覚悟を決めたら容赦のないお人よし(えー

この小説は群像劇という形式をとっていますが、それでも主人公は間違いなくこのシロエというプレイヤーです。ログ・ホライズンという小説はこのシロエと、彼に関わった人たちの物語とも言えますね。

ちなみに上にあげた好きな話にシロエはほぼ出てこないですが、キャラとしてはログ・ホライズンの中でも一番好きなキャラの一人です。

とにかくレイド戦闘時の『全力管制戦闘(フルコントロールエンカウント)』がかっこいい

あと主人公でありながら支援職や後衛っていう地味なポジションなのも僕的には高ポイントです。

それでもしっかり主役として目立っているのは、それだけこの全力管制戦闘がすごいからでしょうね。

正直チートでゴリ押し俺tueeeなキャラより、こういう戦術で他を圧倒するキャラの方が好きなんですよね。

ノウアスフィアの開墾編でリーゼが全力管制戦闘を目の当たりにするシーンとかほんと激熱ですよ!!

(C)木多康昭/講談社

 

【ヒロイン】アカツキ

無口で不愛想で生真面目な合法ろり(えー

誰が何と言おうとログホラのヒロインはアカツキです(えー

小説だと最初のころは、無口なせいで、常にシロエの傍いるのに出番が少ないという謎の不遇状態に。

あとは我がないというか、イマイチ何考えてるか分からないキャラだと思ってました。

ただ僕の中ではアキバの日曜日~夜明けの迷子で完全に化けました

あの話からアカツキの心情描写も増えて、この無口で不愛想なヒロインにグッと好感が持てるようになりました。

何より、夜明けの迷子での内面の成長がホント上手く描かれてるなと感じました。

ちなみにアニメだと初登場時から動きやしぐさや表情がずっとかわいいです。

まさに映像の力(えー

 

【その他】

群像劇を描いてるだけあって、どのキャラも魅力的で、時に絶対モブだと思ってたキャラに意外なところでスポットが当たったりもします。

そんな中で、シロエと並んで1,2位を争うくらい好きなのがレオナルドとKRですね。

特にカナミ・ゴー・イースト終盤での二人のやりとりは最高でした。ログホラの中で一番好きなシーンかもしれないです。

というかレオナルドに関してはカナミ・ゴー・イーストとクラスティ・タイクーン・ロードでの主人公と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 

実はこのレオナルドって当時はまんまタートルズのカッコをしてたので、結構著作権がどうとか叩かれてたんですよね。

んで、その後書籍とかアニメとかの関係もあって架空のカエルのヒーローをタートルズの代わりとすることで事なきを得たという事情があります。

ちなみに僕が初めてログホラ読んだ時には既にカエルで掲載されていましたが、一発でタートルズが元ネタだと分かりました。

そういう経緯があって今でも著作権がどうとか叩かれたりするらしいですが、個人的には問題なく書籍化もアニメ化もしてるんだから、叩く必要ないのにとは思います。

というかタートルズ知ってて『カ・ワ・バ・ン・ガーーッ!!』のシーンで熱くならずに批判するなんて漢心が足りてないと言いたい!

お前に足りないもの、それは――情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!そして何よりもぉぉぉぉぉっ、 漢心 が 足 り な い !!」

 

漢だったら悩みながらもヒーロー目指してるレオナルドに燃えないなんて嘘でしょう

Fateの衛宮士郎もそうですが、こういう手が届かないと分かって、それでも憧れに向かっていくキャラは応援したくなりますね。

あとちゃんと現実を分かっててそれでもヒーローを目指して進むってとこがポイントです。決して理想論だけの周りが見えてないKYではないと。

 

大規模(レイド)戦闘・・・A

ログホラの戦闘シーンにおける一番の特徴は24人以上の編成からなる大規模戦闘でしょう。

レベルカンストでゲーム内でもトップクラスのプレイヤーでも決して一人では無双できない

いかに自分の役割を全うしてパーティとして勝利するか。

このMMORPGにおける戦闘を最も上手く描いている小説がログ・ホライズンと言えるかと思います。

この対ボス戦における大人数入り乱れての戦闘描写がとにかく燃えるんですよね。

敵のヘイトを集めて攻撃を一身に受けるタンク、その合間から次々と攻撃を繰り出すアタッカー、後衛からの魔法による波状攻撃や支援魔法による戦況の変化。

よりそれらの膨大な情報を掴んでレイドを指揮するシロエの全力管制戦闘(フルコントロールエンカウント)がやばい!!

単体で強いプレイヤーは何人も出てくるんですが、大規模戦闘におけるシロエの全力管制戦闘は唯一無二という感じですね。

僕としては戦況をすべて手の上で操って見せる力に憧れるタイプなので、シロエの戦い方はほんとツボでした。

 

<個人的名言・名シーン>

――無口で無愛想な使い手のためだけに、アマノメが刀匠、多々良が鍛え直す。願わくばあの生真面目な娘が折れず歪まず進んでいけるように。邪悪な呪いも世の悲惨も跳ね返し、人が刀を、刀が人を支えられますように。

(〈喰鉄虫・多々良〉のフレーバー・テキスト)

 

「――勝ち目がないくらい当たり前だ。“腹黒眼鏡”が持ち込んできたんだから、全員ひどい目に見るのが当たり前なんだよ。あいつが面倒くさいクソドSなんて顔見りゃわかんだろ! でも……楽しいと思ったんだよ。勝てたらいいなってな。理由はな……俺らが、レイダー(クソゲーマー))だからだっ」

(ウィリアム)

 

「ニンジャで蛙というのが、世界で最も勇気あるヒーローのシンボルなんだよ」

(レオナルド)

 

「――俺だって・・・そのマスクには覚えがあるさ。好きだったからね。」

(KR)

 

「カ・ワ・バ・ン・ガーーッ!!」

「やった! やりやがった! あいつ最高だな! そうこなきゃ! なぁ、ガーたん? これ最前席はお買い得だぜ。そう思うだろ? カナミ様様だなっ!」

(レオナルド & KR)

 

 

 

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<最弱の魔物から最強の魔王へ>転生したらスライムだった件 感想

 

 

そうか……。
それでは、語るとしよう。
――俺が『転生したらスライムだった件』について――

 

何という事もない人生を送っていた三上悟は、通り魔に刺され37年の人生に幕を閉じた…はずだった。
ふと気がつくと、目も見えなければ、耳も聞こえない…。
そんな状況の中、自分があの“スライム”に転生してしまった事に気づく。
最弱と名高いモンスターである事に不満を感じつつも、お気楽スライムライフを満喫する三上悟だったが、
天災級のモンスター“暴風竜ヴェルドラ”と出会ったことで運命は大きく動き出す―。

ヴェルドラに“リムル”と名付けてもらい、スライムとして新たな異世界生活をスタートさせた矢先、
ゴブリンと牙狼族との争いに巻き込まれ、いつしかモンスターたちの主として君臨することに…。

相手の能力を奪う『捕食者』と世界の理を知る『大賢者』、
二つのユニークスキルを武器に最強のスライム伝説が今始まる!

 

八真八 真の総合評価・・・★★★★★★★★ 8/10

 

データベース

 

感想

転生ものとかで、モンスターとかに転生するのって結構ありますが、明らかに見た目人外の主人公ってあんま好きじゃないんですよね。

・・・そんなふうに思ってた時期が俺にもありました。(えー

(C)板垣恵介 / 秋田書店

 

脇役とかは骸骨とかでも全然OKなのに(えー

むしろそういうキワモノがやたらと渋いキャラだったりしたら最高とか思うのに・・・

やっぱ主人公はかっこよくヒロインはかわいくあってほしいと思ってしまうんですよね。

・・・そんなふうに思ってた時期が俺にもありました
いや、これに関しては今でもそう思っているんですが。

そんなわけでスライムが主人公と聞いてこの小説読むのを敬遠してたわけですが・・・

そんな理由で敬遠したまんまにしなくてよかったなと。

正直このサイトのデータベース作ったときに他のサイトの感想読んでなかったら、一生読まないままだった可能性もありましたからね。

いやぁ~、このサイトのおかげでギリギリ助かったわぁ~。(えー

 

いや、一応言い訳はあるのですよ。。。

この小説、主人公ががスライムといいいつつ、序盤以外ほとんど人型じゃねぇーか(えー

むしろ角がある分ベニマルの方が人外感が強いくらいだわ!

とにかく、そんな理由で今まで読まなかったのがもったいないくらい面白かったです

 

ストーリー・・・A-

一言でいうとスライム野郎(性別無いですが)の成り上がり物語です。

主人公は最弱モンスターであるスライムに転生しちゃうわけなんですが、

転生の際に『捕食者』と『大賢者』というユニークスキルを獲得したことで、大きく運命が変わっていきます。

この2つの能力を駆使して、スライムでありながら最強たる魔王の一角へと成り上がっていくことになるわけなんですね。

まず最初、洞窟を出た主人公が(スライムなのに)ゴブリン族の集落の長となり、

集落から町へ、国へと徐々に繁栄していくわけですが、集落だった頃は他部族、国に発展すると周辺国家といった具合に戦いの規模や相手も大きくなっていくわけですけど、徐々にスケールが大きくなっていくストーリー構成は、見事だなと感じました。

最弱のスライムに生まれた主人公の物語が、壮大なストーリーに発展していき、世界の英雄に上り詰めていく様子は最高に『燃える』展開だと思います。

 

キャラ・・・A-

【主人公】 リムル・テンペスト

おそらくは全作品通して、史上最強のスライム

というかこいつをスライムというべきかは疑問ですが。

なんせ人型になれるようになってからは剣と魔法メインでほぼスライムとしては戦ってないですから(えー

もう、ほとんどスライムをやめていると言ってもいいんじゃないか?

 

なによりスライムでありながら、作品屈指のカリスマ性を持つ主人公だと思ってます。

基本昼行灯なんですが、仲間思いでやるときゃやる男。

器のでかさはなろうの主人公でもトップクラスじゃないかなと。

正直、なんで前世で童貞だったのか謎でしょうがいない(えー

個人的にはチート主人公の性格ってオラオラ系より

こういうのんびり家のキャラの方が大物感があって好きですね。

リムル以外だとデスマのサトゥーくらいでしょうか。

 

あと、仲間が全員暴走ぎみなせいで作中のツッコミ役をほぼ一手に引き受ける貴重な人材でもあります(えー

ただ基本、心の声でツッコんでるんで、部下は一切反省してないですが(えー

 

【いろんな元凶】シエル(ラファエル、大賢者)

リムルのスキルの一つで、彼をチートたらしめている最大の要因でもあります。

先ほど仲間が全員暴走ぎみと書きましたが・・・

番暴走してるのは間違いなくこいつだ!!

(C)天樹征丸 / 講談社

 

いやもうこの作品の(ラスボスと違う意味で)全ての元凶はこいつといってもいいんじゃね?ってくらいですよ。

おそらくこいつがいなかったら?、リムルの物語は成り立たなかったでしょう。

そしてリムルが漢(男)になれないのもこいつのせいだ(えー

文字通りの意味です。意味が分からない方は小説を読みましょう(えー

 

【ヒロイン】ミリル、シュナ、シオン、クロエetc...

全員ヒロインでありながら、惜しくもメインヒロインになりきれなかった人たちですね(えー

というかシエルさんのせいで、この作品にはメインヒロインはおりません・・・

といっても皆キャラがたってて、しっかりと出番もあってちゃんとヒロインしてます。

ただ全部シエルさんのせいで・・・

意味が分からない方は小説を読みましょう。(えー

 

【その他】

要所要所の大きな戦いにおける幹部連中の熱い戦闘シーンは必見です。

やっぱり長編小説は主人公やヒロイン以外にもしっかりと見せ場があるのは重要ですね。

特にディアブロさんは一番最後に仲間になったくせに、おいしい所をもっていきすぎでしょう

あとはベルドラの行動原理がバカすぎでしょう

けっこう真面目なシーンですら、「えっ、おまえ何やってんの?」って感じで、

空気を読まないベルトラさんっぷりに"シリアスクラッシャー"の称号を授けたいくらいですよ(えー

 

無双っぷり・・・A-

敵が強大になっていくのに合わせるかのように、リムルと彼の部下たちもギリギリ無双できる絶妙なレベルで成長していきます。というかリムルが無双する前に、部下が暴走して無双しちゃうんで、俺tueeeって感じより俺の部下tueeeって感じで、それに呆れるリムルの心情描写がいい味だしてます。

また、部下が我先にとやっちゃうため、リムルが戦うシーンはそれほど多くないのですが、その分ここぞという場面では、これでもかとばかりに最強っぷりを見せ付けてくれてます。

この部下無双→部下の強さに引くリムル→部下のことを棚に上げ、圧倒的無双っぷりを見せ付けて読者に引かれるリムル。というギャップが面白かったですね。

 

<個人的名言・名シーン>

「いいか、大人とは汚い生き物なのだ。どんな手を使っても勝つ!
それが、大人ってものなのだよ」
(リムル)
「あ! そうそう、思い出した!
お前、魔王を名乗ったり、魔王になろうとしたりしないのか?」
「え? 何でそんな面倒な事しないといけないんです?」
「え、だって、魔王だぞ!? 格好いいだろ? 憧れたりとか、するだろ?」
「しませんけど?」
「……え?」
「え?」

(リムル&ミリム)

 

 

 

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<主人公の知略が痛快>絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 感想

 

 

「働きたくない」
 異世界召喚。で、神様が一つだけ条件を聞いてくれるということで、俺、増田桂馬はそう答えた。

 

働きたくない主人公が本気を出すとき、奇跡が起こる―――! !

「ほら、さっさと山賊どもを皆殺しにしなさいよ! 」「いやだ、働きたくない……」
日々をダラダラ過ごすのが趣味の増田桂馬は、異世界に召喚された先で出会った金髪美少女のロクコに「自分のダンジョンを救ってくれ」と頼まれる。
嫌々ながら引き受けてしまった桂馬だったが、実はこのダンジョン、部屋は1つしかなく、既に山賊に制圧されている、どうみても『詰み』の状態だった。
解決の糸口も見えない状況だが、まず山賊たちをなんとかするため、桂馬は普段発揮しない知恵を使ってロクコに指示を出していき――
はたして桂馬とロクコは無事に、惰眠をむさぼる生活を手に入れることができるのか! ?
ぐーたら主人公の放つ秘策によって、驚愕の逆転劇がいま始まる!

 

八真八 真の総合評価・・・★★★★★★★★ 8/10

 

データベース

 

感想

いわゆるダンジョン運営ものの小説なんですけど
正直ダンジョン運営の話をここまで面白おかしく書いてる小説は他にないんじゃないかと思います。
この小説の特徴としてははダンジョン運営ものでありながら、ダンジョン攻略ものでもあるっていうことですね。
というのも、ダンジョンバトルっていう設定を使ってバトルものの要素もとりいれてるんですね
ダンジョンバトルというのは、ダンジョン同士を異次元でつなげてお互いに攻略しあうっていうゲームのようなシステムです。
イメージとしては『バカとテストと召喚獣』の<試験召喚戦争>をダンジョン使ってやっちゃいましたって感じですね。
いや、今書いてて気づいたんですけど・・・そういえばこの小説の雰囲気自体もどことなく『バカとテストと召喚獣』に似てる感じがする・・・
つまりこの小説は『バカとテストと召喚獣』の異世界転生モノである!!(えー
まあ、あくまでなんとなく雰囲気が似ているだけですし、
何より決定的な違いとして、この小説の主人公のケーマはめちゃくちゃ頭がいいんですね。
「バカとは違うのだよ、バカとは!」(えー

(C)SUNRISE

 

とにかくケーマが繰り出す作戦は時に奇想天外で、時にバカバカしく、かつ効果は抜群で、
よく次から次へとこんなこと思いつくなって方法で相手を翻弄していく様子がめちゃくちゃ痛快です。

 

ストーリー・・・A

まず話の構成がすばらしいです。
最初に主人公のケーマが召還されるダンジョンですが、
1部屋しかない上に山賊に制圧されているという絶望的な状況なんですね。
あらすじの通り文字通り詰んでる状況、普通のなろう小説だったら、
ここでチート能力とか超幸運でなんとかする(なる)っていうとこなんですが・・・
ケーマが状況でまずとった行動は・・・なけなしのDP(ダンジョンポイント)を使用して枕を購入して爆睡すること。
もうこの時点で、「えっ!?このあとどうすんのっ??」って気持ちにならないですか?ならなかったら私の文章力不足です(えー
ストーリー展開については内政とダンジョンバトルが交互にあるって感じで、そのバランスが上手くて、ちょうどダれてきそうなタイミングでダンジョンバトルに持っていく展開と山場作りは見事だと思います。

あと、この小説は主人公も使役するモンスターも決して最強じゃない・・・というかむしろ相手強すぎじゃね?っていう感じのパワーバランスなんですが、個人的に力押しで俺tueeeって感じのより、こういう戦力的不利を主人公の知略で見事に覆す展開の方が好みなんですよね。

そういう作品を探してる方にはこの小説を読んでいただければきっと「それだ!!」と思っていただけると思います。

(C)井上雄彦 / 集英社

 

キャラ・・・B+

【主人公】ケーマ
なにより睡眠を優先する、天才の大多数は変人であるというのを地でいく主人公。
安心して眠るために、睡眠時間を削って働き、強者(ハクさん等)には基本的にびびりまくるわりに、
絶対強者の勇者に対して賭け事でイカサマして大金をぼったくるというよく分からない奴です。(えー
こいつの真価はダンジョンバトルパートでしょう。内政パートでは普通に優秀な人って感じですが、
ダンジョンバトルで見せる奇策はマジ天才です。特に相手ダンジョン攻略時の発想は神がかっているといいたいですね。

 

【ヒロイン】ロクコ
幼女 時々 少女で天然お馬鹿な残念ロリっ子ダンジョンマスター
かなりのお馬鹿ポンコツキャラとして登場して、今でもポンコツなのですが、(えー
最近はたまに妙案を出してケーマを驚かせるくらいまで成長してます。
最初はロリっ子ツンデレキャラと思わせておいて、最早デレしか残っておらず、むしろチョロインの称号を授けたい。(えー
あとケーマとロクコの打てば響くようなかけ合いが面白い

 

【その他】ニク他
正直ニクがこんなにメインキャラになるとは登場当時思わなかったです。だって・・・ねぇ?(えっ?
あとすごく思ったのは登場キャラが皆活き活きとしてるんですよね。

なろうとかだと登場人物増えすぎて、いまいちキャラも不安定で誰が誰だか分からなくなるって結構あるんですけど、この小説の登場キャラはメイン以外のたまに出てくる程度のキャラとかでもなんか憶えているという。

多分それだけキャラ付けがしっかりできて特徴を活かしてるからだと思いますね。

「その才能、俺だけは認めてやろう!!」

(C)島本和彦 / 小学館
ちなみにお気に入りキャラは、出番も少ないしセリフモ一切ないですが、テンさんです。

 

オリジナリティ・・・A

この小説のメインであるダンジョンバトル、ダンジョンを発展させるために町をつくるという設定は
最近他の小説でも見られますが、この小説がオリジナルじゃないかなと。
この小説より前にそんな設定見たことなかったので(違ってたらすいません)。
オリジナル(と決め付けて話し進めます)だけあって非常に完成度が高いです。
例えば、ダンジョン前に町をつくる過程ですが、
主人公が全部作ったんじゃなくて、
ダンジョン前に宿屋をつくる→ダンジョンを宣伝する→人が集まる→ギルド支部ができる→いつの間にか冒険者が定住
→定住する人が増えて町になる
って感じで、最初のきっかけを主人公が与えて、いつの間にか町に発展していったっていう話の展開がすごく自然だなと。
そしてこの小説のオリジナリティと言えば、ダンジョンバトルにおける主人公のトラップと攻略法でしょう。
特に好きなのは
・ねずみの『KAMIKAZEアタック』
・ハクさんの心をポッキリ折って爆発させた『This is 工事中』
・最強の斥候、『ミジンコ』
あたりですかね。いや、マジで著者の発想には脱帽ですよ。

「その才能、俺だけは認めてやろう」

(C)島本和彦 / 小学館

 

 

<個人的名言・名シーン>

「いや、よくないぞ。 逃げられたら皆殺しにできないだろ? せっかくDPが居るのに無駄になるじゃないか。だめだぞもったいない。いけるところまで絞り取らなきゃ」
「……同じニンゲンなのにDPと言い切ったわね。ケーマ、ちょっと尊敬するわー。このひとでなし?」
(ケーマ&ロクコ)

 

「どうよ、画期的でしょコレ!」
「画期的すぎて殴りたくなってきたよ、一発いいか?」
「なんでよ?!」
(ケーマ&ロクコ)

 

「えっ本気で寝てたの? 今まで? てっきり気を使った方便かと」
「いいえハク姉様……ケーマは、寝るときは寝る男なのよ!」
(ロクコ&ハク)

 

「ロクコ。テンタクルスライムさんを出すぞ。この上層で666番と決着をつける」
「アレ出すの? って、なんで『さん』付けなのよ?」
「そりゃ。テンタクルスライムさんだからな」
(ケーマ&ロクコ)

 

 

<書籍>



 

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<まさにSAOの集大成>劇場版『ソードアート・オンライン -オーディナルスケール- 』 感想

 

 

2022年。天才プログラマー・茅場晶彦が開発した世界初のフルダイブ専用デバイス≪ナーヴギア≫
――その革新的マシンはVR(仮想現実)世界に無限の可能性をもたらした。
それから4年……。
≪ナーヴギア≫の後継VRマシン≪アミュスフィア≫に対抗するように、一つの次世代ウェアラブル・マルチデバイスが発売された。
≪オーグマー≫。
フルダイブ機能を排除した代わりに、AR(拡張現実)機能を最大限に広げた最先端マシン。
≪オーグマー≫は覚醒状態で使用することが出来る安全性と利便性から瞬く間にユーザーへ広がっていった。
その爆発的な広がりを牽引したのは、≪オーディナル・スケール(OS)≫と呼ばれる≪オーグマー≫専用ARMMO RPGだった。
アスナたちもプレイするそのゲーム に、キリトも参戦しようとするが……。

 

総合評価・・・★★★★★★★★★★ 10/10

 

 

感想

見てきましたよ、劇場版SAO!!
川原礫先生書き下ろしストーリーということで、期待していたんですが、
こっちの期待を軽々と超えていきやがる。
もちろん川原先生のストーリーだけじゃなく、全編通してのクオリティの高さはさすがの一言ですね。

 

 

 

 

ストーリー・・・S

この映画の見所の一つはこれまでのVRMMOの世界からARへと舞台が移ったことでしょう。

序盤にこのARデバイス『オーグマー』とそれを使用したゲーム『オーディナル・スケール』についての説明があるんですが、

なんていうか・・・

こういう近未来的ゲーム機って心躍るよね!!(えー

いや、SAOの魅力って将来的に実現されそうな、ちょっとリアリティのある世界観、というかゲーム描写も大きいと思うんですよ。

実際SAOを読んで、SAOとかGGOとかやりてぇーって思ってる方多いと思います。

それが、アリシゼーション編に入ってから(小説の話です)はゲーム要素が薄れて、ほぼファンタジー世界の物語になっちゃってたんでオーディナル・スケールのいかにも「未来のゲームです!」的な描写は非常にテンション上がりましたね。

また、この描写が非常に上手くて、本気でこのゲームがやりたくなってくるんですよね


ただこのゲームがただのゲームのままで終わるはずがなく、またしてもキリト達はSAOに関わる事件に巻き込まれていく。

そこに新キャラクターの『オーディナル・スケール』ランク2位のエイジ、『オーディナル・スケール』の歌姫ユナ、

『オーグマー』の開発者である重村教授の3人が深く関わってくると言う展開ですね。

この序盤で『オーディナル・スケール』の面白さに喰いつかせておいて、徐々に事件の伏線を張っていくのはSAOシリーズの王道展開なんですが、この日常から非日常への切替が今回も抜群に上手かったですね。

そして非日常に切り替わってからの感情の揺さぶりとクライマックスに向けての盛り上がりはホントすごかった!

特にラストバトルでの戦闘中の心の中でのハイテンションっぷりはやばかったです!

私が2ちゃんねらーだったら間違いなく「キターーーーーーー」と連呼で投稿していたことでしょう(えー

 

時系列的にはTV版第2期の後~、マザーズ・ロザリオ編とアリシゼーション編の間の物語ですけど、
マザーズ・ロザリオの後日談、アリシゼーション編に続く物語ってよりは
アインクラッド編の補完であり、SAOシリーズの呪縛の決着といったイメージですね。

っていうか正直これって、まさにSAOの完結編じゃねーか!(えー

ってくらい内容が詰め込まれてます。

いや、個人的にアリシゼーション編が完結編ってのにずっと違和感があったんですよね。

あれはあれで壮大ですばらしいんですが、完結編って言うより新章の第1部って感じというか、

PoHのことを除けば、SAOの先の物語って感じなんですよ。

では『オーディナル・スケール』の、どのあたりがSAOの完結編にふさわしいのかですが、

 

①SAOに因縁のある新キャラ

まず新キャラクターの3人が全員、SAOと深い関わりを持っていると言うことですね。

SAOで亡くなったプレイヤーの遺族だったり、茅場晶彦と深いかかわりがあったり、SAOサバイバーだったり。

今だSAOの呪縛に囚われている人たちを解放させるための物語でもあるわけです。

 

②キリトとアスナの物語

SAOってアインクラッド編を除けば、メインヒロインはアスナじゃないんですよね。

マザーズ・ロザリオはヒロインって言うより主人公って感じなのと、あれはアスナとユウキの物語であって、

キリトとアスナの物語ではないですしね。

GGO編に至ってはほぼ夫の帰りを待つ妻状態ですよ!(えー

アリシゼーション編もキリトとユージオとアリスの物語であり、アスナは活躍の場こそあれ、あくまでストーリーの中心ではありませんでした。

でも、完結編ならやっぱ「アスナがメインヒロインじゃないと」って思ってしまうわけですよ。

そんな中『オーディナル・スケール』はまぎれもなくキリトとアスナの物語なんですよね。

何しろ冒頭のSAO時代の思い出のシーンからすでに物語の伏線となってますからね。

そしてこれは、キリトとアスナの恋愛における完結篇でもあるように感じました。

 

③ラスボスがSAO第100層のボスモンスター

この映画のラストバトルの相手はなんと、SAO100層のフロアボスに設定されていたボスモンスターなのです。

その点、今回のラスボスは茅場晶彦の遺産ともいうべきモンスターであり、茅場晶彦本人を除けば

本当の意味でのSAO攻略を向かえるにあたって最もふさわしい敵ではないかなと。

 

ってな理由で『オーディナル・スケール』がSAOの章、アリシゼーション編~を新章と考えるとしっくりくるんですよね。

(PoHがじゃまだな...)(えー

もう、8.5巻とかで文庫化してほしいくらいですね(えー

とにかくこの映画はSAOの集大成ともいえるほど素晴らしいストーリーでしたってことが言いたかったんです。

 

 

演出・・・S

さすがは劇場版。超ハイスペックな作画の質に加えてキャラが動く、動く

戦闘シーンでも最初はARシーンに慣れてないキリトの動きから終盤の超高速戦闘まで、非常に上手く描写してます。

音楽との相乗効果も素晴らしく、ユナの歌が戦闘シーンをめちゃくちゃかっこよく盛り上げてますね。

何よりラストバトルへの盛り上げ方がやばい!!

ラスボスの圧倒的な強さと全滅寸前でのアスナの参戦。

そこから主要キャラが全員集合してのラストバトル。

SAO時代のキャラに戻り、二刀を抜くキリト。

そしてアスナのマザーズ・ロザリオからのスイッチでのスターバ-ストストリーム(多分)。

もうこの一連の流れはマジで神がかってました。

この怒涛の展開が超きれいな映像美で描写され、こっちのテンションは完全に振り切れっぱなしの状態。

マジで、もしも家で一人で見てたらガッツポーズしながら叫んでたと思います(えー

 

 

とにかくSAO好きの人、特にアインクラッド編が最高だという人には見て期待を裏切られることはないと断言できます!

逆に初めて見る人はTV版1期2期を見るか、文庫8巻までを読まないとついてけないと思いますが・・・僕には関係ないですね!(えー

 

 

 

 

最後に・・・SAO第100層のボスってヒースクリフじゃなかったっけ?(えー

 

これについてはきっとヒースクリフがこのモンスターを召喚すっる設定だったと(無理やり)納得してます(えー

 

 

 

 

<ライトノベル書籍>

 

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<待望の新刊>SAO ソードアート・オンライン 19巻 ムーン・クレイドル 感想

 

 

《アリシゼーション編》を完全補完するエピソード!

アンダーワールドは、三百年に及ぶ争乱の果てに、ついに一つになった。どこからともなく現れた、たった一人の《ベクタの迷い子》が暗黒の神を倒し、この世界に平和をもたらしたのだ。しかし、そんな人界の中枢、白亜の塔《セントラル・カセドラル》にて──。《整合騎士見習い》へと昇進したロニエ・アラベルは、人界の最高意志決定者《代表剣士》キリトから、衝撃的な言葉を耳にする。
「──いずれもう一度戦争が起きる」
《大戦》のその後を描いた《アリシゼーション編》最後を飾るエピソード!

 

総合評価・・・★★★★★★★ 7/10

 

感想

とりあえず、続刊を書いてくれた川原先生に感謝しつつ、

アリシゼーション編ラストでアンダーワールドに取り残されてしまったキリトとアスナの200年を補完する物語・・・

と思わせておいて、思いっきりロニエが主役じゃねーか

というかタイトルからweb版で連載してた番外編の月のゆりかごだろうことは予想してたんで、ロニエメインの話かなとは思ってはいたんですが・・・

ここまでロニエ押しでくるとは(えー

(C)青山剛昌 / 小学館

 

ストーリー的にはまさかの前後編分冊の前編部分なので、次巻に向けての伏線張りがメインといった感じで、

戦闘シーンも少なめのほのぼの回といった所(事件は起きてますが)。

 

そんな中での個人的見所は

●キリトのくだらない遊びと食べ物への情熱

ゴブリン族とイボイボ虫取り比べとする人界人はキリトだけでしょう

●キリトの別格っぷり

アリシゼーション編で覚醒後に行き着くとこまで行き着いちゃったせいで、もはや敵なしというといったところ。

そんななか扉の封印の鎖を破壊するシーンでSAO時代のかっこを再現させたのはさすが

川原先生はこういう読者の期待を裏切らないというか、テンション上がるツボを押さえるのが神がかって上手いと思います。

●いちいちキリトに振り回されるロニエの慌てっぷり

学生だったころからいろいろな意味でスケールアップしているキリトのせいでロニエの気苦労もスケールアップしてます。

アスナがキリトのアホな行動にいちいち動じなくなったのは寂しいですが、(えー

その分ロニエがリアクション役として孤軍奮闘してくれてます。

●いちいちキリトにキュンキュンするロニエの乙女っぷり

この巻はキリトにキュンキュンするロニエにキュンキュンするお話といっても過言ではないでしょう(えー

というかアスナが正妻の貫禄というか、異様な余裕が生まれてるせいで私的には魅力半減なんですよね。

アリシゼーション編ではアリスやロニエに対して、「キリト君は私のよ」と必死になってるアスナの方が見たいのに・・・(えー

今回もキリトについて暗黒界に行くロニエに嫉妬するくらいしてほしかったなぁ~と。

正直『ぬるい対応しやがって・・・・・』という気持ちです。

(C)葦原大介/集英社

その分この巻ではロニエのヒロイン力が大幅にアップしているように感じます。

 

うん、見所あげてみたら見事にストーリーと関係ない部分ばっかりじゃねーか。

ストーリーに関しては後編読んでみないと何とも言えないっていうのもあるんですか、

ぶっちゃけ、全編部分だけだとほぼ『圏内事件』と同じ流れなんですよね(えー

アンダーワールドの理からはありえない事件が起こって、それを解決するためにキリトが奔走するって感じで。

どちらも、ちょっとミステリーっぽい要素がはいってるからそう感じるのかもしれませんが・・・

ただ、実は今回の話の中心になっている事件と今回のメインヒロインになっているロニエって実は何の関係もないんですね。

その辺がちょっと面白いところで、ロニエ中心に起こった事件じゃなくて、おそらくロニエ視点で語られてなったら

多分彼女は単なる脇役に終わってたと思うんですよ。

川原先生はそれをあえて彼女視点にすることで事件を通した彼女の心の成長が今回のメインテーマになってくるようにしたのかなと。

 

あとは事件の解決をどう持っていくのか? ロニエの恋の行方は?

そしてアスナに活躍の場はあるのか?(えー

とりあえずこの辺に注目して時間の発売を待ちたいと思います。

 

 

 



 

 

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