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2017年上半期 個人的ライトノベルランキング TOP10 +α

 

2017年も半年たったということで

2017年上半期の新刊で管理人が特に面白かったと思うライトノベルをランキング順に紹介。

ちなみに期待値に対してどうだったかというのも多少は影響してます。

シリーズものについては、どうしても過去の最高に面白かったエピソードと比べてしまうので。

とりあえず今回の記事書いてて、改めて自分でランキングつけるのって難しいなと思いました。

初っ端1位と2位どっちにするかでめっさ悩みましたからね。

ちなみに管理人が2017年上半期に読んだ新刊は数えたら108冊。

狙ったわけではないですが、ジャスト煩悩の数になりました(だから何だ……

僕の読書スピードからすると思ったよりたくさん読んでたなという印象です。

 

1位 86 -エイティシックス-

 

★★★★★★★★★ 10/10

 

第23回電撃小説大賞“大賞”の栄冠に輝いた作品。

近年の新作ラノベの中でもぶっちぎりに管理人好みのストーリーで、2017年上半期の個人的ラノベランキング堂々の1位です。

物語の設定、世界観、ストーリー展開、キャラの内面描写のどれも秀逸ですが、

スピアヘッド戦隊の気高さ、彼らの駆け抜けた人生の意味を想うと胸が熱くなります。

まさに「ラストの一文まで文句なし」という帯の時雨沢先生のコメントに偽りなし!!

何より読後感が圧倒的に素晴らしいです。

 

 

2位 りゅうおうのおしごと 5巻

 

★★★★★★★★★ 10/10

 

これが最終巻かと思ってしまうくらいこの作品の熱量の全てが注ぎ込まれたエピソード。

名人との第3戦、竜王九頭竜八一の覚醒、そしてその決戦を見守る人々の、ラノベ史上でも個人的に最も血が滾る展開と描写の連続で終始胸が熱くなりっぱなしでした!!

最後まで『86-エイティシックス-』とどちらを1位にするか迷いました。

第3戦の部分だけなら少なくとも同率1位以上は間違いない面白さだったんですが、

その前のあいと家族の悪ノリがちょっとやりすぎかなと感じたので(管理人は銀子派ですので)2位となりました。

個人的に歩夢からの解説無視した八一への応援シーンと、鵠さんが記者を目指したエピソード部分が大好き。

 

 

3位 月とライカと吸血姫 2巻

 

★★★★★★★★ 9/10

 

1巻読んだのは昨年なんで、あくまで2巻単独の評価ということで。

1巻で割と上がり切った期待値をさらに超えてきた恐るべき作品。

宇宙開発と言うSF要素と吸血鬼という伝奇の王道を組み合わせるという斬新な設定でありながら、

すごくきれいな王道のボーイミーツガールものに落とし込まれてます。

なにより物語の流れがとんでもなく美しく素晴らしい!!

ただこの物語の真骨頂は1,2巻をセットで読んだ時だと思います。

 

 

3位 始まりの魔法使い1 名前の時代

 

★★★★★★★★ 9/10

 

これまた『月とライカと吸血姫』2巻とどっちを3位にするか悩んだ作品。

というか決めきれなくて結局同率3位です!!(えー

WEB小説発の作品ではダントツの完成度だと思います。

読み終わった後の感動と満足感、次に語られるであろう今後の歴史についての期待感、一つの物語としてもシリーズものの1巻としても、素晴らしいの一言。

なにより物語のスケールが壮大でとにかく圧巻!!

書籍版で加筆された序章部分も物語の壮大さを高めるのに最高のエピソードでした。

 

 

5位 君は月夜に光り輝く

 

★★★★★★★★ 9/10

 

『86-エイティシックス-』と共に第23回電撃小説大賞≪大賞≫を受賞した作品。

こちらは超直球の純愛ストーリー。あらすじからも感じる切なさを滲ませつつも美しく幻想的な物語が魅力。

読者にとって色々な感じ方があると思いますが、僕にとっては渡良瀬まみずが幸せになる物語であると感じました。

 

 

6位 結物語

 

★★★★★★★★ 8.5/10

 

物語シリーズはエピソードによって語り部が変わるんですが、やっぱ阿良々木暦の語りが一番好きですね。

今作はオフシーズンに入ってもうないかなと思っていたそんな暦さんの語りの物語。

阿良々木暦の高校卒業から5年経っており、主要キャラの‟その後”が描かれています。

とりあえず暦とひたぎのラストのやり取りが最高です!

1巻からずっと追いかけてきた読者の方はきっと共感してくれるはず。

 

 

7位 かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月

 

★★★★★★★★ 8.5/10

 

イラストレーターさんが書いたヒロインに物語をつけるというちょっと変わった企画から生まれた作品。

沖縄情緒あふれるのどかさが伝わってくるような雰囲気の中で語られる物語は、序盤のコメディ感あふれるお話から一転、後半はシリアスな展開に。

そのバランスと緩急、展開の切替がすごく上手いです。

まさに笑って感動できる作品という印象。

 

 

8位 妹さえいればいい 7巻

 

★★★★★★★★ 8/10

 

これぞ青春群像劇の真骨頂

ひたすら主人公とカニ公のイチャラブになるのかと思ってたら、そこもしっかりと描きつつ、二人の交際をきっかけとしたさまざまな変化が描いた、まさに群像劇の魅力全開といった1冊。

特に伊月の部屋に集まっていつものようにゲームをするんだけど、ちょっとづつ皆のやり取りがこれまでと変わっているその描写が素晴らしい。

変わらないものと変わっていくもの、登場人物それぞれに人生を感じさせてくれる作品。

 

 

9位 まるで人だな、ルーシー 1巻

 

 

第21回スニーカー大賞《優秀賞》受賞作
かなり尖った作品なんで、読者によって好き嫌いが分かれそうですが、僕は結構好きな作風なので9位にランクイン。
主人公の日常の壊れていく描写がとにかく秀逸で、人間に近づいていくスクランブルと、人でなくなっていく主人公の対比が絶妙。
登場人物もどこか退廃的で破滅的な部分を抱えているというか、主人公筆頭に死生観というものを明確に持った登場人物が多いです。
だからこそ人間らしさとは?生きるとは?というテーマが際立っているように感じます。
多分ハマる人にはとことんハマる作品じゃないかなと。

 

 

10位 白翼のポラリス

 

 

第6回講談社ラノベ文庫新人賞「佳作」受賞作

飛行機ファンタジーの超王道と言える「ボーイミーツガール」ものです。

幻想的で透き通るような世界感と、爽やかな読後感が魅力

シリウス機との空中戦闘は、飛行機好きなら燃えること間違いなしだと思います。

その後の展開でもう一盛り上がりあればもっと上位の可能性もありましたが、それでも十二分に面白く堂々10位。

 

 

TOP10にはわずかに届かなかったけど、特におすすめの作品

ようは10作品に絞り切れなかっただけです。すいません。(えー

 

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 3.超級激突

<超級>VS.<超級>。頂点の戦いが始まる。

決闘都市ギデオンの闘技場で開催されるイベント『超級激突』。人知を超えた能力を持つ<超級>同士のバトルを間近で見ることができるこの大祭に向けて、町中がお祭り騒ぎとなっていた。
アルター王国決闘ランキング1位“無限連鎖"フィガロVS.黄河帝国決闘ランキング2位“応龍"迅羽。知り合いであるフィガロの応援もあり、闘技場へと足を運んでいたレイたちだが、
この大祭の水面下ではある企みが進行していて――。超人気VRMMOファンタジー、大興奮の第3巻!

 

2巻読んだのが1月以降だったら間違いなく上位ランクインは間違いなしだったんですが……

ただ3巻も十分に面白い!というか読者の方によっては、こっちの方が好きって人も結構多い気がします。

今回は主人公がほぼ背景と化してますが、話のメインはサブタイトルに有る通り、<超級>同士による異次元バトル

やっぱこういう頂上対決的なノリは燃えますね!!

2巻はかなりシリアスな話の中での熱い展開でしたが、3巻はエンターテイメント的な熱さがあります。

 

魔術破りのリベンジ・マギア 1.極東術士の学園攻略

日本の魔術は世界一! 東洋VS西洋の本格魔術バトル!
二十世紀初頭――めざましい科学技術の発展の裏で、人類は確固たる魔術文明を築き上げていた。世界のパワーバランスすら左右する“魔術師"を育成する機関「セイレム魔女学園」。
そこで起きた怪事件解決のため、凄腕術士・土御門晴栄(つちみかど はるな)が米国の地に立つ! 「あらゆる状況を想定し戦術を千変万化させていく――これが、陰陽師の戦い方だ」
北欧神話・死霊術・吸血鬼、様々な魔術体系を東洋魔術でブッ飛ばせ! ハイエンド魔術バトルファンタジー、ここに開幕!!

 

すさまじいまでの魔術に対する熱量と、圧倒的なまでに緻密に練られた舞台設定

型月に代表される伝奇もの好きな人は間違いなくよだれものの世界感かと思います。

相手に合わせて戦術を変化させる陰陽師の戦い方も個人的にはツボでした。

ストーリーもでこちらの期待を裏切りらない王道展開で、学園異能バトルもののツボを押さえた作品と言えます。

 

ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家

ラノベ作家のプロポーズによって、二人の関係は急速に動き出す。

「俺と、結婚してくれ」幼馴染みの結麻へ思いの丈をぶつけた、意識高い系作家の神陽太。突然の関係性の変化に、いつもの日常もどこかギクシャクしてしまう。そんな中、小太郎のデビュー作にトラブルが発生して!?

 

冒頭で述べた読む前の期待値に対してどうだったかと言う点でいうと、個人的に今期最も予想を超えてきた作品。

1巻から引き続きのキレッキレの業界ネタに加え、2巻ではストーリーも熱い展開で読み応え十分

売り上げに拘るプロとしての責任の大切さ、またそれだけがラノベの全てじゃないという小説を書くことのすばらしさを教えてくれます。

まさに熱血青春ラノベ業界ストーリーといった感じ。

 

 

ここに挙げなかった作品でもおすすめはまだまだあるけど、キリがないので頑張って絞りました。

こうして見ると意図したわけではないですが、新作は新人賞受賞作品のランクインが多めですね。

割と妥当なランキングになったような気がするけど、どうなんだろう……?

 







 

 

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6月に管理人が読んだラノベ新刊

 

管理人の備忘録的なページなんで、あんまり中身はないです。。。

古いの読み返したり、ライトノベル以外は除いて今月読んだ新刊を記載。

5月発売の本も買ったり読んだりしたのが6月の場合は6月に読んだ本としてカウントしてます。

 

角川スニーカー文庫

かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月

ロル (上) ハッカーズ・デスゲーム

ロル (下) ハッカーズ・デスゲーム

HJ文庫

魔術破りのリベンジ・マギア

電撃文庫

魔法科高校の劣等生 (22) 動乱の序章編 〈下〉

エロマンガ先生 (9) 紗霧の新婚生活

ストライク・ザ・ブラッド17 折れた聖槍

正しいセカイの終わらせ方 ―黒衣の剣士、東京に現る―

フラッグ オブ レガリア 青天剣麗の姫と銀雷の機士

GA文庫

元勇者、印税生活はじめました。 ~担当編集はかつての宿敵~

ノベルゼロ

アカシックリコード

ぽにきゃんBOOKS

宝石吐きのおんなのこ6 ~旅立ちを告げる手紙~

富士見ファンタジア文庫

ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家

放課後は、異世界喫茶でコーヒーを

冴えない彼女の育てかた Girls Side 3

MFブックス

二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む3 ~亡夢の魔術師~

オーバーラップ文庫

現実主義勇者の王国再建記 IV

絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで5

MF文庫J

Re:ゼロから始める異世界生活13

ヒーロー文庫

傭兵団の料理番3

 

ジャスト20冊。普段は15冊くらいだから、今月は特にヤバかった。

 

個人的に特に面白かったおすすめ作品

かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月

ファンタジー要素もあるけど、どこか懐かしい田舎の夏休みめいた雰囲気が魅力。

 

 

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『ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家』 感想

 

『ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家』(ファンタジア文庫)

  望 公太 (著), しらび (イラスト)

 

 

作家志望の中には「万人受けする作品じゃなくて、好きな人に思い切り刺さる作品を書きたい」という者が多いらしい。

けれど、そういうこと言う連中は――根本的なところで勘違いをしている。

幸せな勘違いをしている。

どうして――自分の作品が読んでもらえることを前提で話しているのか?

 

主人公と、彼に関わる人々が織り成す、熱血ラノベ業界ストーリー

 

「俺と、結婚してくれ」アシスタントで幼馴染みの結麻に、長年の秘めたる想いを告白した神陽太。もう二度とただの幼馴染み同士には戻れない。陽太の踏み出した一歩は二人の関係を決定的に変えていく―変わり始めた関係の気恥ずかしさに悶える陽太だが…一方で“業界の不条理さ”から後輩・小太郎を救う特訓を始めて!?残業代なしで多忙を極める、ラノベ作家青春ラブコメ!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 8/10

 

感想

感想の前に、

この『ラノベのプロ!』の2巻ですが、度重なる延期によりようやく発売となりました。

1巻作中で主人公の弟子ノコタロウの作品が、イラストレーターの都合で延期を重ね、挿絵なしになるのではっていうネタなんか書かれているもんですから、まさかそれを自著で実行するつもりじゃなあるまいな?とか不安に駆られていたわけですが、無事(挿絵もしっかり入って)刊行される運びとなりました。

 

というくらい、1巻でもリアルかつ踏み込みまくった業界ネタが魅力だったわけですが、2巻でさらに大化けしたな!というのが管理人の率直な意見です。

ぶっちゃけ1巻読んだ時はラノベ業界事情の暴露本的な面白さはありましたが、ストーリーとしてはイマイチ盛り上がりにかけるなぁという印象だったんですよね。ラストでいきなり山場を迎えるわけですが、それまでのキャラの掘り下げも薄くて物語に没入できずに1巻が終わっちゃった感がありました。

 

そんなわけでこの2巻も業界ネタ部分目当てで買ったんですが、ストーリー自体が段違いに面白くなってました!!

もちろん業界ネタ部分も期待を裏切らないキレキレっぷりで、大満足の1冊でしたね!!

 

エッジの利いた切れ味抜群の業界ネタ

1巻の時からのこの作品の最大の魅力とも言えるのが、圧倒的にリアルで内容の濃い業界ネタでしょう。

今巻で主に取り上げられてるのは、書籍化の当たってのもろもろ(タイトルの改題やらサイン本やら)と、「打ち切り」についてですね。

正直読んでるこっちが大丈夫かと心配になるくらいリアル(と思われる)な業界事業が詳細に語られてます。

 

で、この業界ネタ部分についても僕が1巻から化けたなと思うのが、この業界ネタ部分のエピソードが上手くストーリーに活かされてるという点なんですよね。

「打ち切り」については今回のテーマそのものですし、なによりサイン本のエピソードで”ラノベ作家にとってはタダ働き"って話を上手く伏線として使ってるなと思いました。

伏線回収のシーンは個人的激熱ポイントの一つといっても過言ではないです!!

 

 改めてラノベの魅力に気づかせてくれる熱い展開

前述したように今回のテーマは打ち切りなわけですが、ラノベを書くことの苦しさ、素晴らしさを教えてくれるようなストーリーでした。

また今巻では皮肉屋だけど心は熱い主人公の魅力がこれでもかってくらい上手く活かされており、1巻時は中二病が抜けきっていないちょい痛い奴的な堪忍の評価がうなぎ上りのストーリーでもありました。

 

管理人は小説書かないですが、ラノベ作家志望の方や小説家になろうなんかのWEB作家の方にとっては、より胸が熱くなるような話なんじゃないかなと思います。

この作品のもう一つのメインである幼馴染とのラブコメ部分とのバランスも良かったですね。エピソードもやたらと初々しくて読んでるこっちが「とっとと結婚しろよ」と思えるようなほほえましさがあります。

 

改めて今回のエピソードは、ラノベ業界ものの作品の中でも、トップクラスに燃える展開かつ面白いお話でした!!

 

<個人的名言・名シーン>

「読者っていうのはね、優しいけど心底ビッチなんだ」

きみの作品を面白いって言ってる連中は。

他の作品にも同じようなこと言ってるよ。

by 亡月王

 

売れてない作品は、つまらないから売れてないわけではない。

読まれてすれいないから売れてないのだ。

by 神陽太

 

作家志望の中には「万人受けする作品じゃなくて、好きな人に思い切り刺さる作品を書きたい」という者が多いらしい。

けれど、そういうこと言う連中は――根本的なところで勘違いをしている。

幸せな勘違いをしている。

どうして――自分の作品が読んでもらえることを前提で話しているのか?

by 神陽太

 

「馬鹿野郎。俺はラノベ作家だぞ」

「サインなら、タダでいくらでも書いてやる」

by 神陽太

 

でもきっと。

プロとして生きることだけが、ラノベではないのだろう。

売り上げがラノベの全てじゃない。

アニメ化がラノベの全てじゃない。

一円にもならない原稿を百人足らずの読者に公開して、それで心から笑っている小太郎を見ていると、そんな綺麗事の全てを素直に信じられる気がした。

by 神陽太

 

 

 

 

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<1巻丸ごと先行立ち読み>桜色のレプリカ

 

 

――この「学校」の中に1人だけ「本当のヒロイン」がいる。
――その人を君に捜し出して欲しいんだ。

 

1巻丸ごと先行立ち読み

HJ文庫さんでちょっと面白い企画をやっていましたので、紹介もかねて。

その企画っていうのが8月1日に1,2巻同時発売となる『桜色のレプリカ』の1巻をまるまる立ち読みできるというものです。

企画の詳細については、HJ文庫さんのブログをご参照下さい。

『桜色のレプリカ』紹介記事

 

で、単純に無料っていうのに釣られたのと、こういう企画がどういう結果になるのか興味があったのと、一ラノベファンとしてこういう企画には協力してあげたいという思いっきり上から目線の考えから、全力で乗っかってみました。世間一般にそれを"乗せられた”というのは理解しますとも……

とりあえず、企画ものと思ってナメて読み始めたことを土下座して謝りたいくらいレベルの高い作品でした!!

 

……あれ?かりゆしブルー・ブルーの時も同じコメント書いてたな(えー

 

感想

せっかく無料なんで、とりあえず読んでほしいってことで今回は極力ネタバレなしで。

 

高いストーリー構成と文章力

話の隠し方と伏線の張り方、あと純粋に展開の仕方が上手い!と感じました。

最初は『さよならトライメライ」みたいなワケありの学園ものかなっと思って読んでたんですが……

確かに間違っていないんですが、予想していたのと違う方向性だったので思わず「おっ!?」っと唸ってしまいました。

物語としてはそこまで奇をてらったものではないんですが、その辺りの設定のタメ方とバラすタイミングとかが絶妙かなと思います。

あとは設定なんかの説明も必要なことはしっかりと書かれているけど、くどすぎない適度なバランスで良かったですね。

地の文読んでても、文章力は高いなと感じました。

最近読んだHJ文庫さんの作品の中では個性は少ないけど、レベルとしてはトップクラスに高いという印象。

作品の雰囲気も個人的にはかなり好きな感じです。

 

主要キャラについて

1巻にしては主要な登場人物が割と多めなんですが、あまり多すぎるという印象はないですね。

主人公の同僚である教師陣については出番が少ない分、一瞬誰だったっけ?となることもありましたが……メインキャラについてはしっかりとキャラが立ってるせいか、皆やたらと印象に残ります。

というか最初ちょっとあざとすぎるかなとも思ったんですが、そのキャラ設定すらも上手く伏線として生かされており、直に感心させられました

こういう伏線の使い方大好きですね!!

 

1,2巻同時発売、1巻丸ごと先行立ち読みという企画と作品について

こういう作品だったからこの企画が出来たのか、この企画があったからこういう作品を書いたのかは分かりませんが、1巻を読み終わった後の感想として「この作品ほど、この企画にふさわしい作品はないんじゃないかな」という印象です。

まずこの作品の1巻ですが、物語を起承転結で分けると、おそらくエンディングがちょうど承から転に切り替わるとこじゃないかと思います。ぶっちゃけ物語の革新一歩手前の一番続きが気になるところで終わってる感じです。これは確かに2巻を買ってでも読みたくなります!!

もう一つ、この作品、物語が動き出すまでの導入が結構長くて(それもこの作品のギミックなんですが、そのせいで1,2巻に分かれたんじゃないかという気がしないでもない)普通の立ち読み分くらいのページだとこの作品の本当の世界観を描写してる部分まで辿り着かなんじゃないかと。それならいっそ1巻部分をまるまる読ませるのも、この作品ならアリだなと思いました。

ようはHJ文庫さん、思い付きじゃなくしっかり考えての企画だったんだなと! それが言いたかった!!(えー

 

なんか失礼なことほざいてしまいましたがそれは置いといて、とにかく一度読んでみてほしいです。確かにいいところで終わっちゃって「8月まで長ぇよ!」ってなりますが、(えー

それを考慮しても面白い作品なんで読んで損はないかと。

なんせ無料ですからっ!無料っ!!(クドい……

 

 







 

 

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かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月 感想

 

 

 

……だとしたら、僕の失った物語は、君を救うことができたのだろうか。

 

 

現代の日本を舞台にした、ちょっと不思議で、ちょっと切くて、どこか懐かしい青春ファンタジー

 

『かりゆしブルー・ブルー 空と神様の八月』 (角川スニーカー文庫)

 カミツキレイニー (著), 白狼 (イラスト)

悪童〈ヤナワラバー〉が切り結ぶ、神様とのちょっと不思議な“縁”の話。

「人間の上でもなく、下でもなく。私たちのすぐそばにいるもの。それが沖縄の神々さ」
怪異を祓うため神々の住む島・白結木島を訪れた春秋の前に現れたのは、地元の少女、空。天真爛漫で島想い、どこまでもフリーダムな彼女に呆れる春秋だったが、空は神様との縁を切ることで怪異を祓う“花人”の後継者――春秋が島を訪れた理由そのものだった。未熟ながらも、島の人々とともに怪異解決に挑む少年少女の、沖縄青春ファンタジー!

★イラストシリーズ『蒼囲空』×カミツキレイニーの沖縄タッグが贈る、青春活劇!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★☆ 8.5/10

 

感想

この作品、普通のライトノベルと違って、イラストレーター白狼さんのイラストシリーズ「蒼囲空」にカミツキレイニーさんがストーリーをつけるという、一風変わった企画から生まれた物語となっています。

とはいっても、最初に企画ものと思ってナメて読み始めたことを土下座して謝りたいくらい面白い話でした!!

 

 

沖縄情緒あふれる作品の雰囲気

作品の舞台は沖縄のとある離島なんですが、読んでいて沖縄感?というのがすごく伝わってきます。

現代の日本が舞台なんですけど、異国感というか別世界感というか、なんとなく夏休みに田舎のおばあちゃん家にいったような雰囲気がこの作品にはあるなぁと思いました。

沖縄には数回しか行ったことがない僕ですら、沖縄の人々の気質とか生活とか、沖縄の離島ってこんな感じだよねって勝手に納得させられてしまう説得力がこの作品にはある気がします。

あとは海や空の青さ、太陽の日差しとか南国っぽい空気のにおいとか……作品を読んでいるとそこまで読者に伝わってくる気がして、これほど作品の舞台をリアルに感じされる表現力はすごいなと思いました。

余談ですが、けっこうライトノベルでこういう雰囲気の作品てあまり思い浮かばないですけど、PCゲームの『AIR』なんかに近いのかなと感じました。

(別に『AIR』は沖縄が舞台じゃないですが、夏の田舎の雰囲気みたいなのが)

さらにこれまた余談ですが、この作品の序盤は沖縄グルメ的な描写が頻繁に登用するんですが、飯テロ並に力の入った描写されてます。えぇ、この作品読んだ後ソーキそば喰いましたとも!!

ただ主人公はいなり寿司しか食べれないから、喰ったあとすぐ吐いちゃうんですけどね(えー

 

コメディとシリアスのバランス、物語の展開が見事

この作品、物語としては「起承転結」に沿ってしっかりと構成されているといった感じで、読んでて分かりやすいし、序盤のコミカルな展開から「転」部分からのシリアスなストーリーへの切替は見事という他ないですね!!

物語の導入部分を簡単に説明すると、いなり寿司以外の食べ物を口にできなくなる呪いにかかった主人公が、沖縄の花人はなんちゅという霊媒師に呪いを解いてもらうため、白結木島という沖縄の離島を訪れるところから始まります。ユタの弟子で花人見習いである空と出会い……って感じなんですが、序盤はコメディタッチのノリに軽快な文章とテンポで、グイグイ物語へ引っ張りこんできます。

物語の冒頭なんて、いきなり我慢しきれずソーキそばを喰った主人公がゲロるシーンから始まりますからね。(えー

その後なんやかんやあって主人公は空の花人の仕事を手伝うわけですが、この部分も宙の相棒の流威奈(♀)が股間に頭突き喰らったりと、コメディタッチで笑える感じに描かれています。

そこから一転、とある出来事がスイッチとなって物語が一気に動き出すわけですが、ここから急激にシリアスモードに突入していきます。ただ「起」「承」部分にしっかりと伏線が張られているおかげで、急激な切替に置いていかれることなく、すんなりと物語に没入することができました。この辺り、物語の完成度が高いなぁと感心させられますね!

そしてそこからの展開、空が花人をしている理由を語るシーン、そのあとの春秋が祟られた理由である犯した罪と過去についての独白、そしてそこから終盤までのたたみかけるようなストーリーは文句なしに素晴らしかったです!!

 

ちょっと切なくも爽やかな読後感

この物語の結末はほんのり切なさを含みつつも、爽やかな読後感を与えてくれます。それはおそらく登場人物たち、主人公の春秋やヒロインの空の心情がエンディングで晴れ晴れとしたものだったからだと思います。そして彼らがそうした心情に至ったのは序盤での島の人達や神様のと騒がしくてお祭りみたいな楽しい日々の思い出があったからなのかなと思ったり。

もうひとつ、ラストで主人公が空に、彼が思い至った「花人の資格」について語るんですが、このシーンもまた爽やかな読後感を後押ししている一つかなと。個人的には空の苦悩を笑い飛ばすような起死回生の結論だと思いますし、この作品の中でたまらなく好きな描写のひとつですね

 

イラストと物語と

ちょっと蛇足的な感想。

前述したとおり、この作品は白狼さんのイラストありきで作られた物語です。ようはヒロインの空のイラストが最初に合って、彼女のイラストに合わせて物語が作られたわけですが、僕が著者のカミツキレイニーさんすごいなぁ~と思ったのは、白狼さんがサイトで公開しているイラストでは体操服着てる割合が多いんですが、それを上手いこと物語の伏線に落とし込んでるんですよね。最初普通に白銀さんが体操服着たイラスト書いてるから、作中でも体操服着せてるんだと思ってしまいました。終盤で種明かしされた時は素直に感心しました。

 

→白銀さんのHP『白銀島

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

「遊びなさい。たくさんたくさん楽しみなさい。自分の心の向くままにね」

(オバー)

 

―――『いいよ。どこにいる?』

それは花火を観に行こうとと言った、僕の最後のわがままに対する返信だった。

(春秋)

 

「春秋さんは人を好きになったんだ。傷つけるほど。傷つくほど。大切な物語だったんだ」

(空)

 

……だとしたら、僕の失った物語は、君を救うことができたのだろうか。

(春秋)

 

 

 

 

 

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