『だんぼる』 おすすめweb小説(小説家になろう )、ライトノベル(ラノベ)感想

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『絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで』 おすすめweb小説 感想

 

 

「働きたくない」
 異世界召喚。で、神様が一つだけ条件を聞いてくれるということで、俺、増田桂馬はそう答えた。

 

働きたくない主人公が本気を出すとき、奇跡が起こる―――! !

「ほら、さっさと山賊どもを皆殺しにしなさいよ! 」「いやだ、働きたくない……」
日々をダラダラ過ごすのが趣味の増田桂馬は、異世界に召喚された先で出会った金髪美少女のロクコに「自分のダンジョンを救ってくれ」と頼まれる。
嫌々ながら引き受けてしまった桂馬だったが、実はこのダンジョン、部屋は1つしかなく、既に山賊に制圧されている、どうみても『詰み』の状態だった。
解決の糸口も見えない状況だが、まず山賊たちをなんとかするため、桂馬は普段発揮しない知恵を使ってロクコに指示を出していき――
はたして桂馬とロクコは無事に、惰眠をむさぼる生活を手に入れることができるのか! ?
ぐーたら主人公の放つ秘策によって、驚愕の逆転劇がいま始まる!

 

八真八 真の満足度・・・★★★★★★★★ 8/10

 

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感想

いわゆるダンジョン運営ものの小説なんですけど
正直ダンジョン運営の話をここまで面白おかしく書いてる小説は他にないんじゃないかと思います。
この小説の特徴としてははダンジョン運営ものでありながら、ダンジョン攻略ものでもあるっていうことですね。
というのも、ダンジョンバトルっていう設定を使ってバトルものの要素もとりいれてるんですね
ダンジョンバトルというのは、ダンジョン同士を異次元でつなげてお互いに攻略しあうっていうゲームのようなシステムです。
イメージとしては『バカとテストと召喚獣』の<試験召喚戦争>をダンジョン使ってやっちゃいましたって感じですね。
いや、今書いてて気づいたんですけど・・・そういえばこの小説の雰囲気自体もどことなく『バカとテストと召喚獣』に似てる感じがする・・・
つまりこの小説は『バカとテストと召喚獣』の異世界転生モノである!!(えー
まあ、あくまでなんとなく雰囲気が似ているだけですし、
何より決定的な違いとして、この小説の主人公のケーマはめちゃくちゃ頭がいいんですね。
「バカとは違うのだよ、バカとは!」(えー

(C)SUNRISE

 

とにかくケーマが繰り出す作戦は時に奇想天外で、時にバカバカしく、かつ効果は抜群で、
よく次から次へとこんなこと思いつくなって方法で相手を翻弄していく様子がめちゃくちゃ痛快です。

 

ストーリー・・・A

まず話の構成がすばらしいです。
最初に主人公のケーマが召還されるダンジョンですが、
1部屋しかない上に山賊に制圧されているという絶望的な状況なんですね。
あらすじの通り文字通り詰んでる状況、普通のなろう小説だったら、
ここでチート能力とか超幸運でなんとかする(なる)っていうとこなんですが・・・
ケーマが状況でまずとった行動は・・・なけなしのDP(ダンジョンポイント)を使用して枕を購入して爆睡すること。
もうこの時点で、「えっ!?このあとどうすんのっ??」って気持ちにならないですか?ならなかったら私の文章力不足です(えー
ストーリー展開については内政とダンジョンバトルが交互にあるって感じで、そのバランスが上手くて、ちょうどダれてきそうなタイミングでダンジョンバトルに持っていく展開と山場作りは見事だと思います。

あと、この小説は主人公も使役するモンスターも決して最強じゃない・・・というかむしろ相手強すぎじゃね?っていう感じのパワーバランスなんですが、個人的に力押しで俺tueeeって感じのより、こういう戦力的不利を主人公の知略で見事に覆す展開の方が好みなんですよね。

そういう作品を探してる方にはこの小説を読んでいただければきっと「それだ!!」と思っていただけると思います。

(C)井上雄彦 / 集英社

 

キャラ・・・B+

【主人公】ケーマ
なにより睡眠を優先する、天才の大多数は変人であるというのを地でいく主人公。
安心して眠るために、睡眠時間を削って働き、強者(ハクさん等)には基本的にびびりまくるわりに、
絶対強者の勇者に対して賭け事でイカサマして大金をぼったくるというよく分からない奴です。(えー
こいつの真価はダンジョンバトルパートでしょう。内政パートでは普通に優秀な人って感じですが、
ダンジョンバトルで見せる奇策はマジ天才です。特に相手ダンジョン攻略時の発想は神がかっているといいたいですね。

 

【ヒロイン】ロクコ
幼女 時々 少女で天然お馬鹿な残念ロリっ子ダンジョンマスター
かなりのお馬鹿ポンコツキャラとして登場して、今でもポンコツなのですが、(えー
最近はたまに妙案を出してケーマを驚かせるくらいまで成長してます。
最初はロリっ子ツンデレキャラと思わせておいて、最早デレしか残っておらず、むしろチョロインの称号を授けたい。(えー
あとケーマとロクコの打てば響くようなかけ合いが面白い

 

【その他】ニク他
正直ニクがこんなにメインキャラになるとは登場当時思わなかったです。だって・・・ねぇ?(えっ?
あとすごく思ったのは登場キャラが皆活き活きとしてるんですよね。

なろうとかだと登場人物増えすぎて、いまいちキャラも不安定で誰が誰だか分からなくなるって結構あるんですけど、この小説の登場キャラはメイン以外のたまに出てくる程度のキャラとかでもなんか憶えているという。

多分それだけキャラ付けがしっかりできて特徴を活かしてるからだと思いますね。

「その才能、俺だけは認めてやろう!!」

(C)島本和彦 / 小学館
ちなみにお気に入りキャラは、出番も少ないしセリフモ一切ないですが、テンさんです。

 

オリジナリティ・・・A

この小説のメインであるダンジョンバトル、ダンジョンを発展させるために町をつくるという設定は
最近他の小説でも見られますが、この小説がオリジナルじゃないかなと。
この小説より前にそんな設定見たことなかったので(違ってたらすいません)。
オリジナル(と決め付けて話し進めます)だけあって非常に完成度が高いです。
例えば、ダンジョン前に町をつくる過程ですが、
主人公が全部作ったんじゃなくて、
ダンジョン前に宿屋をつくる→ダンジョンを宣伝する→人が集まる→ギルド支部ができる→いつの間にか冒険者が定住
→定住する人が増えて町になる
って感じで、最初のきっかけを主人公が与えて、いつの間にか町に発展していったっていう話の展開がすごく自然だなと。
そしてこの小説のオリジナリティと言えば、ダンジョンバトルにおける主人公のトラップと攻略法でしょう。
特に好きなのは
・ねずみの『KAMIKAZEアタック』
・ハクさんの心をポッキリ折って爆発させた『This is 工事中』
・最強の斥候、『ミジンコ』
あたりですかね。いや、マジで著者の発想には脱帽ですよ。

「その才能、俺だけは認めてやろう」

(C)島本和彦 / 小学館

 

 

<個人的名言・名シーン>

「いや、よくないぞ。 逃げられたら皆殺しにできないだろ? せっかくDPが居るのに無駄になるじゃないか。だめだぞもったいない。いけるところまで絞り取らなきゃ」
「……同じニンゲンなのにDPと言い切ったわね。ケーマ、ちょっと尊敬するわー。このひとでなし?」
(ケーマ&ロクコ)

 

「どうよ、画期的でしょコレ!」
「画期的すぎて殴りたくなってきたよ、一発いいか?」
「なんでよ?!」
(ケーマ&ロクコ)

 

「えっ本気で寝てたの? 今まで? てっきり気を使った方便かと」
「いいえハク姉様……ケーマは、寝るときは寝る男なのよ!」
(ロクコ&ハク)

 

「ロクコ。テンタクルスライムさんを出すぞ。この上層で666番と決着をつける」
「アレ出すの? って、なんで『さん』付けなのよ?」
「そりゃ。テンタクルスライムさんだからな」
(ケーマ&ロクコ)

 

 

<書籍>

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