『86―エイティシックス― 』 おすすめライトノベル(ラノベ) 感想

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『86―エイティシックス―』 感想

 

86―エイティシックス― (電撃文庫)

安里 アサト (著), I-IV (デザイン, イラスト), しらび (イラスト)

 

いつか、おれ達が行き着いた場所まで来たら、花でも供えてくれませんか

 

絶死の戦場を生き抜く少年たちの、哀くも誇り高き物語

 

“その戦場に死者はいない”――だが、彼らは確かにあそこで散った。

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。
そう――表向きは。
本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。
死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。
二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

 

八真八 真の満足度・・・★★★★★★★★★ 10/10

 

感想

ふふふ、ふはは、ふはははは!

いやぁ~、思わず笑いの三段活用を実行してしまうほどに衝撃的でした。

正直今年の個人的ラノベランキングNo.1候補ですね。というか歴代NO.1かもしれないくらいの破壊力でした。

少なく自分にとっては電撃大賞史上最高傑作といっていい作品でした!!

それくらい圧倒的に面白く、なにより読後の余韻が尋常じゃなかったです。

 

脅威の完成度、圧巻とも言える登場人物の内面描写

伏線の張り方、物語の展開、文章力のどれをとってもずば抜けていてます。

あとがきで著者が書きたい話を書きたいように書いた作品といってますが、

それでこの完成度はありないでしょう。

特に圧巻だったのが、ヒロインのレーナを初めとする登場人物達の内面描写ですね。

マジ要所要所の絶妙なタイミングでこっちの心を抉ってきます!!

エイティシックスの想い、レーナの想い、葛藤、決意、etc……なんで3人称の地の文でこんなにもキャラの内面を描写できるのか理解できないくらいそれぞれの登場人物に感情移入させられます。それが更なる物語への没入感を生み、またどんどん物語に入り込んでいったところでひとつづつ隠された真実が明らかになっていくストーリー構成。

とにかくいろんな要素の相乗効果が半端ないです!!

ここまで登場人物に感情移入して、物語に没入させられたのは正直言って初めてかもしれません。

 

様々なテーマが絡み合って織り成す物語

シンとレーナのボーイミーツガールもの(と言っていいのかは何とも言えませんが)、人種差別、ディストピアもの、etc……(2度目だなこの表現……)とこの作品はかなり多くのテーマを扱っているんですが、にもかかわらず全く詰め込み過ぎという気がしないのがすごいところですね。

むしろ、それらの要素が上手く絡み合って一つの物語として綺麗に完成されているという風に感じます。

本当に一つも無駄な描写、無駄なエピソード、無駄なテーマはなかったんじゃないかというくらい、個人的は完璧な物語だったと思います。

 

心揺さぶる"彼ら"の気高さ

前述した通り、この作品の一つのテーマとして人種差別があるのですが、まず差別する側の共和国のついてですが、やばいくらいにクズいです!

勝手ここまで救いようのない奴らがいたのかってくらいにクズです。

でもだからこそエイティシックス、というかスピアヘッド戦隊の面々、そして彼らに影響を与えた白系種アルバの人達――セオの言い方でいうと「その人なりに必死で戦った人たち」の気高さが際立って感じるんだと思います。

特に個人的な感想で言うと、セオの隊長の話とライデンを匿っていた老婦人の話はヤバかった。話としては割とありそうな話なんですけど、エピソードを出すタイミングとその描写力が半端ないせいで思いっきり心抉られた感じです。

ぶっちゃけちょっと泣きましたから……(ちなみに僕は結構涙もろいです)

とにかく彼らの気高く誇り高き生き様は、美しさすら感じるほど心に響いてきます。

 

あまりにも完璧なエピローグ

多くは語りませんが、ラストバトル後からエピローグまでの展開は神がかっています

「ラストの一文まで文句なし」という帯の時雨沢先生のコメントに偽りなし!!

ぜひ彼らの行きつく先を見届けてください。

 

 

マジ余談ですが、安里先生の「ガーターベルトは素晴らしい」という意見には全面的に同意します。

正確には「レーナのガーターベルトは素晴らしい」と言いたい(えー
 

<個人的名言・名シーン>

「 ファッキン・グローリー・トゥ・スピアヘッド・スコドーロン(スピアヘッド戦隊にクソ栄光あれ)」

by クジョー
「最初の部隊で、他の奴らと約束をしたんです。死んだ奴の名前をそいつの機体の破片に機体の破片に刻んで、生き残った奴が持っていよう。そうやって最後まで生き残った奴が、そいつ  の行きつく場所まで全員を連れて行こう、と」

「その時は俺が最後で、今までずっとそうでした。だから俺は連れて行かないといけないんです。おれと共に戦って死んだ全員を、おれが行き着くところまで」

by シン
「隊長だけじゃないけどね。全員、その人なりに必死で戦った人達だよ」

 彼らの同胞が作り上げた、クソッたれなこの世界と。

by セオ
「いつか、おれ達が行き着いた場所まで来たら、花でも供えてくれませんか」

by シン

 

 

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