始まりの魔法使い 2巻 言葉の時代 おすすめライトノベル(ラノベ) 感想

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『始まりの魔法使い 2 言葉の時代』 感想

 

始まりの魔法使い 2 言葉の時代 (富士見ファンタジア文庫)

石之宮 カント (著),    ファルまろ (イラスト)

 

この世に生きるものは皆、望むと望まざるとにかかわらず、

変わらずにはいられないんだよ。

定命のものも長命種も、不死者でさえ同じことだ。

 

壮大で優しく切ない、一つの世界の歴史を描いた物語

 

竜歴509年。将来の食糧危機を見据え、“私”は新たに農耕と牧畜を始めることを決めた。とはいえ、異世界の動植物に知見がない“私”は、その方法を他種族から学ぶべく、人魚や半人半狼、蜥蜴人の留学生を迎えることに。しかし、価値観の異なる生徒たちとの授業は困難の連続だった!そして、“私”が留学生を世界中から集めたもう一つの理由、それは魔法学校を有名にすることだった。いつか、“彼女”がこの場所に迷わずに戻れるように。―「でも、今はいないじゃない」剣部の一族の少女・ユウキの赤い瞳が真っ直ぐに“私”を映し出す。これは、すべての“始まり”を創った竜の魔法使いの物語。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★★ 9/10

 

感想

1巻があまりにも素晴らしかったために、めちゃくちゃ楽しみにしてた『始まりの魔法使い』の2巻。

いやぁ、今巻も最高でした!!

ここまで上がりきった期待に完璧以上に応えてくれるのは凄いの一言です!!

ストーリー

あとがきにもあるように時代は旧石器時代から新石器時代へ。生活文化は狩猟・採集から農耕・牧畜へと移っていきます。

前世の地球の知識を用いて異世界の生活文化を改革していくことは異世界転生ものの定番ではあるんですが、とにかくその試行錯誤の描写が秀逸

失敗や実験を繰り返し、苦労しながら新たな文化が根付いていく様子は、まるで本当に史実を垣間見ているかのようなリアリティがあり、あたかももう一つの世界の歴史を体感しているような気持ちにさせてくれます

そこに上手く魔法や異世界特有のファンタジー要素を絡めたストーリー構成も見事!!

あまりにも壮大で、優しさ切なさを感じさせる物語、胸に染み渡るような読後の余韻。

本当に異世界転生というジャンルの中でも、唯一無二と言えるほど特別な気持ちにさせてくれる作品です。

 

1巻から2巻への物語の流れも完璧で、特に2巻を読み終わった後に再度1巻の序章を読むと、またなんともいえない感慨が押し寄せてきます。もう、1巻→2巻→1巻とエンドレスで読んでいたいくらい素晴らしい!!

 

キャラ

キャラについての今巻の特徴は、人間とエルフ以外の種族が多数登場することじゃないでしょうか。

それに合わせてかなりの数の新キャラが登場します。というか1巻から500年程立っているので、エルフ以外のキャラは総入れ替えですね。

でもすごいのが、皆わざとらしく作りこまれたあざとい感じが全くなく、自然とキャラが立っているというところ

また、あくまで物語の中心は主人公と2巻におけるメインヒロインのユウキですが、ちょっとした群像劇の要素も入っており、そこもまたこの作品の魅力かなと。

個人的にこういう群像劇の要素は大好物なので、今後も力を入れていってくれると嬉しいなと思ったり……

 

主人公

ちょっと頼りなくも優しく、皆に愛される「先生」。

彼の語りと心情描写がこの作品に奥行を持たせているんだと思ってます。

そして彼が苦悩する悠久の時を生きるものと定命のものとの隔たりが、1巻から続く作品の大きなテーマとなっています。

 

ニーナ

作品全体のメインヒロイン。……のはず。

2巻でも主人公のよき理解者ポジションに立ち、要所要所でいい働きをしてうれている隠れた苦労人。

そして彼女はこれから先何度、主人公に対して夫婦の祝福を宣言することになるんでしょうか。

でも1巻挿話での彼女の心情描写を考えると、心の底から幸せになってほしいと願わずにはいれないです。

あわよくば彼女のエピソードをもっと増やしいてほしいというのが個人的な願い。

 

ユウキ

2巻におけるメインヒロイン。

1巻のアイとはしっかり差別化されたキャラになっており、ストーリーも彼女のキャラを上手く活かしているなと。

この辺りの書き方というか、1巻との書き分けもホント上手いと思います。

そして第30話の挿絵はずるい。これぞラノベの力。

 

シグ

彼がこの作品に恋愛面だけじゃない面白さをもたらしてくれたと言ってもいいくらい大切なキャラ。

何気に彼のエピソードは今巻のお気に入りの一つ。

 

ルカ、リン、紫

人間以外の種族代表として主人公の学校に通うことになった世界最古の留学生(シグ含む)。

今後さらに世界が広がっていくにつれ、彼女らの存在が重要な意味を持ってくるんじゃないかと密かに期待。

 

総評

現実の歴史に照らし合わせて考えると、まだ物語の序盤も序盤といった所ですが、

現時点でさえここまで面白いというのが末恐ろしい。

これから先さらに時代が進んで世界が広がっていき、物語もより深みを増していくことを考えると、シリーズ通してどれほどの傑作になるんだと

そんなハンパない期待をさせてくれる『始まりの魔法使い』シリーズ第2巻でした。

 

 

 

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