『ラノベのプロ! 2巻』 おすすめライトノベル(ラノベ) 感想

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『ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家』 感想

 

『ラノベのプロ!2 初週実売1100部の打ち切り作家』(ファンタジア文庫)

  望 公太 (著), しらび (イラスト)

 

 

作家志望の中には「万人受けする作品じゃなくて、好きな人に思い切り刺さる作品を書きたい」という者が多いらしい。

けれど、そういうこと言う連中は――根本的なところで勘違いをしている。

幸せな勘違いをしている。

どうして――自分の作品が読んでもらえることを前提で話しているのか?

 

主人公と、彼に関わる人々が織り成す、熱血ラノベ業界ストーリー

 

「俺と、結婚してくれ」アシスタントで幼馴染みの結麻に、長年の秘めたる想いを告白した神陽太。もう二度とただの幼馴染み同士には戻れない。陽太の踏み出した一歩は二人の関係を決定的に変えていく―変わり始めた関係の気恥ずかしさに悶える陽太だが…一方で“業界の不条理さ”から後輩・小太郎を救う特訓を始めて!?残業代なしで多忙を極める、ラノベ作家青春ラブコメ!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 8/10

 

感想

感想の前に、

この『ラノベのプロ!』の2巻ですが、度重なる延期によりようやく発売となりました。

1巻作中で主人公の弟子ノコタロウの作品が、イラストレーターの都合で延期を重ね、挿絵なしになるのではっていうネタなんか書かれているもんですから、まさかそれを自著で実行するつもりじゃなあるまいな?とか不安に駆られていたわけですが、無事(挿絵もしっかり入って)刊行される運びとなりました。

 

というくらい、1巻でもリアルかつ踏み込みまくった業界ネタが魅力だったわけですが、2巻でさらに大化けしたな!というのが管理人の率直な意見です。

ぶっちゃけ1巻読んだ時はラノベ業界事情の暴露本的な面白さはありましたが、ストーリーとしてはイマイチ盛り上がりにかけるなぁという印象だったんですよね。ラストでいきなり山場を迎えるわけですが、それまでのキャラの掘り下げも薄くて物語に没入できずに1巻が終わっちゃった感がありました。

 

そんなわけでこの2巻も業界ネタ部分目当てで買ったんですが、ストーリー自体が段違いに面白くなってました!!

もちろん業界ネタ部分も期待を裏切らないキレキレっぷりで、大満足の1冊でしたね!!

 

エッジの利いた切れ味抜群の業界ネタ

1巻の時からのこの作品の最大の魅力とも言えるのが、圧倒的にリアルで内容の濃い業界ネタでしょう。

今巻で主に取り上げられてるのは、書籍化の当たってのもろもろ(タイトルの改題やらサイン本やら)と、「打ち切り」についてですね。

正直読んでるこっちが大丈夫かと心配になるくらいリアル(と思われる)な業界事業が詳細に語られてます。

 

で、この業界ネタ部分についても僕が1巻から化けたなと思うのが、この業界ネタ部分のエピソードが上手くストーリーに活かされてるという点なんですよね。

「打ち切り」については今回のテーマそのものですし、なによりサイン本のエピソードで”ラノベ作家にとってはタダ働き"って話を上手く伏線として使ってるなと思いました。

伏線回収のシーンは個人的激熱ポイントの一つといっても過言ではないです!!

 

 改めてラノベの魅力に気づかせてくれる熱い展開

前述したように今回のテーマは打ち切りなわけですが、ラノベを書くことの苦しさ、素晴らしさを教えてくれるようなストーリーでした。

また今巻では皮肉屋だけど心は熱い主人公の魅力がこれでもかってくらい上手く活かされており、1巻時は中二病が抜けきっていないちょい痛い奴的な堪忍の評価がうなぎ上りのストーリーでもありました。

 

管理人は小説書かないですが、ラノベ作家志望の方や小説家になろうなんかのWEB作家の方にとっては、より胸が熱くなるような話なんじゃないかなと思います。

この作品のもう一つのメインである幼馴染とのラブコメ部分とのバランスも良かったですね。エピソードもやたらと初々しくて読んでるこっちが「とっとと結婚しろよ」と思えるようなほほえましさがあります。

 

改めて今回のエピソードは、ラノベ業界ものの作品の中でも、トップクラスに燃える展開かつ面白いお話でした!!

 

<個人的名言・名シーン>

「読者っていうのはね、優しいけど心底ビッチなんだ」

きみの作品を面白いって言ってる連中は。

他の作品にも同じようなこと言ってるよ。

by 亡月王

 

売れてない作品は、つまらないから売れてないわけではない。

読まれてすれいないから売れてないのだ。

by 神陽太

 

作家志望の中には「万人受けする作品じゃなくて、好きな人に思い切り刺さる作品を書きたい」という者が多いらしい。

けれど、そういうこと言う連中は――根本的なところで勘違いをしている。

幸せな勘違いをしている。

どうして――自分の作品が読んでもらえることを前提で話しているのか?

by 神陽太

 

「馬鹿野郎。俺はラノベ作家だぞ」

「サインなら、タダでいくらでも書いてやる」

by 神陽太

 

でもきっと。

プロとして生きることだけが、ラノベではないのだろう。

売り上げがラノベの全てじゃない。

アニメ化がラノベの全てじゃない。

一円にもならない原稿を百人足らずの読者に公開して、それで心から笑っている小太郎を見ていると、そんな綺麗事の全てを素直に信じられる気がした。

by 神陽太

 

 

 

 

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