『ミリオン・クラウン』 おすすめライトノベル(ラノベ) 感想

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『ミリオン・クラウン』 感想

 

ミリオン・クラウン1 (角川スニーカー文庫) 

竜ノ湖 太郎 (著), 焦茶 (イラスト)

 

此れを見よ、彼を見よ、この人類退廃の世に咲く赤き徒花を。

 

世界の命運をかけた人類最強戦力の闘いが幕開ける。斬り拓け――新時代!

新暦307年、世は人類退廃の時代。
東京開拓部隊の茅原那姫(かやはら・なつき)は、この星を支配する環境制御塔で発見された青年・東雲一真(しののめ・かずま)と出会う。
しかし――「この時代の常識が無いし、知識も無いし、国籍すら無いし! ちょっとカズ君、きみ今までどうやって生きて来たの!?」
正体不明の東雲一真に振り回されることに。

そんな中、極東の国に次々と現れる脅威。巨躯の怪物、天を貫く塔、十二の王冠種――
襲い来る脅威の前に“日出国の希望”が立ち上がる!

 

人類再演の物語「ミリオン・クラウン」此処に開幕!

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★ 8/10

 

感想

公式サイトのPVを観て完全にやられた作品、竜ノ湖 太郎先生の『ミリオン・クラウン』の感想です。

読む前からかなり期待してた作品ですが、期待以上の完成度でした

ストーリーとしてはあらすじから感じる印象そのまんまの王道ヒロイックSFファンタジーといった展開ですが、描写と地の文の言い回しがバリかっこいい!!

文章がにてるわけではないですが、Fateの戦闘シーンの言い回しに通じる、文章から感じる熱さがあります。

というかPVのナレーションのセリフがいちいちかっこいい。

 

 

どストライクな世界観と設定

作品の舞台は人類が滅びに瀕した数百年後の未来。

環境制御システムの暴走により国土の大半が水没した日本を復興するため、異形と化した巨躯の怪物という脅威と戦い続ける生き残った人類。

――この退廃的でシリアスな世界観がかなり僕の好みど真ん中と言った感じでした。

 

さらにちょいちょい二つ名的なネーミングが登場するんですが、それがまた絶妙に僕の男心をくすぐってくるんですよね。

人類最高戦力"ミリオン・クラウン"とか、惑星史上最強の生命体たる"十二の王冠種"とか、割とシンプルでイタ過ぎない絶妙なバランスだと思います。

超個人的な好みですが、これ以上やり過ぎたりルビを多用しすぎるとちょっと読んでてちょっと恥ずかしくなっちゃうんですよね(えー

そういう意味ではそのギリギリを上手くついていて、素直にかっけぇと思いました。

ちなみに物語終盤で"十二の王冠種"がのうち七体の名前が羅列されるシーンがあるんですが、それぞれの呼び名は

太平洋の覇者 ”モービーディック”

不死の怪物 ”ジャバウォック”

北極の獣王 ”ダジボーグ”

赤道の空王 ”リントヴルム”

海没大陸の畜帝 ”蚩尤”

赤竜王 ”ペンドラゴン”

となっています。か、かっけぇ……

 

奇をてらわないストレートなストーリー展開

ストーリーとしてはまさにバトルものの定番通りの展開ですが、文章力が高いからか飽きることなく物語に没入して一気に読み進められます。

 

戦場での主人公と一馬とヒロインの那姫とのボーイミーツガールから主人公の実力の一端を垣間見せる敵とのバトル、主人公がこの時代の知識に乏しいという設定を利用しての世界観の説明、強敵の来襲からピンチにさっそうと駆けつける主人公。そしてラストバトル~主人公の真の実力の解放と、まさにヒロイックものの超王道といった物語でした

 

ちなみに、主人公の圧倒的な強さ的に俺tueee系とも言えるかと思うんですが、僕としてはあんまりそういう印象は受けなかったので、あえてヒロイックものという言葉を使ってます。

 

個人的には俺tueee系ってそこまで得意ではないんですが(もちろん好きな作品もありますが)、それって主人公が強いっていうより敵が小物っぽく書かれてる作品が多いからなんですよね。

僕的には敵もかっこいい作品の方が好きなので。

その点この作品は敵の凄さをしっかりと描いた上で、主人公がその上を行く強さだということが説得力を持って描写されているので、素直に「主人公めっさ強ぇぇ!!」って思えました。

それだけバトルシーンの描写が上手くて文章力が高かったということなんですが、改めて文章力って大事だなと思いましたね。

 

総評

世界観・設定・ストーリー・バトル描写とのそれぞれが高いレベルでバランスが取れていて、バトルものとして非常に完成度が高い作品だと思います。

なによりまだ説明だけで作中には登場していない人類最高戦力である"ミリオン・クラウン"やモービー・ディック以外の"王冠種、今回言葉だけが登場した”天悠種”など、今後の物語の広がりが非常に気になる作品でした。

 

 

 

<個人的名言・名シーン>

あの青年はまだ、人類退廃の時代の真の意味を知らない。

 文明の終着点が生み出してしまった怪物を、彼はまだ知らない。

 人類退廃の世を盤石にした、惑星史上最強の生命体。

「来る………”太平洋の覇者”、モービー・ディックが………!!!!」

by千尋

 

どれだけ今が辛くとも。どれだけ敵が強大で、永く暗い夜が続くとしても。

それでも――明けぬ夜は、この世にはないのだと。

赤服を着るものには、極東に生きる全ての人間の意地と誇りを託されたのだ。

 

 

読み上げられた数値に那姫までもが驚嘆した。

粒子蓄積量は人類史上第三位。

適合率は人類史上二位、三位に並ぶ。

 

 

この人類退廃の時代に”否”を叩きつけられる唯一の存在。

人類史上最強の戦力と謳われる者たち。

今この瞬間を以て――この極東に、新たな王冠クラウンが生まれたのだと。

 

 

 

 

 

 

 

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