『パンツあたためますか?』 おすすめライトノベル(ラノベ) 感想

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『パンツあたためますか?』 感想

 

パンツあたためますか? (角川スニーカー文庫) 
石山 雄規 (著), bun150 (イラスト)

 

い俺はこれからも惰性で生きていく。

そんなことはもう、知っていたのだ。

 

どこか後ろ向きで、ちょっとだけ前向きな、心温まる青春物語

 

 

ある日俺が家に帰ると、見知らぬ美少女がパンツを握りしめていた――俺のパンツを。「わたしは、別に怪しい者ではないんです!」「じゃあなんで俺の家でパンツ漁ってんだよ」北原真央と名乗る彼女との出会い以降、憧れの桃花先輩からデートに誘われたり、初恋の人・伊藤と再会したり。曇天極まる俺の青春に光が差し始めた……はずなのに、なんでいつも傍にいるのは真央、お前なんだよ。

 

八真八 真のおすすめ度・・・★★★★★★★★8.5/10

 

感想

いつの間にか8月に突入してますが、コミケとは無縁の地方都市在住な八真八 真です。

さすがにコミケのためだけに、片道諭吉さんを犠牲にして東京までいくだけのパッションは持ち合わせていないのです。。。

 

というわけで、ほとばしるパッションが暴走してストーカーと化したヒロインの北原真央と、怠惰な大学生活を送る主人公が織り成す青春物語、『パンツあたためますか?』の感想です。

 

ちなみに、僕は新刊の発売情報見た時点ではこの作品買う予定無かったんですよね。

タイトルとあらすじをネットで見た限りだと、僕の好みとはちょい違うかなと。

ただ本屋で書籍見てなんとなくただのラブコメ作品ではないような気がして、賭けで買ってみたわけです。

で結果、賭けに大勝利したと言いたい!!

自分リアルなギャンブル運はないけど、こういう直感は意外とあたるのです!

いや~、久々に自分を褒めたいくらいナイスな買い物でしたね!

 

思わず調子に乗ってしまうくらいおもしろい作品でした!!

一言で言うなら、逆タイトル詐欺!

おバカなラブコメだと思って読む始めると、強烈なカウンターを喰らうことになるんでご注意を!

ホントこんなタイトルでまさか、こんな心に来るストーリーだとは思いもしなかったですよ。。。

 

絶妙なギャグとシリアスのバランス

タイトルからして、かなりギャグテイストかと思って読み始めたら、のっけから意外と真面目な文章でビックリしました。

と思っていたらヒロインの登場シーンがパンツ漁ってるところからスタート!(えー

というか、 部屋に忍び込んでパンツをあさり、睡眠薬入りの飲み物を仕込み、文字数制限ギリギリまで書き綴った長文メールを毎日送りつける主人公にベタ惚れの美少女ストーカー……こんなファンタジーな生き物いねぇよ!!

でもこのヒロイン含めた主人公の日常描写が不思議とリアルに感じます。

何となく惰性で日々過ごしてる感じとか無駄悪ノリとか、「あぁ、大学生の生活だわ……」って感じがすごい伝わってきます。

特に悪ノリで友達の彼女をストーキングするシーンの掛け合いとかマジ笑える。。。

このリアルな大学生の日常って感じの合間に入る物語を壊さ井程度で入るギャグのバランスが素晴らしいです。

 

知り合い以上友達未満なサブヒロイン達とのエピソード

いや、友達未満てもはやヒロインと言えるのかは不明ですが……メインヒロインの北原真央以外の女性キャラとの関係はホントそんな感じです。

エピソードも、特にそれによって何かが大きく変わるでもない、そこまで大きな意味を持たないようなものなんですが、それがまたすごくいい味出してます!!

例えば高校時代の同級生の伊藤渚とのエピソードなんて、説明文にすると自販機前でたまたま再会して、ちょっと世間話しただけですよ(えー

でもそういうなんでもないような描写がこの物語の雰囲気にはすごく合っているなと感じました。

 

後半における主人公とヒロインの心情描写が秀逸

後半はヒロインが抱える問題と向き合っていくことになるんですが、作中にある通り、一般的にはそこまで重い問題じゃないかもしれないです。

ちょっとだけネタバレになりますが、別に余命いくばくもないわけでも、家族を亡くしたとかでもない。

でも、主人公とヒロインにとってはすごく重いことなんだということがはっきりと伝わってきます

それが何故かというと、それに関わるシーンにおける二人の心情描写が秀逸だからだと思います。

地の文における主人公の心情、ヒロインの独白や訴え、二人の苦悩が痛いくらい表されるなと思いました。

 

そこからエンディングまでの流れは好き嫌いが多少分かれるかもしれないですが、個人的には最高とは言わないですが嫌いじゃないです。

何かが変わったかというとそうでもないけど、ちょっとだけ前向きになったような気がする日常って雰囲気がこの作品らしいなと。

 

あとはラストの挿絵が最高!!

なんとなくこの挿絵の雰囲気がそのまま、この作品の世界観を表しているような気がします

 

 

ということで、物語としての完成も非常に高く、個人的にはタイトルに躊躇してる人こそむしろ読んでほしい作品でした。

 

 

 

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